気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

人はみな

2006-12-30 01:12:52 | きょうの一首
人はみな帯にみじかしたすきにながしハチマキすれば病気の殿様
(小池光 短歌研究1月号 指紋)

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ウチには何故か短歌人1月号がまだ届かないので、手元にある短歌研究1月号をパラパラと読む。
人はみな・・・と大上段に振りかぶって、帯にみじかし・・・というきまり文句を入れて、病気の殿様で落とす。不条理感、わけのわからなさ、ズラシを味わう作品なのだろう。しかし、こころにひっかかって残る歌である。同じ初句の歌に、永田紅の「人はみな馴れぬ齢を生きているユリカモメ飛ぶまるき曇天」がある。

これに平行して、奥村晃作『ただごと歌の系譜』をボチボチと読みすすむ。
合い間に家族とキムチ鍋を囲む。こんなこと報告してどうする!