南無煩悩大菩薩

今日是好日也

雨後。

2011-05-31 | つれづれの風景。

雨に打たれ 風に吹き飛ばされ

洗われた大気は 清浄透醒 

草木 おのずと覚える鮮明

暗に諭す 君厭うことなかれ
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竹垣のある風景。

2011-05-30 | つれづれの風景。

目の見えない人にも風景はある。

ヘレンケラーはその創造性と好奇心により恐ろしいほどの形容詩を用いて現実という風景を活写した。

心象風景と片付けるには背信行為だと思えるほどの示唆と彗眼を持って。

一方健眼者は、思いのほか見えることに慣れているので、かえって現実よりも心象のほうに傾きやすいのかもしれない。


見慣れた顔あるいは聞き慣れた名声なども、それだけで許容されることがある。

つまり「慣れてしまった現実」を盲目的に観てしまい、「見損なっている」ことの是正が放置される。


情報と現実の仕分けが難しいと感じたら、見慣れた風景をじっくりと味わってみることも一興だ。
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ままならん。

2011-05-28 | 世界の写窓から
(original unknown)

じぃっ じいさん。


スズメ百まで踊り忘れず、わしゃ百まで興味は尽きず、

とはいうものの、

ままならんことも色々ありまして、


ままならぬ ままにしよとて ままならぬ ままにしよとは そりゃむりよ。
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だから、だから。

2011-05-27 | 世界の写窓から
(source)

だ か ら いったじゃないの という事は多い。


「経験とは、誰もが自分の間違いにつける名称である。」-オスカー・ワイルド-


経験を活かすことは処世の要、しかしそれは、記憶されていてこそ。

何かを読んだあとは10%が記憶される。
何かを聞いた後は20%が記憶される。
何かを見た後では30%が記憶される。
何かを見て聞いた後では50%が記憶される。
何かをあなた自身が実行した後では、90%が記憶される。

ともいわれます。

だから、 だ か ら といわれてもわからないときはわからない。
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生きる。

2011-05-26 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

生きるということは、生きたということではない。

また行きるだろうでもない。

生き得べしでも、生くべしでもない。

現にこうして生きているということである。

念々刻々に生きていることである。

それゆえ常住の創造である。-鈴木大拙-
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好敵手を求めて。

2011-05-25 | 有屋無屋の遍路。
(source)

・・・法廷で彼は、「なぜ自分を証人ではなく戦犯として出廷させないのか」と訊き、

裁判長が「貴君はこちらの訊問にイエスかノーかを答えればいいのだ」と注意して、さて、「満州事変における日本軍の被害はどの程度であったか」と質問したのに対して、

「被害の程度をいうのに、あいにく日本語では、イエス、ノーだけでは表現できない」とか、

「ジェネラルは東条と対立していたというがほんとうか」と質問されたのに対して、

「私に若干の思想があるが、東条には無い。思想のある者とない者との間に、意見の対立などありえない」など人をくった返事をした。-「人間臨終図鑑」山田風太郎より-

その人の名は、石原莞爾 元陸軍中将。

強い信念の人というのは、どうしても周りとの対立を産み易い、ただそれは双方に思想なり信念なりがある場合であり、片方だけであれば、それは単なる軋轢、鞘当と呼びうるもの。


その中の趣を理解せぬものにいくら説明しても解るものではない。

それを地でいった人ではなかろうかと思える。
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通用。

2011-05-24 | つれづれの風景。

信じてもらえなかったものは、すべて装飾でしかない。-ジャン・コクトー-


それはこけおどし、これはししおどし。
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白昼堂々。

2011-05-21 | 世界の写窓から
(photo by unknown)

おかっ おかあはん。


でものはれものところ選ばず。

危急の大事においては、なりふりふりちんかまっちゃいられぬ。
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天賦の式目。

2011-05-20 | 世界の写窓から
(source)

一途に、一気に、率直に、向前して、更に目は一点を、皮膚は鋭敏を動かし、思考は全てをありのままに、

そこに善悪なく、可否良否のいわれなく、

興味の対象それ自体に没入す。

それはすなわち、万人与わるところの天賦の式目。


この頬、ただものではない。
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よろしく

2011-05-19 | つれづれの風景。

時宜よろしく めみも麗し一株の花

おのずから 咲くは咲きたし時分

詩は詩人に向かって吟ずるよろしく

酒は知己と呑むが共によろしかろう

よろしくないのは

解せぬこと。
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屈伸運動。

2011-05-18 | つれづれの風景。
くーーっ


しんっ!


屈して伸ばす。

これ幼虫の極意なり。
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裁く人。

2011-05-17 | 有屋無屋の遍路。

善人の社会での落伍者は悪人であるが、悪人の社会での落伍者は善人である。-山口良忠-

この方は、元東京地裁判事、太平洋戦争敗戦後、裁判官として闇米(違法米)を買うことを拒否して栄養失調になり、それが元で34歳で他界された方です。


立場に殉するということ、畢竟生を賭す の心根ここに極まり 生きる。


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後の先。

2011-05-16 | つれづれの風景。

柳生心陰流の剣の極意に「後の先」と謂われるものがあるという。

切先を制すのではなく、後の先を制す。

その真髄は理解の届かないところにあるが、ひとつの理(ことわり)でもあると思う。

仕掛けをあわてず、その後に起こることの端緒を叩く。

平たく言うと、先を見越せる者の泰然自若の境地か。


人間の観察を通じて得たであろう、美妙な間合いで一羽のカラスが人の行動を伺っている。

人が立ち去るやいなや 後、残された鯉のえさは、真っ先に、かのカラスの胃に収まったのであった。
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上には上が。

2011-05-14 | つれづれの風景。

最近物忘れがひどくなりました。

そらアンさんまだ青い、わしなんか、忘れていることも忘れてます。


つまり何も無かった事になるわけです。

上には上がいるもんだと思う事で、くよくよしないですもこともたくさんあるに違いない。
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順応。

2011-05-13 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。

わしのこころは、あなたのこころ、
あなたごころが、わたしのこころ。
わしになるのが、あなたのこころ。
-浅原才市-

牡丹の原産は中国で、千数百年前に日本に渡ってきたという。

たとえば、朝顔を外国へもっていって植えると、その年は日本の花が咲くけれども、次の年は花が小さくなったりして、その風土に合わせて移植当時とは趣を変えるという。

高山植物が平地に降りてきて、平地の植物になるのにも2~3年か4.5年はかかるというが、もとは高山植物でも、それはもはや平地の植物だということになる。

元はどうであれ、拒絶反応さえおこさなければ、生き物は互いに溶け込む性質をもっているようだ。
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