南無煩悩大菩薩

今日是好日也

華々盛衰。

2012-05-31 | つれづれの風景。

世の人に花の見ごろをたずねれば、散りごろ咲きごろ蕾ごろ、と数寄はそれぞれ。

今は盛りの花も後見る人ではしょぼくれる、偲び見るにはそりゃ見頃。


「是は是はとばかり花のよし野山」-貞室-

はしもとさん。

2012-05-30 | つれづれの風景。

どんな字かまでは聞かなかったが、はしもとさんは、船頭さんだ。

ビジネスマンを定年の60まで勤め上げ、慣れ親しんだ地元の保全と観光に一肌脱いで、17年になるという。

船は力任せでは漕げない。臍や肝やこつといったもののつまった体さばきと物腰と表情は人を包み、安心して身を委ねることの心地よさを思い出させてくれた。

真・善・美を求めた人。

2012-05-26 | 意匠芸術美術音楽
(Leonardo da Vinci)

「見たいものをみる」から「見るべきものをみる」への、わずかだが本質的な変化。



「したいことをする」から「すべきことをする」への、動機の芽生え。



べき論の功罪はさておいて、何かそういう経過があって、より本質に近づくということが在るのではないかと。

趣向には工夫。

2012-05-25 | 世界の写窓から
(photo/Robert Doisneau)

而して、人間の娯楽には少しでも風流の趣向、また少しでも高尚なる工夫があって然りだといえます。

かの下等動物のように、ただものを食べて喉を鳴らすようなことでは、もともとの備わりに対して勿体無きことであります。

質素を旨とし驕奢を排して、風流高尚に遊ぶは、それ身分の貴賎、貧富の隔壁、老若の春秋を超えて、人間本然の理、即ち 清雅の和楽 を得られること、必定であります。

巡航の会逅。

2012-05-19 | 古今北東西南の切抜
(source)

2012年5月21日午前、仏滅ながら個人的にはよい日に金環日食は起ってくれる。

大阪では確か282年ぶりだと書いてあった。

別名、リングオブファイヤー、ソーラーエクリプス、なんや精がつきそうで、晴れたらよろしいなぁ。

目に焼きつ付けんように気をつけて。

行く末があるから。

2012-05-18 | 世界の写窓から
(original/unknown)

ボク、マンタの子

軟骨魚綱 板鰓亜綱 トビエイ目 ビエイ科 鬼糸巻(オニイトマキ)エイ属です。

何か訴えていそうですが、

今がいくらキュートだからといって、飼うなんていうことは了見違いです。

末は、体の横幅8m 、体重3t に達するほど、鬼のように大きくなるようですから。

姿および情

2012-05-17 | 意匠芸術美術音楽
(蕪村/紫陽花郭公図)

岩くらの狂女恋せよほととぎす -蕪村-

岩倉とはどのような処だ、狂女とは何を指す、季語にほととぎすとはこれ何由、いわんや紫陽花図、

などと姿に囚われると、情を感じる力は疎くなる。

風姿風情、使用の用、

いずれにせよ、それにつけても初夏にて候。

自ずからたしなみ方を学ぶ。

2012-05-16 | 酔唄抄。

人、よくたしなみをしるの大事あり

身に千重の羅紗をかざるとも ステテコ一重のさびを忘れず

口前に八珍の美肴を吊られども  一瓢の飲の楽しみを変えず

世情の慕、心におもむくも さびしき風雅の躰をとりて  

これをしりぞけること たしなみなり

時に酒飲みよくよく たしなみわきまえるべし。

-板井屋痛風-

相即一如。

2012-05-15 | 世界の写窓から
(Photographer/Ata Kandó )

西田幾多郎先生によると、イリングウォルスという人は「人および神の人格」と題する書中において、人格の要素として自覚、意志の自由、及愛の三つを上げているという。

自覚、意志の自由、愛、どれも理性と言うより情感における自律・自動的な発現だとも言えそうだ。

また、自覚は自らが覚める以外しかたが無いように、これらは外からの干渉を拒むことができる。

神は完全な人間を男と女と言う不完全な二つの人間に分けたという。

自分に無いものがあり、自分にはあるものが無い、そこに産まれる自覚と意志と愛。

不完全さを解消するために、追放のリスクをしょっても、我々はりんごを食べる。

理由はあった。

2012-05-14 | 世界の写窓から
(source/LIFE)

1964年17歳で写真に撮られたこの頃、「もはや戦後ではない」から10年、高度成長期と呼ばれ激変する社会の中で、「理由なき反抗」の青春やったんちゃいますかね。

団塊の世代とも言われる、Yokoさんも今や66歳になっているはずですなぁ。

若いモンの気持ちも酌めるええ大人になってますやろ。

反抗したもと娘には、反抗の理由がなんとなくわかってます。

時代は変わりますやん、今の都合のいいことが将来も通用するかどうかわかりまへん。

自分でも何に反抗しているのかようわからんような処に、本質があったように思えるのですわ。

示唆にとぶ。

2012-05-02 | 世界の写窓から
(original unknown)

二人は池の岸辺の大きな岩の上に腰を下ろしていた。
そこへ雨が降り始めた。
「なあ兄弟、濡れないうちに早く家に帰ろう」亀のヘヨカは兄弟に声をかけた。
「ああ、それがいい、そうしよう。おいらも雨はたまらん」蛙のヘヨカが応える。
それから仲良く一緒に池に飛び込んだ。ボチャンと。

アメリカのインディアンに伝わる、その動作は、どうさ?という物語。