南無煩悩大菩薩

今日是好日也

さりながら浮世の果報。

2013-11-30 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(original unknown)

「云うべきことがありながら聞き手の見つからぬ者は貧困なり。さらに貧しきは、云うべきことのある者を見つけられぬ聞き手也」。
-劇作家ベルトルト・ブレヒト-
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笑い癖。

2013-11-29 | 世界の写窓から
(original unknown)

人は楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ。

そんな風に笑いを分析した人もいたが、笑顔に見える対象にはポジティブな反応をする癖が我々には備わっているようだ。

そういえば癖というものも、するからなったのか、なっているからするのか、どっちなんだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あわてず急がず熟すを待つ。

2013-11-27 | 意匠芸術美術音楽
(Paul Peel/Avant le bain. 1892)

複雑な内容をわかりやすく説明するのは、そもそも難しい。

大多数の人は、二本の靴ひもを結ぶ方法を文章で説明する作業に手を焼くし、自転車に乗ったことのない人間に言葉だけで乗り方を説明しても乗れるようにはならない。

お風呂に入りたがらずぐずる子供、そしてその様子を傍で確かめながら自分の態度を決め兼ね逡巡しているもう一人の子供が描かれている。

ばあやは、やさしく促すも、子供たちにとって、何故風呂に入らなければならないかは、複雑な内容の問題なのだ。

大人にとっては当たり前の風呂に入ると気持ちいいということも、気持ちいい風呂に入るという実体験がなければ、言葉や文章で伝えるのは難しい。

そのままでは「気持ち悪い」といい始めるまで子供たちを放っておくか、泥遊びでもさせて彼ら自身から「お風呂」といわせるように仕向けるのも一つの方法かも知れない。

教育でも商談でも会議でも、相手にとってそれが複雑な内容なのかどうかを考慮し汲みすることは大事なことである。

文章や言葉では理解しにくいことを伝えるのに、芸術的アプローチが力を発揮するのはこの為だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

常人を超えるための何か

2013-11-26 | 意匠芸術美術音楽
(Jean Cocteau by Philippe Halsman)

彼が受けた教育と、生い立ちと、環境と、友人とからみて、かくあるべきだと思える以上に優れているので、君たちを驚かせる人物があったら、彼は阿片を喫んでいるかも知れない。
-ジャン・コクトー「阿片」より-

世に常人とは桁外れに違う才能を発揮したと言い伝えられる人々がいる。
彼、彼女らはやがて時とともに伝説となり神仏となり崇められるようになる。

そのうちの一人、梵名サハスラブジャ・アーリア・アヴァローキテーシュヴァラ(千手観音)さんにもモデルとなった異才の人物がいたはずだ。彼はその何を体験したのだろうと想う。


(三十三間堂/千手観音)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

それは無茶というもの。

2013-11-25 | 世界の写窓から
(source)

「これあげる」

「いらないわ、迷惑よ、無駄なことして、もう遊べないじゃない」

無理に思いを通そうとして身を焦がしたあげく残念な結果になることは、よくあることである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花ほととぎす。

2013-11-23 | つれづれの風景。

-多加は新年の挨拶に赤い熨斗のついた祝儀袋を芸人衆に配ってまわった-

・・・杉田は、多加の顔を遠慮がちに見て、

「御寮人さん、さっき芸人衆に祝儀(ぽち)をはりこみはりましたけど、あないしはらんかってええ思いますけど、まだ寄席の借金も残っていることだすし・・」

「そらそうや、二流の寄席で金も無いのにそないせんでもええのやろ、そやけど今のわては、何でも肥料(こえ)をせんならん時や、肥料の足らん処からはろくな産物出来(もんでけ)しまへん、肥料が出来て、苗がつくまでがしんどいのんや、わてが煙草一本の楽しみもせんと節約(しまつ)して祝儀切るのは、この苗をつけたいさかいだす、芸人衆へ祝儀切るのはわての商いに資本(もと)入れてるので、一つも無駄になれしまへん、切って、切って、切りまくって、南で一流の寄席もたんことには」

-杉田のような小心な者には、そんな先の勘定は読めなかったし、読めたとしても、やはり目先の勘定の方が大事だった。きっちり上り銭を勘定して、給金の他に上りの多い日にはいくばくかの割増し手当貰うようなことにしか損得勘定がない。それだけに三十になったばかりの若い後家の多加が、目に見えない大きな算盤をパチパチ弾いているのが胸に支えるほど解し兼ねた-

-芸人の目の速さは、頭だけは結いたての日本髪でも、去年と同じ晴れ着で、帯一本新調せずじまいの多加の衣装を見て取った。節約(しまつ)しても祝儀だけはきれいに切る多加の心意気が、芸人の心に素直に伝わる-。
-山崎豊子「花のれん」より-
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

骨に変わりがあるじゃなし。

2013-11-22 | 世界の写窓から
(original unknown)

何億年も前のどこかの段階で偉大な分かれ道ができた。

「固さ」の選択である。
片方はその固いものを内部に取り込み、そのまわりを柔らかなもので包む道を選んだ。もう片方はその固いもので外部を造り柔らいものを包み込んだ。

脊椎骨格類と甲殻類そのどちらも繁栄して現代にいたるところを見れば、その選択はどちらも摂理であり道理だったということだ。

柔らかいところには魅力も嫌悪もあろうが、ごちゃごちゃ考えず摂理と道理にそえば幸せな骨になれるのではないだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忍忍耐耐。

