南無煩悩大菩薩

今日是好日也

雲水

2014-02-28 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

-人生は唯 浮世の旅なるを観じて 一切執着を捨て 欲を離れて商せんば

諸天 これを守護し 神明利性を施して 得利も優れ 福徳充満の人となる-

士農工商いずれの事業も仏行なり、と説いた鈴木正三禅師の「商人の志」である。

小利を捨て大利に至る、の肝要であろうと記したあの頃、商人として生計を立てるそのことを決した初心をもう一度思い出す時が来たようだ。


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はみがき。

2014-02-26 | 閑話休題
(source)

真実とは、在るが儘を受け入れることである。

裸の自分と付き合うことだ。
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読むということが効いてくる。

2014-02-25 | 世界の写窓から
(photo/President Theodore Roosevelt reads a book with his dog Skij on his lap in Colorado in April 1905.)

愛犬を膝に乗せ静かに本を読むこの人物でなかったら、日本の歴史はまた違ったものになっていたかも知れない。

アメリカ合衆国第26代大統領、セオドア・ルーズベルト。

写真の日付は1905年の4月となっているので、現役の大統領任期中に撮影されたものだろう。この年の秋には第0次世界大戦とも謂われる日露戦争の停戦を仲介することになる。

私は他の人の読書をする姿勢にはつい興味を持って眺めてしまう。読みたくなるのだ。

脳研究からのアプローチでの「読書」について、ロバート・デシモン博士によれば、
『本を読むということは、単一の静止した対象に向かい、切れ目なく注意を持続させねばならない、不自然な思考プロセスを実行することである。周囲で起こっていること全てを無視するよう、次々異なる感覚的キューに注目しようとする衝動に抵抗するよう、読者は自分の脳を訓練しなければならない。注意散漫という本能に対抗するのに必要な神経リンクを作り出す、ないし強化することを行い、みずからの注意力に「トップダウン・コントロール」を課さねばならないのだ(脳が注意力に対してトップダウンのコントロールを維持するためには、前頭前野のニューロンの同時発火が必要とされるようである)』。
そして「強力な{注意散漫の}インプットを処理しないようにするためには、前頭前野の力が相当必要だ」。「相対的に中断することなく単一の作業に集中できる能力」は、「我々の心理の発達史において、奇妙に異常な状態」だという。

奇妙に異常な状態を注意力によって制御・整頓し、人間社会の不自然な思考プロセスを統合力によって感受・排除することで、発生学的に人より先んじる能力が無意識に養成される行為、つまり「読書」は、自らに改造を課す、静かなレジスタンス(反抗・抵抗)運動だと云えなくもないのではなかろうかと、私は勝手に思う次第である。
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わすれられない手。

2014-02-24 | 世界の写窓から
(photo/source)

その昔流行った歌謡曲に「わすれていいのよ」愛の幕切れ、というのがあった。

その歌では、「指先の冷たい女は、臆病者だから・・・」ということであった。

指先の黒い女は、私の見立てでは、印刷工だから・・ではないかと思う。

・・・。

「手」というものが性格まで映し出すかどうかはわからないが、「手」がその人の職業を語るということはよくあることであった。印刷工に限らず、作家や畳職人や欄間師やマッサージ師、鍬を持つ手や鑿を持つ手といったそれぞれの職人独特の「手」というものがあったが、近頃はそんな語りかけてくるような手というものにめっきりお目にかかれない、そんな手を忘れていいのよとはいかず、少しさみしい気がするのである。
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爺やの存在。

2014-02-22 | 世界の写窓から
(GIF/source)

「あなた様はとても良いことをなさいました、私はあなた様とお知り合いになりこうしてお仕えしていることを誇りにおもいます」

誰にも知られることなく、褒められなくとも、胸の内に住む心の執事がこう語るとき、その人は至福というものを味わうだろう。
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口のチャックの使い方。

2014-02-21 | 世界の写窓から
(source/Alfred Gescheidt)

ほとんどの場合どうしても喋らなければいけない事は少ない。

聞いているのにむずむずして、どうでもいいことを口に出した後、ありゃしまったと思う。

口に出さずにニコニコ聞いていれば丸く収まるにもかかわらず。

たまに必要性に迫れれどうしても言葉として発しなければならない時は、はっきりとでなくてもいいが明確な語を使いたいと思う。

「自分が発した言葉をどのようにして収穫したかを考える時間がもっとあれば、意味を明瞭にするという方向をもっと示せただろうに」との誰かの言葉があったが、なるほどその通りだと思ったことも少なくない。

大陸の遊牧民にはこんなことわざがあるそうだ。「逃げた馬はいつでもまた捕まえて連れ帰ればいいが、いったん発した言葉はもう連れ戻せない」
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姿見。

2014-02-20 | 世界の写窓から
(GIF/source)

女性から僕に電話があり、「今、誰も家にいないのよ、遊びに来ない?」僕が喜び勇んで家に行ったら、本当に誰もいなかった。

そんなとき、僕は自分の姿を見ることになる。
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独学の天才。

2014-02-19 | 古今北東西南の切抜
(source/Wise words from Michael Faraday)

