備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

蓋モノ色々

2008-09-05 10:11:44 | 陶芸
最近の仕事は、『蓋モノ』続き。小さなモノから大きなモノまで色々と。

窯元の陶工の頃から、『蓋モノアイテム』は色々と展開していて、デザインの手直しやスキルアップを兼ねて作ってきた。これまで最もハイリスク・ローリターン(作るのに時間がかかって、完成品が少なかった)のは、四角い重箱。未だに技術的課題のひとつだ。


「キチンと作ろう」と意気込むと、ロクロを挽くときのストレスは高い。でも上手く出来た時の快感があって、また作る。焼く時のことを考えて、合わせ目に少しルーズさが必要なのだけれども、その加減が作るときの勘どころ。
でも、備前焼のような無釉焼き締めで作るのは、まだ楽な方だと思う。釉薬モノでは釉薬の厚みの分も考慮しないといけない。

ただ、窖窯(あながま)の焼成では、火の走る方向が一方通行なので、歪みの危険性が高い。その辺りが泣かせどころか。


気持ちが安定している時に作るようにしているので、子供が学校に行っている間か、夜中が作業時間。
という事で、2学期が始まるのを待っていた。爪の伸ばし具合の都合で、作る蓋の順番が決まっている。(うっかり8月末に爪を切ってしまったので)


ロクロ仕事をいきなり増やしたので、腰が痛い。歩かないと……。

小学校の運動会も近いし。少し走りこむか? (その方がビールも美味しいし)
急には止めとこ。太る方が先立つ気がする。食欲の秋というし…。