2013-11-21 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(photo source)


君の心の庭に忍耐を植えよ、その草は苦くともその実は甘い。
-ジェーン・オースティン-
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絆と信頼から生まれる未来。

2013-11-20 | 古今北東西南の切抜
(source)

どうでもいい人にはどうでもいいことだろうが、切実な人には切実な問題がある。

去る15日、16日の二日間にわたって、学術集会が行われた模様だ。

いつお世話になってもおかしくない当方からすると頼もしい限りだ。

天使の肛門、診るは司祭、この図案を採用するとは並みの覚悟ではない。

不安な未来を持つ身にとってこのポスターからは、オリエンティングな配慮がうかがえ、同時にこの分野の医師への絆と信頼の高まりを感じている。

モラトリアム患者は、この親近感にホッとするものである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仕事もプライベートも。

2013-11-19 | 酔唄抄。
(photo source)

「問題に突き当あたった時に、それを話し合い決定を下し、行動計画を詳しく詰めることが、実際に問題を解決するのと同じであるかのように、人々は振る舞う」。-ジェフリー・フェファー、ロバートI.サットン 1999-

話よりも、もっと実行を。

みなみらんぼうさんの男と女昭和編という歌の中にも好きな一節がある。

女「歌を歌っていいかしら、私勝手に歌うから」
男「浮いた歌ならしらけるし、暗い歌なら辛くなる」
女「それじゃこうして夜更けまで、口も利かずに飲んでるの?」
男「飲めば心が話すもの、喋れば心が黙るもの」

Talk Less. Listen More. Take Actions Even More.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つかのまを過ごす。

2013-11-18 | 意匠芸術美術音楽
(Alberto Vittorio Viti/The Singing Butler)

正装で男女がワルツを・・・、執事は傘を捧げて歌を・・、雲行きは、

晴れのち曇り、一時雨だろうか?時々雨だろうか?それともその雨上がりの陽が差し始めたところだろうか?

気象庁によると、一時雨とは雨が連続的にふり、その降っている時間が予報期間の4分の1未満の時。時々雨とは雨が断続的に降り、その降っている時間が予報期間の2分の1未満のときのこと。

ちなみに、連続的とは雨の切れ間がおよそ1時間未満、断続的はおよそ1時間以上と定義されている。

どう想像してみるのかは、鑑賞する者の心の持ちようによっても違ってきそうな束の間の情景である。

話は変わるが、より正確に、より厳密にと、明日の日本のことを真剣に考えてくれている最たる省庁は気象庁かも知れない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

助かった命、繋ぐ食料。

2013-11-16 | 古今北東西南の切抜
(photo/source)

去る11月8日、フィリピン中部を台風30号(別名:ハイエン)が襲い、国連WFPは11月9日より緊急支援活動を開始しました。初期推計では450万人が被災し、少なくとも47万8千人の人びとが家を失い避難しています。また、死者は1万人にのぼっている恐れがあります。壊滅的な被害を受けたレイテ島の都市タクロバンでは、食糧、水、電気がなく、多くの道路が瓦礫で塞がれ通行不能となっています。 また、台風に襲われた地域では多くの空港が大きな被害を受け、現在は一つしか使用できる空港がない状況です。現在の最大の問題は、支援物資をいかに届けるかです。

国連WFPはフィリピン政府と連携し、災害支援拠点の立ち上げと、まず届けるべき食糧や他の支援物資の空輸、輸送ルートの整備を急いでいます。現在は、稼働しているセブ空港に支援物資を空輸中です。既に44トンの栄養強化ビスケット(12万人の1日分の食糧に相当)がドバイの国連人道支援物資備蓄庫から、フィリピン国内に到着しています。フィリピンでは以前より支援ニーズが高く今年120万人に食糧支援する計画でしたが、今回の猛烈な台風被害は支援の必要性に追い打ちをかけるものです。(切抜/WFP




Typhoon Haiyan: 'It was like the end of the world')
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

非言語伝達。

2013-11-15 | 世界の写窓から
(nonverbal communication)(source/unknown)

・・・。



・・・。



・・・。



・・・。



・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イエス・ウイ・スキャン。

2013-11-14 | 古今北東西南の切抜
source)

スパイ大作戦である。

「アメリカ政府による盗聴疑惑の続報として、イタリアの新聞が暴露サイトの情報として伝えたところによりますと、アメリカのNSA=国家安全保障局が、1ヵ月間に全世界で1,248億件の電話を盗聴していた疑いがあるということです。標的とされた国のうち、北朝鮮や中国、ロシアなどは、「最優先」の対象で、日本は、ドイツと同程度に分類されていました。」(source)

しかし、一日に4億件ものスキャンをどうこなしているのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一瞥。

2013-11-13 | 世界の写窓から
(photo/Elliott Erwitt)

一瞥(いちべつ)とは、ちょっと見ること、ちらっと見ることである。「いちべつをくれる」「いちべつしただけで、それとわかった」というように使われる。

一瞥の女性の表情に注目してほしい。

一瞥で、見切られるようなものをひっさげて得意げになるほど愚かな行為はないのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする