ぶんちゃん日記

最北の、何もない静かな山奥「ぶんちゃんの里」のオーナーの交流日記です!

売れないミルクジャム

2007-12-11 20:36:32 | Weblog
今年の春から、乳製品製造業の許可をいただき「ミルクジャム」の販売を始めた。自然の恵みを一杯受けた青草を食べた牛からの、搾りたての牛乳を使っての製造だ。4月末から10月末まで営業している牧場内での「茶屋」と遠方からの注文に応じての発送のみで販売してきた。

「販売して利益をあげよう」等と言っただいそれた事など考えず、「こんな食べ方もある」と言うことを知って頂くこと事や、牧場に来て頂いても何もないことから、手持ちぶたさもあって軽い気持ちで始めたものだった。

牧場内の諸施設の営業時期も終わり、忘れた頃いにある注文に応じるための製造発送に「もう少し宣伝しょうか」との思いから、持ち続けたこだわりを破ってJAのAコープで販売してもらうことにした。
自分で作った物を他で売ってもらうなんて初めての経験だった。不安と楽しみとが自分の体の中で入り混じっていることが感じとれた。

最初の頃、妻は密かに毎日のように売り場に足を運んでみた。
販売開始の次の日、妻はニコニコして帰ってきた。私はすかさず「全部売れてた」と訪ねた。「1個だけ」と喜んでいた。次の日も、また次の日も見に行った。
しかし、数に変化はなかった。販売開始から、数十日がたった。数は当初の1個減っただけで、かわらなかった。

搾りたての牛乳で作る「ミルクジャム」。消費者の方々にはまだ「なじみのない商品ではないだろうか」とか「試食コーナーを設けたら」という指摘もうけた。

「牧場内での販売にこだわりを・・」で始めたミルクジャム。休業している「茶屋」に変わって、我が家の玄関フードのガラスに「ミルクジャムあります」のポスターが2枚張られている。我が家は、道の行き止まりの山奥の奥。

私の売れないミルクジャムだが、きょう遠方から来た来客の方がポスターを見て、6個買ってくれた。試食に「うまい」と言ってくれた。
「もし今後よければ代引き出来ますので、メールで注文してください」と    
                        bunchan@sweet.ocn.ne.jp のアドレスを教えた。

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札幌での酒

2007-12-09 10:23:09 | Weblog
地域交流牧場全国連絡会北海道ブロックの代議委員会での、札幌への出張があった。久し振りに会う活躍されている面々に懐かしさをおぼえる。
とは言っても10月に登別での研修会であった方もいる。そんな方とのあいさつは「よぉっ!!」という程度だ。その時に思う「自分の地域の人たちと会う機会よりも、遠くに離れたあなた達と会う方が多いかも・・・」と。
地域住民間の交流なくして、活性化はあり得ない。核地域化(?)が進んでしまっているのだろうか。

会議では、全国での活動の様子や課題などの報告、北海道ブロックでの今後の活動計画が論議された。
酪農をやりながら、消費者との交流活動を推進しているネットワークだけに、地産地消、食育や命の問題など多義にわたった議論がなされた。

時期が時期だけに、会議が終わってもすぐに解散にはならない。ネオンがあざやかに目に飛び込んでくる時間でもあった。
すかさず居酒屋のドアをあける。酒の味は我が地と変わらない。いつものことであるが酒が進むことにより話しも弾む。
その話は素晴らしい提案や話題が次々と出るのである。会議の場所がそのまま移動したようなものだ。

限られた時間の中での酒では物足りず、次へと進む。なかなか腰を下ろすことが出来ない。そのくらい満席なのだ。店の多さと人の多さだけはすごい。
「もし我が家の牧場に、この人の数の何千分の一かでも来訪者があったならば、牛乳もソフトクリームもミルクジャムもうれるだろうな~~」なんて、超単純なことを脳裏をかすめる。

ようやく腰が落ち着いた。またまた、話しは弾む。こんな素晴らしい話しをだれかが組織活動に反映させれば・・・もったいない事だ。

稚内での酒。札幌での酒。味は全く変わらない。「やっぱり我が家で飲む酒こそが良い味か」と。さらに付け加えれば「妻とともに漬け物でもつつきながら・・・」
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稚内での酒

2007-12-08 13:20:08 | Weblog
先日、稚内市で会議と研修会があった。
久し振りの稚内に、町の中の雪の多さに少し驚いた。
研修会での講師が来稚とあって、関係者の方々と杯を交わす機会になった。

宗谷管内で消費者交流に取り組んでいる多くの方々や、関心のある酪農家の若者が集まった。農村や地域を活性化させるために、農村への来訪者を迎えたり特産品を加工販売したりすることは、とても重要な事だと思う。

講師の先進事例は、地域を元気づけたいとの思いを常に持っており、様々な地域行事を活発化させる先頭に立ちながら、身ずからが地産地消を生かしたレストラン経営に取り組んでいるものだった。
酪農家の関心のある若者は、おおいに参考になったのでは・・・。

帰路のなかで、「ふと考えた」。先進的事例は私達のすぐ周りにも沢山ある。
牛を飼育しながら、こだわりのチーズゃアイスづりを楽しんでいる方々。こうした私達のすぐ周りにいる人たちの、思いやこだわりはを学んでも良かったのでは・・と脳裏をかすめた。こうした人たちとの意見交流こそが今、必要なのかしれない。

日本最北での酒。とても美味しかった。我が家で飲む酒と味こそ違わなかったが、場所が違ったことと、飲むメンバーが素晴らしかったためか随分とのんでしまった。「刺身がとても美味しかった」とは講師先生の弁。
私も、お酒のエネルギーを借りて随分と大きな声で語ったような気が、かすかに呼び起こす。
 妻いわく 「あなたの挨拶を聞いていたら、喉がとてもかれていたようだよ」と。


