南無煩悩大菩薩

今日是好日也

分福。

2005-02-28 | 日日是好日。

あのおっさん。狸やなー。

え。どないしました?そのおっさん。たぬきでっか。
ほんなら 狸汁にして食えまんなぁ。

あほやなぁ。食えんから 狸おやじ いいまんねや!

え!食えんのですか? ああそうか ぶんぷく茶釜持ってきてくれたんは狸坊主やさかいに 食うたら 福分けてもらえしまへんもんなぁ。

ちゃう!言うてますやろ!
たぬきおやじ。言うんは 人間ですわ。煮ても焼いても食えん奴を 狸親父言うんです!

へぇ?・・!
なるほど!たぬきのおやじ じゃなく おやじがたぬき なんですな。
じゃ あんさんは 狸息子でっか?・・はは。すんまへん。
・・・せやかておかしいでんなぁ。煮ても焼いても食えんもんに なんで付き合いますの?
ほんまはあんさん。もしかしたら茶釜持ってるかもしれん と密かに思うてるんちゃいまっか?

・・そうなんやろうか・・・わし 分からんなってきたわ。

それそれ!分からんじゃなくて 分けてもらわなあきまへんで。福。


・・・・・。

暗黙知。
というものがある。
仕事にも生活にも人生にも。
あるレベルを超える事によって了解されていく情報の事。
手取り足取りでは教えられない 学べない もの。
自らのオツムが反応してこそ はじめてオムツが取れる。 
・・もとい。


・・・・。

信楽焼きの狸を店先に置いてまっしゃろ。あの福福しゅうて 大きな金玉袋ど~んと出して 大福帳もってる 商売人狸。京都の一見さんお断りの店に多いですわな。あれ。何で置いてあるか知ってまっか?
・・・・。
京都の一見さんお断りっちゅうんはな 昔はつけで飲ましましたやろ。ちゅうことは誰かの紹介でないと 取りっぱぐれがおきますんや。でもな現金で払ってくれるなら問題ないでっしゃろ。
それとなく それをはんなりとお客はんに伝える看板が あの信楽焼きの狸ですわ。
・・・・。
つまりや。あの大きな金玉袋をど~んと見せてるんはな。
先に金さえ見せてくれたら 一見さんでも ようおこしやす! ちゅうことですわな。
現金なもんです。

・・ほ~。せやけど兄さん。その話と今日のお題の 分福とどういう繋がりがあるんでっか?

え?なんやて。そんなもんありまっかいな!
思いついただけでんがな。

・・・あかん。たぬきおやじ や。・・・。


時節。

2005-02-27 | 日日是好日。
雪花が舞った。

かとおもへば、

雨と共に日日明るさを増す時節。

足下の土も萌芽を育み 開闢を待つ。

春。が来た。

静かに ささやかに 奥ゆかしくも 春が来た。


何があってもやってくる。

逃れようのない事実。

時節。


なぁなぁ父ちゃん。子供はどうやったらできるの?
・・こうやってああやって・・。ゆうてもまだわからんやろ。体が大人になった時節には、勝手に動くから心配せんでええ。
ふ~ん。


いくらがんばろうが 時節がこなければしてはいけないことも 多い。
がんばっていれば 時節が来れば勝手にうまくいくことも 多い。

鼻息荒く挑んではいけない。
白けきって唯待つだけもいけない。
・・・時節の妙。


梅が咲いている。
よろしおまんなぁ。
の今日この頃。

日々是好日。

ぎゃあてい。

2005-02-26 | 日日是好日。
神様仏様。
神も仏もあるものか?
かみが なかったら ほっとけい!
しっかり拭いてください。衛生上。
もとい・・。

ゼウス様。ブッダ様。
あのひとが彼の頬を ブッタそうゼウス。
うそー? イエス。
知らなかった? シッタルダ。
・・もとい。

やおよろずの神よ。精霊の源よ。
一つ聞かせてください。
蛙の家族が5匹 あそこに並んでいます。一番左と右はお父さんとお母さんカエルだといいます。真ん中の小さいカエルは子供カエルですか?
子供のカエルは、オタマジャクシ というのだよ。
お~たまじゃくしは カエルの子。ナマズの孫ではありま~せん。
・・もとい。


