南無煩悩大菩薩

今日是好日也

米寿の孔子なんと曰わく。

2014-10-31 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(photo/source)

「私は剣道の基礎を体で覚えるのに五十年かかった。

私の剣道は五十を過ぎてから本当の修行に入った。心で剣道しようとしたからである。

六十歳になると足腰が弱くなる。この弱さを補うのは心である。心を働かして弱点を強くするように努めた。

七十歳になると身体全体が弱くなる。こんどは心を動かさない修行をした。心が動かなくなれば、相手の心がこちらの鏡に映ってくる。心を静かに動かされないよう努めた。

八十歳になると心は動かなくなった。だが時々雑念が入る。心の中に雑念を入れないように修行している。
-「昭和の剣聖」持田盛二(範士十段)-

孔子は古希を過ぎるまで生きて「七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず」であったが、持田範士は米寿過ぎまで生きた。

座右の銘は「剣徳正世(剣徳世を正す)」であったという。


(photo)
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氷山の一角

2014-10-30 | 世界の写窓から
(source)

浮かんで漂う氷山、その一角を見くびって自分が浮かばれなくなっている。

「確かにこの目で見た」「ちゃんと聞いた」「しっかり言い伝えた」だが、その目が耳が口が怪しい。

山が浮かんだり漂ったりするはずがない、その見立てが一時的でしかない氷の性質を忘れさせる。
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なんでスイカ?

2014-10-29 | 閑話休題
(photo/source)

男:スイカをなんで焼いたんだ。

女:フライパン。

男:そうじゃなくて、

女:網焼きの方がよかった?

男:何じゃなくて、何でかを聞いているんだ。

女:煮た方がよかった?

男:・・・・・。

なんでスイカとも聞かない方がきっといいと思う。
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呼び鈴と蠅たたき。

2014-10-28 | 意匠芸術美術音楽
(art/source)

『・・私たちは自分を自由な存在だと信じている。しかし脳に自由意志があるという証拠はない。

周囲の環境からの絶え間ない影響の中で自動的に生み出された感情や行動を、ヒトは「私の意志だ」と堂々と錯覚している。

自由でありたいと願う気持ちは理解できる。しかし、「その自由とは何からの自由なのか」、まさか人生経験から自由になりたいわけではあるまい。

意志の所在が曖昧となると、個人の責任の所在も曖昧になる。』-who’s in Charge?-より

・・・確かにそのようだ、私の思うこの自由とはいったい何からの自由なのか?
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永遠の一秒。

2014-10-27 | 意匠芸術美術音楽
(GIF/source)

「正しいことをしよう主義」とでも呼ぶべき紋切り型の穴に落ち込まないことだ。

他人の発想した世界に迷い込んで正しさを思わないことだ。

「発想」のオリジナリティを見失わず大事にすること、たぶんそれが君の正しさだ。


(photo/source)
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燃えながら散りしく

2014-10-25 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(photo/source)

紅葉を見ると思い出すのが、山田風太郎氏の次の文章だ。

『・・・それから彼は医者に、モルヒネを大量に注射して殺してくれといい、医者が断ると「どうせ命がないものが、悶え苦しんで2時間や3時間生きながらえて何になるものか。そんなことをいうのは、死んだ事がないからだ。嘘だと思うなら死んでみろ」』-「人間臨終図鑑」尾崎紅葉より-

むちゃくちゃではあるが、わかる。


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黒板に砲弾。

2014-10-24 | 世界の写窓から
(photo/source)

争いの続くパレスチナのガザ地区にある学校の授業初日の光景です。

「こんな状況じゃ出来ない」様々な場面で私たちはよく安易にこういう言葉を使います。

果たして本当にそうなのでしょうか、そう思ってしまっているだけではないですか?

