ハエは、足の先に味覚器官があるというようなことをユクスキュルの本に書いてあったような覚えがある。
食えるモンかどうかと、瞬時にわかるようである。
彼等は、思考器官は持っていないので、条件反射で生きておるわけで、我々のように「食える!」と思った瞬間に「ニヤリ」と笑うことはないのである。
反射で生きると反応はスコブル早い。
思考停止のほうが、反応は早いのである。
ただし。反射器官がちゃんと作動すればのこと。
しかし、「ニヤリ」と笑う喜びを得ようとするならば、うれしい物質を脳内に分泌しなければならない。
ほんに浮世は とげある花よ みればやさしき寄れば刺す。
条件反射で動くと、いくら食指を動かしても簡単にはいかない。
それと知らず冷たいものを急にさわって、「熱っ!」と反応する間違いもある。
まぁしかし。そこんところが「ニヤリ」とする学習能力を育んでくれる。
うれしい物質はどこからやってくるかもわからない。
なんにでもたかってみるのは、ハエのレベルでありますが。
食わず嫌いはお母さんに怒られるのであります。