南無煩悩大菩薩

今日是好日也

はなから自己責任。

2010-07-31 | つれづれの風景。

生水は飲まないで下さい。てか。

こちとら、水も持ってなくて喉はカラカラやのに、そんなことを守っている余裕は無いのよ。

熱中症で死ぬより、生水飲んで、ピーピーピー、ピーピーピーの方がよっぽとましさ。

グビグビ飲んでやった。

もちろんなんともなかった。以前からあったのに、最近ついたんですから、この注意書き。


これはあれやね。なんちゅうかほんちゅうかの、もしもの時の責任のリスクヘッジですわな。

もしなんかあって、訴えられたら、ちゃんと書いてありましたということです。

こんなことが多くなったのも、なにかといえばすぐいちゃもんつける人が増えたからでしょうなぁ。

そのおかげで、真面目な人は、ちゃんと守って、熱中症でぽっくりなんてとばっちりを受けたりしなければいいのですけどねぇ。

だから、もしあたしが赤痢でおっちんでも、あの水が悪かったなんてことはいわないように家族にきつく言っとくつもりです。

ありゃあ、命の水でしたよ。
ぐらいいってやりたいものですが、おっちんでたらそれもいえねぇか。


あれがいけないそれがいけないだの、あれが効くこれが効くといわれれば、そのことを鵜呑みにしてその気になって熱中した挙句、妙なことになっちまった人を見ると、笑い話にもならねぇ。


まぁ、なんでもそうですが、ほどほどにしとかないと、かえって反作用が怖いなんてことはよくありますわな。


熱中症にはみなさんくれぐれも御用心。
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夏日記。

2010-07-30 | つれづれの風景。

わらしべ長者は、藁にアブをくくりつけたが、僕だったらトンボをくくりつけるたぶん。

なんとなくあぶはち取らずで終わりそうだから。

おまけにトンボは勝ち虫といわれる縁起物だ。


田舎のおふくろは、トンボを指の先に止まらせる離れ業のできるひとである。

先日ボーとしていたら、僕の禿げ頭にあろうことかトンボが止まった。

何と勘違いしたのか、今だに謎であるが、くくりつけるよりこっちがずっといいとしばらくとまらせておいた。

いつか、藁しべ長者や勝ち組になるかも知れないと期待は高まるものの、すでに傘寿を超えたおふくろをみていると、そうでもないかもしれないとも思いながら、しばらくトンボの足先の心地を禿げ頭でじかに感じて楽しんだ、夏の午後でありました。

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蓮の花散る。

2010-07-29 | 有屋無屋の遍路。

その二人は共に末期の病状で寝たきりの入院生活を送っていた。

窓側の一人は、「今日は雲ひとつ無い青空だ」「水鳥が華麗に舞っている」「蓮の花が綺麗に咲いたよ」などといつも壁側のもう一人に教えてあげていた。

壁側の一人は、まいにち聞くことを楽しみに、空想で遊び、窓側の一人は一生懸命説明することを喜び、二人には穏やかな時間が流れていた。

ある日、窓側の一人の容態が急変し、緊急ボタンも押せない状態になった。

もう一人はあわてて自分のボタンに手を伸ばした。

が、なぜか押すことは無かった。

窓側の一人は、そのまま息を引き取った。

そして壁側の一人は、空いた窓側に移されることになった。

死ぬまでに一目でもいいから、もう一度外の世界を見たいという欲望は叶えられた。

そこには蓮の花が咲いているはずだ。

歓喜にむせびながら、カーテンをゆっくりと開けていった。

そしてついに見た。

そこは、変色した染みだらけの壁だった。


二人で垣間見た蓮の花は、もうどこにもなかった。

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それゆえに。

2010-07-28 | つれづれの風景。

ななめ45度。
縦横直角に交わった力点を半分割する◇角度。
斧で木を切る際などにもこの角度が力を最大限に発揮する。
鋭角的シャープさと均整な力強さがこの角度にはある。
多少のおかめひょっとこでもこの角度で撮るとなんとかなったりもする。



通常私たちは、首を45度に傾けても実物は傾いて見えないように補正する。
だがこのように写し取られたものはその補正作用が効かないから、首を45度に傾ける必要が出てくる。

今傾けてみた人は、本質を突き止めたいとする力を持っているともいえる。

使う際には都合がいいが、提示されると騙されるようなものはななめなものに多い。
だから、世の中ななめにながめたらいかん、と、ひばあちゃんは言っていたんだろう。
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夏日白昼。

2010-07-27 | つれづれの風景。
立てばそらへとパームツリー


かがめばえーと夏の花

どわすれするほど夏日かな。

かあさん、僕のアロハどこやった。
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更訂の用。

2010-07-26 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

大事に育てていかないといけない自分の財産は、心に深く根ざした自分の知性への不信感だと私は感じている-ナシーム・ニコラス・タレブ-


私は、死んだあとに「迷惑な奴だった」といわれるのをなるべく避けたいと思っている。
ある仕事を終えたあとも、引退したあとも、なんらかの付き合いと別れのあとに、そういわれることの芽を摘んでおきたいと望んでいる。

人に迷惑だけはかけるな。自戒もこめて、自分の子供たちへの説教はなるべくこれだけにしている。

だから、「大事に育てていかないといけない自分の財産は、心に深く根ざした自分の知性への不信感だと私は感じている」という言葉に、そのヒントを覚えるのであります。

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あちょおお。

2010-07-24 | 有屋無屋の遍路。

我が家には「猫」がいる。この猫、どうも我輩を一番下に見ている。

なでなですると引っ掻かいて逃げる。気が向くと喧嘩を売りにくる。

いつも自分が中心、擬人化するとこんな以下の調子の猫を我輩の家では飼っている。


なにか発言すると、黙って聞いてよと怒られる。
黙っていると、なんとも思わないのと怒られる。

忘れていると、ちゃんとしてよと怒られる。
忘れずにいると、しつこいわねと怒られる。

色々聞くと、なんでもかんでも聞かないでと怒られる。
色々聞かないと、勝手にしないでと怒られる。

その通りと賛成すると、適当なこと言わないでと怒られる。
そうじゃないと反対すると、わかってないわねと怒られる。

酔っ払っていると、どうせ覚えてないんでしょと怒られる。
酔っ払っていないと、酔っ払いのほうがまだましと怒られる。

早く帰れば、何でこんなに早く帰るのと怒られる。
遅く帰れば、何でこんなに遅く帰るのと怒られる。


我が家には「猫」がいる。

こんなわけで、我輩は家ではいつも「あちょおお」の生活を余儀なくされている。


・・・しかし、もし「猫」がこれを読んだりしたら、我輩はただではすまない事に気付く。
「猫」にジョークは通じるだろうか。

あちょおお!

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ブイヨンの女たち。

2010-07-23 | つれづれの風景。

葡萄の実を踏み潰してワイン造りに励む女たちがいる。

出征兵士をたすき姿で旗振り見送る悲しげな女たちがいた。

祭りの席で、男たちの喧騒と饗宴を甲斐甲斐しく支える割烹着姿の女たちの光景をふと思い出す。


豊穣の乳房と栄光の臀部。

男たるもの、その敗北を否定できるものなどいないだろう。

その深みのあるこくと謎のレシピに幻惑されないならば、なぜに男であろうか。

その味わいを決するのはブイヨンの女たち。


君それをわするることなかれ。

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暑中涼あり。

2010-07-22 | つれづれの風景。

帯同長樹影
去児遊青毬
揺葉誘寛来
盛夏在涼風

ムセカエル芝生二、ソコダケスッポリト影ガノビテイル
汗ダクデ遊ンデイタ子供タチの声モスッカリ消エタ
ドウダイココイラデ、寛イダ風ヲ味ワッテミナイカ
アツイアツイトイワズニ、キット気二入ルハズサ。

-無山人-

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せめてお名前を。

2010-07-21 | つれづれの風景。

なんちゅうはなやろね。見たことが無い。

この構造性はただもんではない。

どんな花人生を送ってきたらこんなことになるのやろか。



こちらは色違い。

ながめればながめるほど好奇心は増す。

美しいといえるのかそうでないのかも迷う。

ビミョー ながらも 美妙な魅力。

う~ん。刺激的だ。


だから未知のものに出会える徘徊はやめられない。

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必要条件。

2010-07-20 | なんとなく落書。

気に入らぬ 風もあろうに 柳かな
-詠み人知らず-

樹は動かず、自己主張をせずとても長い生を生きる。
人間は自分の小さな問題しか考えず、外の環境にいちいち目くじらを立てるが、
樹はどんな環境に害されても何も言わずそれを受け入れずっと立っている。

十分とはいえないが、必要な事を満たしていれば、それでいいじゃあないか。

必要を満たすセンスは、あんがい、どこ吹く風の境地に在るのかもしれない。

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有言実行。

2010-07-17 | つれづれの風景。

晴れましたなぁ。

背伸びしてみる海峡の、今年も梅雨空遠ざかる。

この頃気象庁は、梅雨明け宣言ちゅうもんをはっきりとしなくなりました。

何日ごろ梅雨が明けた模様、明ける模様とか、まどろっこしい。
もようしてきたら、我慢せんとちゃっちゃっと処理せなあきまへん。

なにをびびっているのかわかりませんが、わしは勝手に梅雨明け宣言。

祇園さんと天神さんまでには、あけとかなぁあかんのです。

さて、この夏もこのへたれ心体、思いっきりいじめてやろう思います。

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いっしょに遊ぶ。

2010-07-16 | つれづれの風景。

みよ息子よ、大きいだろう、なんていう船か知っているかい?

うん、タンカー!

お。しってタンカー。

なんてはなしているのだろうか。


多分親子だろう。児童期の親子のふれあいが多ければ多いほど、ひきこもりになることは少なくなるという調査結果も出ているようだ。

そんなことを聞くと、何気ない親子の風景にも、ん。ええこっちゃ。遊べよ遊べと声をかけてみたくなる。


聞いた話だが、大人になった息子に親父が言ったらしい。
「なぁ、わしも早く孫の顔が見たいもんじゃ」
息子は何を思ったか、
パンツを下げて、「おじいちゃん!」と叫んだ。
もちろん思いっきりしばかれた。


・・・。

事情はどうあれ、楽しい家庭には、おおらかに生きていける何かがはぐくまれるかもしれない。


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期待と不安。

2010-07-15 | 有屋無屋の遍路。

いつもトンネルを抜けるときには蘇る記憶がある。

私が母の胎内からこの世の中に出てこようとしている時の期待と不安の記憶だ。


そんなわけはないが、わたしは、生まれる前の感情も意識も持たない。

それから多分死んでしまった後にも感情や意識は持たないだろう。

生まれる前の意識のないのを不安には思わないのに、死んでしまってからのことは不安になったりする。

トンネルを走っている間、つまり今の私が知っていると思っている意識においても、酔っ払いすぎたり、寝ている間は、私の意識は途切れている。

10年前と10年後でも多分まるっきり変わっているだろう。

でも、それを不安に思ったりはしない、むしろその向こうの出口に期待しているようでさえある。


中世の一口話にこんなのがある。
自分はガラス製であるという意識に凝り固まった狂人が倒れた。
彼はガシャン!といって本当に死んでしまった。



私は自転車で走ることが好きだ。

日本を走っていると多くのトンネルに出会う。

そしてトンネルの入り口でいつも抱くのは、ある感情の意識である。

期待と不安の。

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事実認証。

2010-07-14 | つれづれの風景。
こんな阿形の狛犬はめずらしい。木製だ。
歯並びを全て見せ、歯茎も立派なものを持っている。



対する吽形。



こちらは正面から阿。歯には金箔。



正面から吽。ここだけ見ると成金趣味の蛙のようにもみえる。

わしは勝者やで。といっているようでもある。


僕は以前から、いっぱいに歯や歯茎をさらけ出して笑う人に本当の悪人は少ないと思ってきた。

これからも、その弁証を続ける意欲が妙に沸いてきたのであった。

信じるかどうかはそれからだけど。

箕面山勝尾寺にて。

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