すっかり日にちが経ってしまいました。個展@銀座も終了しました。
ご高覧頂いた方々、お買い上げ頂いた方々には厚く御礼申し上げます。そしてサプライズ訪問して下さった方々にも感謝で御座います。
有難う御座居ました。m(_ _)m
さて、恒例の……では御座いますが、個展期間中の食事情を。( ← 報告の必要性が無いのは自覚済み)
今回は、金・土・日・月である。
まずは、金曜日。
朝イチで羽田に降り立ち日本橋へ直行。行き先は蕎麦屋。サラリーマンの味方的なお店だけど、ここは東京での習慣になりつつあるかな。(前回)
これは多分にも、東京風出汁を体に入れて個展へ臨む気持ちを作る無意識の儀式なんだろう。東京スイッチだな。
そういえば上京中は『うどん』を一切食べない。愛媛の坂出では毎食2杯以上なのに。
まずはシンプルに『かけ蕎麦(冷)』である。変化球から攻めないで直球で東京を受け入れようという趣旨だ。( ← テキトー)
儀式後は歩いてギャラリーへ。途中でビル壁面の大理石に化石を見つけた。むむむっ。二枚貝の集積だ。
ひとり感嘆しつつカメラを向けるが周りはスルー。「うん、東京って他人への無関心が美徳だよね」と思い出した。これも東京スイッチ。
ひとまず、初日は展覧会モードへのスイッチを入れまくりだな。
そして一日が済んで、「お疲れ~~」の一杯。三々五々に知り合いが集まる。
ゴマフグの白子をポン酢で。
神奈川の酒。ひょとしたら神奈川産のお酒って初めてかも。ラベルでは雄弁に辛口を謳っていたが、まぁ、普通。
東京で働く人々の話を聞きつつ盃を重ねる。忘れていた都会生活のノウハウを思い出す。曰く「何処そこに行くのは、ナニ線。何番目の車両なら乗り換えしやすい」とか。
「もう、普段そんなの考えないしなぁ……」としみじみ。こういう会話も東京スイッチ。
銀座滞在中は築地パトロールが日課なので、ホテルは築地の近くである。フラフラと帰る途中でお寿司屋さんを発見。
店先のオススメにはレアな魚が勢揃いしている。思わず突撃。締めのラーメンならぬ締めの寿司。(以前にも同様の事があったような……)
大将の正面に案内された。訊けば半端モノを狙って安く仕入れているらしい。成る程、切り身を見てもワカラナイ白身が延々と並んでいる。
ビールを呑みつつ、常連さんと大将のやり取りを観察する。かなり融通が利くみたいなので『赤貝、小柱、ツブ、ホタテ、ホッキ』の貝尽くしでオツマミを作ってもらう。
挨拶のようなカラ梅雨の話から、試しに「イワシに梅干しをかまして」と我侭オーダーする。通った!
続いて「これから梅雨の水がねぇ……」のところでハモをオーダー。大将がニヤッとして後はヒョイヒョイと。面白い。
オススメのアオダイは歯応えとサッパリした味が良い。てっきり沖縄のアオブダイ(有毒魚)を想像してたが違った。(←アタリマエ)
大きいメバルも登場したが正式名称は訊きそびれた。活けのクルマエビをオーダーすると頭も炙って登場。また、お酒が進む。
こっそりとオススメの冷酒も頂いた。上手く乗せられた気もしないでもないが、満足して寄宿。
土曜日。
朝の築地。『酒と肴が充実している蕎麦屋さん』の情報確認である。
1日15食限定の『ハモ・海老・野菜天ぶっかけ蕎麦』をオーダーする。
盛り付け具合を見ると、上から、天麩羅、ネギ、大根おろし、蕎麦の順。「これで、一杯やりなよ」という順番なんだな。承知つかまつり~~~。
で、一日が終わって、有楽町近くでハイボールと肉。珍しくサラッと後輩とサシ呑みとか。
日曜日。
市場が休みなので、場外市場での飲食は食指が動かず。さりとて……ハラヘリ。結論は『小柱のかき揚げ』となりました。
在廊後に浅草へ移動。打ち合わせ(?)がてらの一杯も。ホテル横の日本酒バルが気になったけれど、一旦戻ったホテルで横になってそれっきり。こういうところが寄る年波か。
月曜日。
終日移動日。スタートは浅草。
寝起きのベットの上で少ない選択肢から思案するが「あの店かな?」とアタリをつける。開店と同時に飛び込む。あっという間に満席に。「今日は朝から『酒器の勉強』をしよう」と周りを見ると同様の先輩諸氏が多い。
常温の杉樽からの日本酒。お通しの蕎麦味噌。老舗の雰囲気ですな。
やや遅れて『花巻蕎麦』をオーダーする。好きなんよねぇ。
お酒の残り具合を見て、蓋つきで登場する。くぅぅ、こういうとこがニクイねぇ。
都内を右往左往してから帰宅。
入れ違いで修学旅行(東京)に行っていた子供がお土産を出してきた。築地で鮭トバを買ったとか。
「渋いね……」
あとは、コレ。
「渋いね……」
家庭教育の賜物か……。
今回は、やや『蕎麦』寄りな食事情でした。
いや、いつもか? (2015年のテーマ)
さぁ、今月の新宿編はどうすっぺ!?
まだ、なんとなく東京スイッチが入ったまんまで生活が落ち着かない……。