・・・・・・。


ぎゃてい ぎゃてい はらそ~ぎゃてい。
般若心経のクライマックス。究極の境地。
私たち人間はよりよく生きようと気をもみながら生きている。

よりよく
よりよく
よりよくとはどういうことか。

動植物は 神や仏に祈ったりはしないだろう。
もし祈ってるとすれば 運というものに対してだろう。
天候などの環境変化や、食物確保や種族確保における出会い系環境での運に対して。

祈りの対象は時空に限定される。


神や仏に対して信仰心をもち、偶像を崇拝し、ぎゃあてい の境地を求めるのは何故なのだろう。

ちゃかしたくなるほど 人の心の奥は不可解だ。

運を味方に付ける為の ぎゃあてい への一里塚。


・・いいかい。苦労は買ってでもするんだよ。
自分は間違ってないか 手を合わせて よ~く 考えてごらん。

・・声が聞こえた。

南無煩悩大菩薩。

錯覚。

2005-02-25 | 日日是好日。

柳の枝に 猫が居る だから 猫柳。

・・猫はいません。ただ感触・見た目が 猫のような実をつける柳です。



目の不自由な人たちが はじめて象という生き物とのスキンシップを楽しみました。
硬くて尖っていてツルツルしてる生き物。貝殻のような生き物でした。
・・牙を触った人。
穴が2つあって柔らかくて湿っている生き物。貝の中身みたいでした。
・・鼻を触った人。
高いところにいたよ。はしごで登ったから。ただの皮と毛だけの生き物。あれはきっとでかい鼠だね。
・・乗せてもらった人。

・・じゃあどんな動物だったとみんな思うんだい?
貝殻だと思ったのは尻尾で、貝の中身だと思ったのはお尻で 触られたからびっくりして天井に逃げた大きなネズミだと思うよ。

・・・・・。

猫柳に居る猫は、象という名のネズミを 追いかけるのだろうか。
きっとこのネズミは 猫をムシャムシャ何万匹も食べるに違いない。

・・。

郡盲象を撫でる。
・・ような会議。
・・ような交渉。
・・ような目標。
・・ような選択。

バカな考え休むに似たり。

笑い事ではなく私たちは よくこういう間違いを侵す。

自分は分かっている 知っている。という怠慢。
あれ はきっとこういうことだ。という思い込み。
過大評価。過小評価。  
どうしま ひょうか?
・もとい。


しかし、ある種の錯覚は ストレスの解消と夢への希望を起こす。
人に迷惑をかける錯覚と かけない錯覚。
笑える錯覚と 笑えない錯覚 があることは確かなようだ。


・・


・・・なんだか嬉しそうですなぁ。
へぇ。女房がね 最近変わりましてん。
あんた。酒も呑みなはれ!博打も打ちなはれ!女も泣かしなはれ!あんたが一人前になるんやったら、私はどんな苦労でも耐えて見せます!
言うてくれるようになりましたんや。・・やっと私の素晴らしさに気付いてくれたんですわ。
・・・・・。
・・確かあそこの奥さん。先日 国立がんセンターでみかけたような・・・・・。



よくもわるくも。錯覚。

南無煩悩大菩薩。合掌。 

登る。

2005-02-24 | 日日是好日。

太陽は山の陰 地平に沈み行く。

  いかなる大河も やがては大海へと流れ込む。

        偉大なる本質。見紛うことのない真実。

              それを求めて より一層の高みに登る。



登山でも、ケーブルカーで登った人間に 歩いて登った人間の真実は分からない。
なんでもかんでも 楽して手に入れたものは危うい。
長い坂でも登りがあるということは 登りきることさえできれば必ず長い降りがある。
自転車で旅をすると分かるが 一度越えた山は もう辛くない。理解できているから。

より一層の高みを目指そう。世の不思議を知るために。等身大の私のために。

順風に帆を上げることと 逆境に竿を挿すこと は表裏一体の行為。

さる登山家は そこに山があるから登る といった。


・・そこに山があるから。
・・その向こうには何かがある。

とめどないもの。欲求と好奇心。
行動の活力。



・・あんさん。昔からアホと煙は高いとこ登りたがるいいまんなぁ。
へぇ。わたしゃアホですよってやってみなけりゃわからんのですわ。金袋ちぢみあがりま。
・・なんか楽しそうでんなぁ。

