ドキュメンタリー映像 『すいっちん バイブ新世紀』
いやはや驚愕した。
以下「>」は、上映会の主催者の北原みのりの文章。
>2011年に公開されたこの映画は、ドキュメンタリー作家ササタニーチェさんが、日本のセックスグッズ業界の内幕を丁寧に取材した作品です。
今回の企画は、ササタニーチェ監督とラブピースクラブ店主の北原みのりトークと知り、ぜひ参加したいと思ったの。
>1970年代、日本で初めてのバイブが開発されました。風営法をかいぐくるために、「こけし」として発売されたその商品は、「くまんこ」と呼ばれるものでした。
体の中に入れると薬事法違反。だから、こけし。
>男性器を模しながらも、老人に熊が抱きついているような不思議な形にしあがったそのバイブは、あっという間に「世界的」に広がっていきました。
古老の顔はアイヌだ。ブラックインディアンもそうだが、人種差別的な発想だね。
>いわく「ジャパニーズバイブ」として、優れた機能と独特のデザインで90年代中頃まで、世界のセックスグッズのマーケットは、日本のバイブが中心でした。
優れた機能と独特のデザイン。ふーむ。
世界に冠たる日本? だった??
なぜ転落したのか。本作を見ると分かる。
>ササタニーチェさんは、日本で初めてのこのバイブから、約40年間に、セックスグッズのイメージがどう変わったのか? 男の性的ファンタジーを模し たバイブの形が、どのように変化していったかを、業界の”著名人”にインタビューをしていきます。もちろん!! 私(北原)も取材されています。
いわゆる「大人の玩具屋」って見たことなかったので、制作現場とか店主インタビューに「へええ」。
女たちばかりで見たせいか笑いの連続だったが、ひとりで見たら怖いなあ。
>そこで明らかになったのは、もう恐るべき・・・というか、やっぱり・・・というか・・・日本男性の何十年、何百年(?)変わらぬ、男根主義とレイプとセックスの区別を曖昧にするような暴力的な性価値観でした。
そうなの。
>今、日本のバイブは、世界のマーケットでは殆ど出回っていません。
なぜか。
>カラダに使うものとして、安全製、素材などが重視されるヨーロッパのバイブが、最も注目され、最もマーケットシェアの大きい商品になっています。
安全性なんて日本の男は考えないだろうからなあ。
原発事故が起きても、安全念仏を唱えるだけだし。
>「キレイなバイブが人気あるって言うけど、本当は女性だって、リアルな形をした汚いバイブが好きなんだ。と、ドキュメンタリーの中で断言する男性たちの本音は、私が日々感じ、脅かされているような気持ちになる日本の男根主義的エロそのもの・・・なのかもしれない、と思われます。
真面目にバイブ製作者が言っている。
そういえば「ポルノは理論、レイプは実践」という言葉があるねえ。
>なかなか「表」には出てきにくい作品ですが、非常にユニークで、刺激的な性の論考ができる! 作品だと思います。
考えさせられるドキュメンタリー映像だった、ほんと。
ありがとう。