気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

カカオのかをり 冨樫由美子

2006-12-02 19:25:06 | つれづれ
アキアカネつれだちてとぶ自転車で郵便局へゆく道すがら

この街のわたしの港 葡萄の実・鉱山(マイン)・茜屋珈琲・けやき

はにーはにーと呼ぶこゑきこゆ蜂蜜を紅茶茶碗に滴らすたまゆら

<カフェ・かぜ>にカカオのかをり嗅ぎてゐつ悲しいことは過去のお話

(冨樫由美子 カカオのかをり 短歌人12月号)

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冨樫由美子さんに、いつかの全国大会で会ったものの、その後消息を聞かないので、なんとなく心配していたが、最近短歌人誌に復活された。また会員(彼女は同人だが)ホームページのところから彼女のHPを読むことが出来る。控え目で暖かいお人柄がうかがえてうれしい。
とうとう、12月になってしまったが、冨樫さんの復活を今年のうれしかったことのひとつに上げたい。あとは、小池さんが千里のカルチャーの先生として関西によく来てくださるようになったこと。川本浩美さんの歌が短歌人誌に復活したこと。春畑茜さんの『きつね日和』が出たこと。久保寛容さんのとうげ歌会のスタートなどなど・・・いろいろありました。あしたは忘年歌会です。