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継続は良い体調

2007-12-05 10:55:03 | Weblog
自分の体調管理の事を少々考えて(すすめがあって)、ヘルスアップ事業に取り組んで2ヶ月が過ぎた。集団でのプログラムのご案内を頂いても、「照れくささ」があってか腰が重く一度も参加できずにいる。

個別プログラムを頂き、短時間のトレーニングで終わるのにそれが叉つづかなかったのである。続けるための色々な方法をとってみた。
その結果か、あるいは叉体調管理の大切さに目覚めたのか、インストラクターの指導が良いのか、その理由はさだかではなが、最近は「続いている」のである。

「食後は辞めた方が良いよ」という妻の指摘を受けるくらいの熱の入れようだ。
気のせいかもしれないが、腰やひざの曲げ方が良くなったり、肩こりも少し減ったような感がする。

暖房節約の為かどうか分からないが(花のおいてあるベランダに熱が行く)、居間の温度は低い。その為に体を動かす必要もあることも効果があるのだろうか。

とにかく継続は良い体調を作るうえでとても大切なことなんだ。
今夜は稚内で飲酒だ。体調を考え沢山飲もう。
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入植100年の節目に

2007-12-04 19:58:16 | Weblog
私の住む(浜頓別町)字豊寒別に始めて開拓の鍬が下ろされたのは、明治32年の事だという。抱負な魚貝類がいたオホーツク海から開拓が始まったととの記録がある。

昨日、私の母方の先祖が浜頓別の地に入植してから、ちょうど100年目に当たる日だと言うことで、身内の人に声がかかり食事会が行われた。岐阜県から一族が船で小樽港に上がり、更に乗り継いで枝幸港まできてそこから徒歩で30㌔の道のりを歩き、浜頓別に着いたのが、明治40年12月3日だというのだ。

それから数年後の大正2年に現在の地の豊寒別に移り住んだという。
記録に目を通して見ても、当時を思うと想像を絶するものがありますが、先人の血のにじみ出るような労苦があったからこそ、いまの夢が現実のものになる時代をいきていけることを忘れてはいけない。

昨日は、檀家の住職にきていただき先祖に感謝する供養を行う席にも同席した。私自身の直接に血のつながった先祖が、100年もの前にこの地の開拓に血と汗を流されたことを御参りをしながら、誇りにおもった。
そして、古い写真や数々の記録に目を通した。

私の母はいま86歳。入植してから15年後に生まれていたんだ。
不満を言えばきりがない中ではあるが、何不自由ない時代を生きている今、こんな時代だからこそ今一度、先人がたどってきた道のりを想像してみることが大切だと感じた食事会だった。
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寒い朝

2007-12-02 20:15:06 | Weblog
今朝から本格的な雪になった最北の地。

この時期には珍しく草の根かぶがまだ見えていたが、今日だけで10センチ程の降雪で見渡す限りの白色の世界。気温もグーンと下がり、家から外に出るにも気合いが必要になった。
今冬初めてトラクターでの除雪機を動かした。

そんな寒い中でも、酪農家の朝は早い。
朝5時20分、どんなときでも枕元の目覚まし時計が容赦なくなり出す。防寒着を着て一歩外に出たときに、「今朝は気温が高めだ!」とか「今朝は随分としばれた!」と言う言葉が自然と出てしまう。気温に敏感になってしまったようだ。

真っ暗の中、寒さに体を丸め、新雪を踏みしめながら200メートル先の牛舎のシャッターをあける。
その時、「牛さん達が元気な朝を迎えているように・・・」と祈るような気持ちになってしまう。
それは、高熱でうなっている牛が至り、寝かたが悪く起きあがれないでいる場合があるためだ。全員無事を確認すると「よう~し!やるか!」と心で叫ぶ。

その頃、始めての北海道の冬を体験する19歳君の酪農研修生が出勤してくる。5時45分だ。厳寒に首をちじめている。なんとなんと、上半身はトレーナーの半袖状態である。寒さを知らないのか、若さなのか。見ているほうが震え上がる。
こんな朝が今日まで続いているのだから、「この元気どこからくるのか」と訪ねたくなってしまう。
こんな逞しい姿から、アレルギーやいじめ等々と言った言葉は想像することは出来ない。

本格的な寒さはこれから。-20℃以下の世界がやがてやってくる。この先なにがおころうが、私どもには寒い朝はまだまだ続き本番はこれからだ。
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あと1枚

2007-12-01 19:52:16 | Weblog
早いもので12枚あった暦もあと1枚になってしまった。
田舎町でも、12月に入ると車の往来やどこからとなく聞こえてくる商店の音楽の音量も高く聞こえ、慌ただしさを増してくるのもこの時期の特徴だろうか。

私のとっても我が家にとっても楽しい事の多い年であったと言って良いだろ。
まだ、1ヶ月残っていることをキモもにめいじながら・・。

ファームイン(農家民宿)や酪農体験、茶屋での多くの人々との出会い、会議や出張先での出会い、今年も交わした名刺は100枚を超えた。
その時どきを思い起こし、いただいた1枚1枚の名刺を改めて見てみた。鮮明に呼び起こすもの、あいまいなものなどさまざまだ。
しかし、多くの新しい人との出会いがあったことだけは事実で、この先の人生で役立つ事は、大きいことだろう。

残された1ヶ月、様々な出来事を反省し次なる年への飛躍台を作ることも大切と考え、老いた頭をひねってみてもなかなか・・・・・である。

「今年も無事に終えた」と言えるように、日々を大切に生きていきたいと思う12月1日の夜である。
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