・・・・。
日日是好日。

アルカイック。

2005-02-23 | 日日是好日。

スマイル。
といえば モナリザの微笑。

アート。
といえば 太古の壁画や幼児の描く芸術。

原初の 根源的な なにものかを指す言葉。アルカイック。

・・・。

芭蕉が 奥の細道で句に詰まり 同行の曾良に言ったとか言わなかったとか。
・・んんん。いい句が浮かばない。なにか ・・・ あるか1句!
とアルカイックは関係ない・・。
狂信的な破壊活動を世直しと勘違いしている前近代的な人たちは アルカイダ・・。
電気代半分で光量2倍 がうたい文句の蛍光灯は アカルイパルック・・。
極限状態の愛を描いたのは タイタニック。・・
・・・もとい。

・・・。

なにを書こうとしてたのか忘れてしまった。

そういえば最近は物忘れがひどい。
現実と夢と酒の席での事象が混同する。
アルツハイマーかアルチュウハイマーかアルカイック人か・・。
人間が原初に戻るとすれば、食う・寝る・子孫繁栄。しか頭にはない。

・・ある地方の有名・高名な 名士がいた。
慈善家であり 篤志家であり 清廉潔白。地元民から神様仏様と慕われていた。
病床に就いた氏は 大好きな ぼた餅 を医者から止められていた。
その氏がいよいよご臨終近くになり、息子はせめて最後に ぼた餅を食べさせてやろうと医者の許可を取った。
一族一同と 氏を慕う地元民の見守る中 ぼた餅を用意して 息子は言った。
・・お父上。父上の 大好きなもの をご用意しましたよ!
意識が朦朧としながらも氏が答えた。
・・・ 
・・・おお・・・若い女か?・・・。


・・・・なんという真実!!


原初的 かつ根源的なものには どのような意思を以ってしても逆らえないのである。


無理は 無駄・むらにつながり 心と体にも悪いのである。
日日是好日なり。
南無煩悩大菩薩。

もういっぺん。

2005-02-22 | 日日是好日。
考え方が甘かった。

さ。もういっぺん。


ずるずるといってしまった。

さ。もういっぺん。


未熟だった。

さ。もういっぺん。


どすこい!どすこい!


・・・・。


わてなぁ。仕事ばっかりしてきましたやろ。70過ぎたさかいにもう時効でっけどな・・。
40過ぎで、初めて新地のクラブいきましたんや。
会社も順調で、毎日のように通ったもんです。
ほんなら、えらいもてましてなぁ。そんなこといっこもなかったさかいに 有頂天ですわ。

きれいなべべ着た ええ匂いの かわいい おなごはんとしっぽりなりましてな。

ある日のことですわ。子供が出来た。いいよりまして。

・・どないしますのや?
そりゃ産みます。
・・そうか。面倒はみれるんかいな?
産みますけど、あなたの子ですから、引き取って育てるのはあなたの家で。
・・へ?・・

えらい事ですわ。そのとき2人子供居ましてな。まさかかみさんに、コウノトリが落としていきよった。ちゅうわけにもいかん。
・・あんさん。笑えまへんで。そのときは。ほんま。

結局頼み込んだら あっさり金でかた付きましたけど 今思うと あのおなごはん。わしと別れとうてあんな話持ち出したんやろなぁ。 思いあたるふしが多々ありましたしな。

手形が不渡りになりそうなときも、資金繰りどないしょ思うて 寝られまへんけど あの時も2~3日まんじりともできませなんだ。

・・せやけどなぁ 今思うと ええ思い出ですわ。 こないして人にも喋れます。


もいっぺんしたいでっか?
・・しとうても、できまへん。

・・もういっぱい ハイボール呑みますか・・
はい。のみましょ。


・・・・・。


大人はいろんなことを表に出さないで生きている。
隠すことで平穏を装って生きている。
とは確か向田邦子さんの阿吽の一文。

・・。


もういっぺん。
できるということ自体がすばらしいことなのだ。


通称モボ。大正時代のモダンボーイ。
もういっぺん その空気に触れたくても もういっぺんは やってこない。


戻れないから 思いっきり。
もういっぺん。

南無煩悩大菩薩。

ちょっとだけ。

2005-02-21 | 日日是好日。
不即不離。
つかずはなれず。

不撓不屈。
ゆるまずくっせず。

断腸の思い。
とは、腸が切れるほどのストレスを感じながらも決心を断行すること。
腸は考える臓器とも言われ、脳みその次に毛細血管が張り巡らされている。
ストレスの多くは腸の疾患となって現れやすい。
だから、ちょっとだけにしておかなくてはいけない。
気張りすぎると 脱腸の思いになる。からご注意。
・・・もとい。


