千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

独房の彼と一緒に食事する スティーブ・マルティニ「弁護人」なり

2013年12月03日 | 詠む

弁護人」 スティーブ・マルティニ 講談社文庫

晩年のヘミングウエイ似の爺ちゃんが、冤罪で捕まる物語。

波瀾万丈、弁護士が大活躍。

ネタばれになるから物語は割愛。

しかしまあ。弁護人(原題 ジ・アタニー)とは...何てシンプルな題名。

 

特記しておきたい事柄ふたつ。

独房で弁護人と一緒に昼食を取りながら、裁判の証人リストの対策を練る。(下巻156頁)

さすが米国。日本だと面会室でなければ逢えないだろうし、午前中の風呂の時間だと抜かされたり、食事時間だと待たされたりと不便らしいぞ。

医師が独房に診察にくる。弁護人も同席。(下巻230頁)

これも不通に描写されている。日本だと願い出ても長期間またされて診察を受けられない、ろくな薬もない日本の監獄と大違いだ。なにしろ医療刑務所でもしもやけになるくらいだもの。

 

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