世界から伝えられる実際の光景が問いかけるものには、教条的では伝わらない力強さがあります。
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自戒。

2014-10-23 | 世界の写窓から
(GIF/bullshit)

あんた、自分の尺度でものをいうたらあかんよ.
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歯ブラシ売りの夢。

2014-10-22 | 世界の写窓から
(photo/source)

毎日毎日重いサンプルを背負って歩く、ハイチの歯ブラシ売りは仕事がだんだん嫌になっていました。

ある日のこと、昼寝の夢に歯ブラシが出てきてこういいました。

「私も自分の仕事が嫌いです。私が働く口の中は雑菌だらけで毎日休みもなく使えなくなったらポイですもの」

そうだそうだ僕もそうだと言いかけた時、後ろから声がしました。

「僕は君たちがとても羨ましいよ」

その声の主を振り返ると、

トイレットペーパーでした。

そこで目が覚めた歯ブラシ売りは、サンプルを背負ってまた歩き始めました、すこしだけ軽くなっていることに気付きながら。
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神経痛若しくはぎっくり腰について

2014-10-21 | 有屋無屋の遍路。
(photo/The Central Nervous System, containing the brain and spinal cord.)

杖の世話を受けるようになってはや10日になる、このままでは転ばぬ先の杖を手放せるのもまだ遠かね、と思う今日この頃である。

内臓疾患や筋肉痛の類いでないことはうすうす勘づいてはいるが、さてどういう種類のものかの探索はなかなか進まない。

脳の感知機能に伝達する神経系でなにか不具合が起こっているようだ。

ザ・セントラル・ナーバスシステム、つまり中枢神経系のどこかが不具合を痛みとして感知するのであろうからその伝達を遮断すれば痛みはやわらぐが、それで患部の叫びが消えたことにはならず、ちゃんと修理するためには痛みを受け入れるしかない。そう思う故に薬は酒ぐらいにして状況とじっくり付き合うことに決めた。

腰を曲げて杖を突く生活は、患部以外の筋力に負荷がかかり普段使わない部分の鍛錬になっているようでもある。

また、いつまでそうしてくれるか不明だが周りが普段よりも少しだけ優しく感じられるところも気に入っている。

ありがたいことに肉体を使う労働環境にはないので、なによりもの報酬は、落ち着いてゆっくり過ぎゆく時を眺められることにある、つまり痛いのだから急がなくていいのだ。

なにか深刻な支障が生じその直訴があるまでは、‘あるがわがまま’を通させてほしいと痛み入る次第である。

しかし、脳に不具合の報告が上がるのであれば、その経路を辿って脳が自分でその個所を特定することができないというのもおかしなことだ、脳の指令として「この部分がこうなっているのでこうしなさい」ではなく「このへんがいたいのです」という二次情報しか我々が自覚できないのは何故だ。

しかし、私たちが骨も肉も脱ぎ捨てた姿は、クラゲに似ている。

(おまけ)

(photo/source)
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竹の春

2014-10-20 | 世界の写窓から
(photo/original unknown)

木々が葉を焦がし始めるなかで、竹は緑々と今が新葉の伸び盛り。

ちなみに桜咲き筍の生えるころは竹の秋だそうで、半周ずれることで四季常在葉緑のリレーここに完結也である。

-春さもありなん竹の囃しに恐れ入る-
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おまえはなんだ!

2014-10-18 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(作/北村西望,photo/source)

澤木興道禅師は、

「そんなことをしてなんになるか?」と問われ、

この「なんになるか」という問いが第一中途半端じゃ、おまえが生まれてなんになった?なにになるものは一つもない。

と答えたという、

そして「何にもならないもののためにただ座る」

また「何にもならんことを自信を持ってしておることがおもしろくはないか」

とも言っている。

・・・

(おまけ/・・おまえはなんだ!)

(photo/source)
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道理はシンプルながら。

2014-10-17 | 意匠芸術美術音楽
(福原五岳/寒山拾得図)

すべての人間が自分の家の前を掃除すれば、世界全体が美しくなるだろうに。-ゲーテ-
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一途の虫

2014-10-16 | 世界の写窓から
(photo/Bookstore in London ruined by an air raid, 1940.)

空襲下にあってもその青年は一途に本を読む。

ある植物学者が、一途に深山斜面に分け入り足を滑らせ尻もちをつき周りの草を慌ててつかんだところ、それが未発見の新種だった。そしてそれも一度や二度ではなかった。という話を聞いたことがある。

たまたまの縁でも思いもよらない何かでも、自分を支える未発見の言葉に巡り合う、それが一度や二度ではないから「本の虫」も棲息を止めない。
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干し柿

2014-10-15 | 世界の写窓から
(photo/source)

剥かれ、吊るされ、干されることで、

食えもせず虫も寄らぬ渋柿も、甘露滋味保養の担い手となる。

渋柿が渋柿でなかったら、そうはいかない冬間近。
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