備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

ワサビ

2014-03-14 19:30:41 | 料理・食材


先日、御礼と報告に伺った先でお土産に立派なワサビを頂きました。
「お世話になった上、逆にお土産を頂戴する」という破天荒かつ破廉恥な……いや、一般に社会性を欠くヤキモノ屋の所業としては極めてありがちな行いで、恐縮しつつもガッチリと両手で受け取って帰ってきました。
秋刀魚皿に乗せても堂々たるサイズです。

ありがたや~~。m(_ _)m


しかし、その日は帰路に魚屋さんに寄るタイミングを外してお持ち帰りしてしまった。
さりとて、このまま眺めるだけでは宝の持ち腐れ。

ナニカ、オイシイモノガ、タベタイナ……。


メニュー選定に近年稀に見る悩みっぷり。条件は御在宅の食材で何が出来るか……。だから難しい。
「魚に拘らずに考えよう」と艱難辛苦。
しばし後に、「塩とワサビでお肉をどうぞ」の組み合わせを思い出して「肉じゃ~~!!」と相成りました。

で、御在宅のスペシャル特選ミートといえば、やはりジビエでありまして県内産某所の鹿の登場。まだ隠し玉があるけれど別の機会に。
やおら登場したのは鹿のモモ肉です。
脂が少ない赤身なので、まずはオリーブオイルで半身浴させる。切り方を厚目と薄目の2パターンで準備。



キラキラ光る黄金色の世界に身を委ねるお肉が堪りませぬなぁ。くぅぅ~~。それを眺めつつワサビを擂る。
焼く前から悶絶しきり。


で、まずは薄切り肉から。


ワサビを乗せて、岩塩乗せて。それをクルッと巻いてひと口で。

まずはオリーブオイルの香り。すぐに鹿肉の香りが来る。
噛むとジワ~ッと肉汁に塩とワサビがエマルジョンになって広がる。
そして最後に真ん中のワサビに到達すると爽やかな軽い香りがくっきりと鼻に抜ける。
あとには、ワサビの香りだけ。
くぅぅ~~。
やっぱり悶絶なり~~。


その後は、「厚切りと薄切りのどちらがより相性が良いか」を検証すべく、ひたすら食べ比べ。(写真はその合間に撮ったので、細かいことは置いといて……)
ワサビを擂り、お肉を焼き、岩塩を振り、合間にお酒も頂き、あぁ忙しい。


ひとしきり頂いて、ボチボチお腹がくちくなったところで次のメニューへ。


〆はコレでしょう。



ワサビ茶漬け。

“THE”って付けても良いな。 『THE ワサビ茶漬け』

満足。


……と、いうのが数日前でありまして……。


そして現在、ワサビは日々小さくなりつつありますが、目下引き続きマリアージュ調査中~~~。
ちなみに、朝食の『笹カレイの一夜干し』でも抜群であった事は併せて御報告までに。  (`・ω・´)ゞ


さて、本日も勉強せねば。 Ψ(`∀´)Ψ