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千恵子@詠む...................

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しゃらくせぇ!城﨑 裁判員の裁判の奇妙

2016年11月01日 | 
 しゃらくせぇ!城﨑裁判員の裁判の奇妙
 
わたしが傍聴したのは9月の『俺がテロストだと、しゃらくせぇ!城﨑裁判は、理不尽な裁判だ!集会』が、きっかけ。現地ジャカルタで共同通信支局長をしていた浅野健一さん、救援連絡センター代表の足立昌勝さんの話などを聞くにつれ、「しゃらくせぇ」というのは城﨑勉さんの魂の叫びだと思ったのさ。
 
30年前の砲撃事件で米FBIに捕まって20年近く刑務所に服役し、強制送還。すでに出汁殻の、古びた証拠を使って、殺人未遂など裁判員裁判にかける検察。この裁判は、憲法39条「一事不再理」違反だ。
 
2日間は大きな法廷なので、なんとか籤に当たって傍聴できた。便所サンダルを履いているのに驚愕。靴モドキやネクタイモドキを貸すはずなのに、要らないと断ったと。しゃらくせぇ精神か。その後は、ずーっと狭い警備法廷。
 
検察側は20人以上もの証人を立てたが、通訳の大誤訳もあって、かなり心配。はたして公平な裁判ができるのだろうか。裁判員さまさまを慮って、裁判長は予定通りに進めていく。茶番を真面目にやってるようすは、なんだかなあ。
 
本人尋問。城﨑さんは声が小さい。上杉崇子弁護士の質問にも、いまいち反応が鈍く答えが出てこないなど、米国30年、理不尽な日本での一年半の接見禁止の、拘禁症状がでているのではないか。交代で入った傍聴者からの、後の受け答えを聞くと、午後は慣れてきて持ち直したようだ。よかった。
 
報道では日本赤軍だと喧伝されているが、彼は日本赤軍に入ったことはないと言っている。何回も誘われたけど断っていたら「お荷物」になったんだって。そしてPFLPに入る。
 
だったら違うじゃない。そもそも日本赤軍の事件じゃないジャカルタ事件。検察側証人いわく「花火に毛の生えたようなもの」。へたっぴ4発失敗。そんなのを擦り付けられたら二重に失礼千万。
 
もうすぐ判決だが、無罪を勝ち取っても検察は控訴するだろう。そういうところは親分米国を見習わないんだ。やなかんじ。
 
苦しみ抜いて獄死させられた丸岡修さんにしても、府中医療刑務所で癌と闘っている重信房子さんにしても、国家権力は反逆者を生きて出させない「悪意」を感じる。ダッカ事件の報復。
 
朗報。接見禁止が解除になった。手紙、書籍、現金など差入れできる。面会も可能だが一日一回(意地悪)なので暫くは支援会が調整とのこと。
 
わたくし、還暦にして「東拘接見デビュー!」だわん。

クリエイティブ・コモンズにて、転載。救援連絡センター発行「救援」紙の、2面の連載コラムより 

 大谷恭子弁護士の 「現代の拷問 - 施錠された独房の中での苦悶死」のくだりは、涙が止まらなかった。



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