腹八分目。のちょっとだけが体にいい。
窮鼠猫をかむ。こともあるからちょっとだけの逃げ道は用意する。
ほろにがい思い出は、ちょっとだけのペーソスが旨みを創る。

大好きでんねん。お願いやから。たのんます。ちょこっとだけ。
・・可能性は高い。・・・もとい。

あまりにも真面目な人や、あまりにも堅物や、あまりにもあまっている人は嫌われます。
あまりにもいいかげんな人や、あまりにも不良や、あまりにもあやまってる人も嫌われます。

・・・。

ちょっとだけ・・・・。さじ加減

案外センスのいるものであります。

ついてはなれて つかずはなれず。
不即不離。
ゆるまずくっせず ゆるめてくっして。
不撓不屈。


南無煩悩大菩薩。

放下着。

2005-02-20 | 日日是好日。
捨ててしまいなさい。

なんでも。全部。残らず。すべて。

ほっぽりだすのではない。捨て去ること。

この違いを間違ってはいけない。

すてるものがない。という気持ちまで捨ててしまう。

ほうげじゃく。


・・・。

無能。無力。無銭。無脳。
なまけ。わがまま。きまぐれのわたし。
虫に似たり草の如し。
-山頭火-

・・・。


後生大事 なことを捨てるのは難しい。
後生大事 と抱え込む姿は見苦しい。
物事に限りがあるのであれば 
捨てられる前に、意味がなくなる前に、捨てるほうが理にかなっているはずだ。

・・・。

惜しいから捨てられない。
勿体ないから捨てられない。
悲しいから捨てられない。
やっと掴んだものは捨てられない。

捨てるのは物や、地位や、待遇や、権利ではない。
捨てるのは、捨てられないその心。


・・。

ひと~つ ひとの世の生き血をすすり。
ふた~つ ふらちな悪行三昧。
みっつ  みにくき浮世の鬼を・・

ブッタ斬りしたのは、桃太郎侍。

すっきりしましたなぁ。

あの爽快感があるから やめられまへんなぁ。
きっぱりと 捨ててみること。


放下着。
南無煩悩大菩薩。

塞翁が馬。

2005-02-19 | 日日是好日。
さいじいちゃんは それはそれは立派な馬を飼っていました。

ある日、とんだ災難にあい、馬が怪我をしてしまいます。

仕事が出来なくなり、さいじいちゃんはとても困ってしまいました。

戦争をしていたじいちゃんの国では、他の家の馬は全部、戦争用に借り出されてしまいます。
さいじいちゃんの馬だけは、怪我をしていて役に立たないので連れていかれませんでした。

やがて戦争が終わると、馬の怪我はじいちゃんの看病のおかげで治りましたが、他の家の馬は全部戦争で死んでしまいました。

さいじいちゃんの馬の話。

人間万事 塞翁が馬。

同じような言葉に、雨降って地固まる。怪我の功名。
などもありますが、どれも災い転じて福となすことの例え。

ダイナミックに何が起こるかわからないから、人生楽しい。

今日の災いや、苦悩は、明日にはきっといいほうに転ぶだろう。

勝負は下駄を履くまで分からない。
居なくなるまで分からない のが親のありがたさ。
掻いてみて始めて分かる 恥の意味。


やるだけのこと。できるだけのことをしたなら。
あとは なるようになる ならんようにはならん ちゅうことですな。

棺桶に足突っ込むまでは、どっちに転んでも。・・ま。万事塞翁が馬ですわ。
機嫌よう いきましょか。

アウトロー賛歌。

2005-02-16 | 日日是好日。
はみだしもの。

はだしだもの。
ではない。靴を履きなさい。・・。

もとい。

既存の価値感を はいそうですか。といって受け入れることのない独剋心。
多数だからと言って なじもうとする卑屈な努力を破毀する自尊心。
一人で遊べる自虐性。やむをえずの独歩。尊守よりも選択にかける法の意味。
なじめない。納得できない。あきらめられない。
アウトローを善意の第3者的に見るとこういうことではないか。