アルベルト・アインシュタインもその人の絵を壁に張っていたという。

マクスウェルの方程式につながる電磁誘導や電気分解の法則の発見、発電機の制作、ナノ科学の先駆けともいえる金コロイドの研究、ベンゼンの発見など多くのすばらしい実績を上げ、静電容量の単位「ファラッド」、電荷の「ファラデー定数」などに名を残したのが、マイケル・ファラデーその人、ロンドンの貧乏鍛冶屋の次男坊であった。

彼は高等教育を受けておらず、高度な数学もほとんど知らなかったが、科学史上最高の実験家であり、最も影響を及ぼした化学者・物理学者の一人と云われる。

有名な「ロウソクの科学」にちなんで、氏はこんな言葉を残している。
「ロウソクは自分自身で輝くから、どんな大きなダイヤよりも美しい... 」

そして、独学の天才の真骨頂はこの言葉であった。
「さらに試行せよ。何が可能かを知るために... 」
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社会的罪。

2014-02-18 | 古今北東西南の切抜
マハトマ・ガンジー「七つの社会的罪」より

一つ.「労働なき富」

二つ.「良心なき快楽」

三つ.「人格なき教育」

四つ.「道徳なき商業」

五つ.「人間性なき科学」

六つ.「自己犠牲なき信仰」

七つ.「原則なき政治」
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依りどころは。

2014-02-17 | 世界の写窓から
(photo/source)

宗教家:「私の仕える神の教えに帰依すればあなたは救われます」
おやじ:「そりゃありがたい、ほな死んだ仏さんや今の親戚やともがらや得意先も一緒に救うてくれますの?」
宗教家:「いえ、帰依しない限りそれはできません。私はあなたを救いたいのです」
おやじ:「ありゃ、ほなやめときますわ、わしだけ救われるのは気が引けますよってに」

・・・。


人間以外にも「祈りや願い」に近い本能があって、彼らのそれは種生の継続と死の追悼に限られたものだと私はにらんでいる。

一方、人間界の依りどころは多様すぎて、めんどくさいことになっている。

(おまけ「世界の宗教とシンボル」)

source)
(おまけ「世界宗教者会議」)

source)
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のようなのよう。

2014-02-15 | 世界の写窓から
(photo/original unknown)

「眼はパッチリで、お鼻はハート型で、まあ!かわいいお子さん!お猿さんのような」と言って子供を褒めても大抵の親は憮然とする。

「猿」の子はかわいい、ただ「のような」というと嫌がられるのは何故だ。むしろ「これは猿ですな」と言うべきなのか。

もし猿に対してでも、「かわいい小猿さんですなぁ、人間のような」といって褒めることができたら、やはり親は憮然とするのだろうか?
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選択の苦悩。

2014-02-14 | 古今北東西南の切抜
(source/Barry Schwartz: The paradox of choice)

いわゆる経済学でいう機会費用の算出とは、おおざっぱにいうと、「これをしなかったとしたら、こんなことができていたのに」というような計算を指す。

ただ、経済学と違い生身の人生学において、それを「したこと」は事実だが「しなかったこと」はしていないことなので、果たしてどちらが?などと考えることに、多分ほとんど意味はないのであり、かつ苦悩の元だからやめなさい、ということだ。

かのセネカもこう言っている、「どこにでもいるということは、どこにもいないということだ」。
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わたし?

2014-02-13 | 世界の写窓から
(photo/Arthur Elgort)

「マイライフ・イズ・マイメッセージ」

マハトマ・ガンジーはこうも言っている。
『「目には目を」という考え方では、世界中の目をつぶしてしまうことになる。-An eye for eye only ends up making the whole world blind.-』

マーティン・ルーサー・キングも同じような言葉を残している。

『「目には目を」という古い法を守っていたら、世の中の人々はみんな目が見えなくなってしまう。-The old law of an eye for an eye leaves everyone blind.-』
そしてこうも言っている。
「タフ・マインドとテンダー・ハートを併せ持とう」

困難と戦い続けた「タフ」な男二人の戦略は違う、だが報復・復讐といった人情の扇動を嫌ったことは共通するようだ。

人はその精神と心が積み重なってその人となる。
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歯。

2014-02-12 | 世界の写窓から
(photo/source)

「歯」というものもよくよく考えれば不思議なものだ、何故に柔らかい身体からあんなに硬いものが産み出されるのか。

地球内部の原料に高温と高圧によってダイヤモンドが産み出されるといったような物理的なエネルギーを使わずにどうしたらこの硬いものを備えることができるのだ。

細胞組織の原鉱から作られたダイヤモンドのような小石。

それが「どういうものか」は言えても、「どうすればいいのか」ということが言えない、そんなことは山ほどある。
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途上、にて。

2014-02-10 | 酔唄抄。
(photo/unknown)

風が激しく吹いている 愚かな昔みだらに過ぎて 

道は途中で 夢も破れた そんな昔は まぼろしか

過ぎ去るものは 過ぎ去ればいい 流れるものは 流れて行け 

命あるものは 生きていればいい 酒があるなら 飲み明かせばいい

風よ運べ燃えるおもいを 火を放ておれのこころに

-みなみらんぼう「途上にて」より-

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