南無煩悩大菩薩

今日是好日也

つれづれの祝福。

2008-08-30 | つれづれの風景。

街を抜け、海を渡り、山を越え、トンネルを抜けると、そこにはまだ先の光がある。

心のファインドスコープが捉えるは、その先の仕合せ。


重き鎧も、今は翼ある衣、
苦しみは束の間、喜びは永遠(とこしえ)。
-ショーペンハウエル-


街を抜け、海越え山越え、トンネルを抜けるたびに、聞こえるは、そのつれづれに、祝福のうた。
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山を越える。

2008-08-30 | つれづれの風景。


トラクターが僕を追い抜いていく。

目指すはその上。
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海を渡る。

2008-08-30 | つれづれの風景。


飛行機が僕を追い抜いていく。

目指すは山。
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街を抜ける。

2008-08-30 | つれづれの風景。


車が、僕を追い抜いていく。

目指すは海。
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ねこじゃらし。

2008-08-29 | つれづれの風景。

走りつかれて あしもとみらば。

お。ねこじゃらしやないか。

無数の繊毛が、わたしをじゃらす。

ほれほれ、はしれはしれと輝き揺れる。

にゃんだか元気がでてきたようだ。

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落陽。

2008-08-28 | つれづれの風景。

もう陽が落ちる。

西没前の一瞬の放煌が雲に栄える。

木を切る与作も帰れば、烏も帰る。

ホーホーホーと啼くは梟。

こりゃいかん。私も急ごう。

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さまがわり。

2008-08-27 | つれづれの風景。

あついあついといわれたなかも みつきもせぬうちあきがくる。

か。


八月も終盤である。


そういえば、米の政府備蓄は豊富にありながら、価格を下げないために、干渉管轄下に流通がおかれている。

原油高やバイオ燃料やなんやらで、輸入雑穀、小麦類の価格は上がり、健康ブームで、あわやひえや玄米や麦も高騰の模様だ。昼ごはん定食でも、米ご飯の方が安かったりする。

かって戦後の貧困期、池田首相は「貧乏人は麦を食え」といって物議をかもした。

さしずめ今は、「貧乏人は米を食え」であろうか。

さまがわりは世の常ではあるものの。


米を作る風景も美しき日本の食文化を、減反で無くし、人為的な保護政策で安き米も高止まりする。

米を商品として考えず、米作りを、文化環境促進事業として位置づけ、総合的な観点から、保護ではなく、環境立国と絡めての育成をすることで、食料問題も解決する。
てなやりかたはないものだろうか。

票をとるために俵をなくしてきたのが、日本である。

はやめのさまがわりを見てみたい。



あつくるしい世の中とは関係のないような世界がここにある。
今このとき。静かで心地よし、米作りの風景。


感傷に浸っているうちにまた、さまがわりはおとずれる。



あついあついといわれたなかも みつきもせぬうちあきがくる。

か。


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盆の空。

2008-08-26 | つれづれの風景。

私がここに生きて存在していること事態が、数百代に渡る先代達からのバトンが落とされることなく、渡されリレーされてきたということである。

自らに持つ言い得ぬ不安は、現在進行形のとりまきと己を対比する事で浮き上がる。つまりは水平思考の中にいる。

盆の空に先人を思うとき。それは垂直思考へと誘う。

私はふぬけではない。連綿と受け継がれし不屈の末裔なのだ。

古きより、あまたの艱難辛苦を乗り越え、朴訥に繋ぎしもの達の血がある。

迎え火、中盆、送り火と燃える松の、その陽炎の上に広がる空。

敬いたくなるには、そこに畏怖の念が生じる必要がある。

口を開け空うちながめ、敬いの力を得る。

ひとごとではない。

私もやがては、その空に行かねばならない。


すれ違い行く人々も皆。見知らぬも近き親類。
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人は石垣。

2008-08-25 | つれづれの風景。

一時は天下をも覗える強力な家臣団を誇った甲斐の武田軍団。

石垣の如く強固な組織は、その棟梁の交代と共に人心離れ、脆くも文字通り瓦解する。

瓦葺の屋根は、たった一枚の瓦のずれでも、雨が漏る。

瓦葺も、石突も、素人では難しい。職人技がいるのである。


人は石垣。

強固且つ成長する木の根に負けない柔軟性を、御しがたき素材を組み合わせてどのように築く?

崩壊の憂き目を避ける為には、自重に耐えられる心配りが第一だろうと思う。

そのコツは誰も教えてはくれない。

石垣以上の家城を立ててはなるまい。


さて。行くか。

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鳶の空。

2008-08-23 | つれづれの風景。

悠々と輪を描きつつ滑空に遊ぶ鳶。

ここでの鷹のいない環境では、食物連鎖の頂点に君臨する大物だ。


燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや。


採餌の姿も、鳶ながら鷹揚と風格を漂わせる。

小物をいたずらに弄んだりはしない。

必要の無い自慢も無い。えらく見せる必要も無い。

そこにいるだけで、この空の覇者なのである。


みたかしったか。かっての鷹の変わりに、頂に立つものの雄姿。

森の環境と共に繁栄且つ滅びさるべし。の潔さを見る。
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紫蘇の葉。

2008-08-22 | つれづれの風景。

天然の着色料、ライトフレバーの香味料。

紫蘇の葉さらさら南風にゆれる。

紫蘇食う虫もすきずき。

紫蘇のよさは、まわりの引き立て役でありながら、そのものも立派に存在を確保するところにある。

いや立派。

さて。進もう。

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日の出まえ。

2008-08-21 | つれづれの風景。

朝やけの旅の空。

たゆむ雲遥か。

想いは向かう。

胸にするは去来。

滴る汗ぬぐい。

漕ぎ出すもまだみぬ去就へ。


熱き心の日の出まえ。

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足やけおじさん。

2008-08-20 | つれづれの風景。

足長おじさんは、人の役に立ちますが、
足やけおじさんは何の役にも立ちません。

あしからず。

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神々の声。

2008-08-19 | つれづれの風景。

恋にこがれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身をこがす
-詠み人知らず-


辻辻の、折々の、切々の、事にあたりて、処々の神々(こうごう)しさに触れ合い対峙するとき、人それぞれになにをおもうか。


心だに誠の道にかないなば 祈らずとても神や守らむ
-詠み人知らず-



朝な夕に露と落ちる草葉の影に秋の虫が鳴く。

昼のさなかにその抜け殻を残して蝉は鳴く。

蟻は這い、蝶は飛び、石は佇み、若葉は揺れる。


僕は何をやっているのだ。


武者働きの後の、その一服のそのその静寂に身を任す。

見えているのか聞いているのか、神々の声。

邪悪なるなかれ、我が内なるものの、そのこえよ。


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駒もの。

2008-08-11 | なんとなく落書。

肩で風切る王将よりも、わたしゃもちたい歩の心。

勝った負けたと騒いじゃいるが、歩の無い将棋は負け将棋。

いつかは成ります「と金」の駒に。


将棋の駒の歩は、相手陣地に切り込めば、金の駒となれる。これをと金という。

瓢箪は何処にでも見受けられた庶民の作物であった。駒は、金の価値を持つものの代名詞でもあった。


瓢箪から駒か。歩のと金か。


この夏の修行で、じっくりと考えてみようとおもう。

コメント (2)
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