無頼者。と無礼者を一緒にしてはいけない。
アウトローにはアウトローなりの礼をわきまえなければアウトローではない。
アウトロー気取りの無礼者は多い。

人一倍の孤独と危険と無理解と嘲笑に耐えてでも、わが道を行く気概がなければならない。

黒澤明監督は、7人の侍が本物のアウトローになっていく過程を見事に描き出していると思う。

社会の異邦人。いつの時代も天才的アウトローが社会を変革してきた。
もしくは、革命期において必要とされるアウトローを生み出してきたのだ。
蟻の一穴。蜂の一刺し。スカンクのすかしっ屁。
きつ~い。一発。アウトローの本質。


集団行動をする猿の群れには、必ずはぐれ猿がいる。アウトローである。
彼らのおかげで群れは生存できると言っても過言ではない。
つまり、天敵、外敵に真っ先に襲われるのは彼らであり、群れは危険を察知できる。
逆に新たな果実を見つけ出すのも彼らであり、群れはその恩恵にあずかる。

これを、はぐれ猿純情編という。
・・。もとい。



現実に際して、人は一人なら柔軟に受け入れるが、多数になると頑固で混乱する生き物だ。
と言ったのはMIBのK.
はみだしもの。ぶらいもの。異邦人。はぐれもの。
まやかしに騙されず、しっかりと物事の本質を客観的に定義し行動する力。
はみだし、たよらず、異なったところに、はぐれてみなければいけない。と思う。



人のいく 裏に道あり  花の山。

アウトロー賛歌。

飴にも負けず。風邪にも負けず。

2005-02-15 | 日日是好日。
耳元でささやく・・・。

・・・・・・・楽しなよ。へへへ。こっちの水は甘いぞ。いくらでも飴みたいにしゃぶれるよ。

つい・・ふらふらと・・。・・・まぁ・・いいか・・。

・・・・・・・・。

いてててて・・てて。・・・・。
ほらほら、甘いものばっかりしゃぶってるから。・・もう抜くしかないな。この虫歯。
・・・・。抜かれたのは 歯ではなく魂。自分自身の魂。・・・・。


てけてけてけてけてけてけてけ。ごーん。ごーん。・・・・


鼻元でささやく・・・。

・・・・・・・苦労しなよ。へへへ。こっちの水は苦いぞ。いくらでも風邪みたいに辛いよ。

つい・・ふらふらと・・。・・・まぁ・・やるか・・。

・・・・・・・

いてててて・・てて・・・・。
ほらほら、辛いことばっかりやってるから。・・もう植えるしかないな。このウィルス。
・・・・。植えつけられたのは ウィルスではなくウェルネス。精神のウェルネス。


ぴ~~ひょろろ~。ぴ~~ひょろ~ろ~~。ずんずんずんずん。ずんどこ・・・・・

・・・・・・。



吾に七難八苦与えたまえ! と言ったのは戦国武将 山中鹿之助。

禅僧 大燈国師は、乞食に身をやつしても、魂の輝きを説いた。

頑張り過ぎない。頑固に張り切らずに がんばる。
そこのあなた。プロですなぁ。輝いていますよ。
鼻水は垂れてますけど。

いなくてはならない存在。その人。

払い給え。補い給え。去り給え。還り給え。
心願成就。悪難退散。
南無煩悩大菩薩。


身体尺度。

2005-02-14 | 日日是好日。
平均的男性の腕の長さ70センチメートル。
平均的女性のウエストも70センチメートル。

何を意味するかは分かりそうで 分からなさそうで 納得しそうな この奇妙な符合。

・・・。

日本人が自分の領域と感じるのは 平均70センチメートル。
欧米人が自分のテリトリーと感じるのが 平均90センチメートル。

愛する人間 信頼する人間にしか 侵犯を許さない領域。
70センチ以内に近づいて 彼女が嫌な顔を見せなかったら 脈があるかも知れません。
ただし 勘違いは禁物です。

プライベート空間という意味では 狭い日本で暮らすには 自己領域を狭めるということだろう。
確かに 満員電車での不快感は 欧米人に比べると寛容だ。

・・。

人間の身体尺度には他にも 奇妙な一致とされる箇所が多々ある。
迷信らしきものもおおいが、
握りこぶしと心臓の大きさは同じ。
両腕を広げた長さと身長とが同じ。
足のサイズは腕の関節から手首まで。
とかとかとか。トカレフは、ソ連製の拳銃。
ドラえもんは、身長も体重も胴回りも一緒だ。安定度抜群。
もとい。

・・・。

もといついでに。
愛する男と女は、どこか同じ身体尺度を持つのだろうか?
その。つまり。しっくりくるというか。なんというか。
・・・。
もとい。

・・・。

身体尺度を持ち出したのは、我々の日常には科学では説明つかないような、奇妙な符合に満ちていると感じられるから。
科学の基本である、再現性では説明つかないような気がして。
知識不足なだけなのだろうか?

・・・。
センチメートル。グラム。キロ。パストへスカルじゃなくヘクトパスカル。
円にドルにフランにバーツ。
金額 時間 距離 に重さにエトセトラ。
それは見せかけエキストラ。
・・もとい。
実質的尺度で物事は捉えられる。
そう表現されることは理解できるが、何故その尺度が当てはまるのか?その尺度がどんな意味を持つのか?までは誰も教えてくれない。
10万円は、高いの?安いの?
60キロは、重いの?軽いの?
人生は長いの?短いの?

・・・。

自分のしてることを分かり易く、自分にとってどうなのかを考えるには、自分自身という身体尺度がぶれていてはいけないだろう。


南無煩悩大菩薩

あそび。

2005-02-13 | 日日是好日。

フランスの社会学者 ロジェ・カイヨウによると
遊びは、
アゴレ(競争)
アレア(運)
ミミクリ(模擬)
イリリンクス(目眩)
の要素から成り立っているという。


アゴレとは勝負を楽しめること。
アレアとはギャンブル性の楽しみ。
ミミクリとは、演技する楽しみ。
イリリンクスとはどんな結果であろうと楽しむこと。

勝負を仕掛け、不確定要素に即応し、仮想基準を持って、結果を受け入れる。

プラン。ドゥ。チェック。アクション。

似てますよね。仕事のやり方と。
小さいときから私達の行動は、基本的には何も変わっていないんです。
うまく生きていくために、遊びから基本感覚を学ぶのです。
伊達や酔狂で、何の見返りもないのに遊んでるわけではないのです。

18年しか寿命のなかったネアンデルタール人は 一生が遊び感覚だったのかもしれない。

インディアンの子供たちに、けんかやいじめはないという。うまくからかいあう(遊ぶ)ことが伝統だからだろう。



面白くもなき世を おもしろく。ちゅうて高杉晋作はんも言うてますし。

な。おもろくいきまひょか。

嘘。

2005-02-12 | 日日是好日。
口が 虚ろになること。
くちへんに うつろ。

うそ。

しどろもどろで 要領を得ない。
口から出た言葉が めくるめく色を品を変える。


明治生まれだった ばあちゃんの遺言。
無学ではあるけれども 自信を持って生きるための要諦。
母の口癖も同じ。
やさしいばあちゃんが 閻魔様になる瞬間。

・・・。

自分がされて いやなことは 人にもしてはいけないよ。
嘘をつくのは それが悪いことだと思うからだろう?
嘘をつくのは 相手を騙せると思うからだろう?
悪いことができても 相手を騙せても 人様はちゃんと分かってるんだよ。
ああ。この子はこんな子なんだとね。
わかったかい。

・・・・。

このごろの嘘八百の風潮は たぶんその嘘が 悪いことだとも 騙していることだとも 思っていない大人が増えているのだろう。
嘘をついてごめんなさい。という気持ちがないから、人様もちゃんとが分からなくなっていく。
口が虚ろではなくなってきたらしい。
自分は正直なのか、アホやから嘘が付けないのか、分からなくなるような時代は悲しい。


寝小便したり 隣の美代ちゃんとのお医者さんごっこを隠したりする嘘とは、次元が違う。
個人で責任を取れるものなら、嘘も方便ということも確かにあろう。
他人様に迷惑かけるのを分かっていながらの嘘は罪深い。
閻魔様が舌を抜くのは 無責任な嘘を 無責任につき 無責任に忘れ去る人たちだ。

・・・・。

いいかい。
ああ。この人生よかったな。
と思えて死ねることが一番幸せなんだよ。
恥かしがらずに 本当のことをいってごらん。
堂々と生きていくんだよ。

・・・。

チョー嘘つきだったぼくが、今あるのは 嘘のおかげ。嘘のおこげ。
もとい。

人が誠実になるのは、自分自身が誠実で居たいからに他ならない。


南無煩悩大菩薩。