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1969年の富樫雅彦のアルバム(1)

2021-04-18 | JAZZ
富樫雅彦のディスコグラフィーを見ていて、改めて聴いてみたくなった1969年の録音(1)
彼はこの年、3枚のリーダー・アルバムを録音していますが、これはその最初の1枚です。

「WE NOW CREATE」 VICTOR SMJX-10065
  
1. VARIATIONS ON A THEM OF “FEED BACK”
2. INVITATION TO “CORN PIPE” DANCE
3. ARTISTRY IN PERCUSSIONS
4. FANTASY FOR STRINGS
高木元輝 (ts, cornpipe) 高柳昌行 (g) 吉沢元治 (b, celio) 富樫雅彦 (ds)
録音 1969年5月23日

1969年にリーダー・アルバムとして発表された作品は、いずれもがこれまでのとは全く異なるアプローチで、斬新な演奏となっています。
「VARIATIONS ON A THEM OF “FEED BACK”」は、高木の炸裂するテナー・サックスに圧倒され、購入当時は途中で聴くのをやめたことがありましたが、今改めて聴いてみると4人の発する音が明確で、富樫が主張していたことが理解できます。

「 INVITATION TO “CORN PIPE” DANCE」は、高木の吹くコーンパイプが祭囃子の笛や小鳥の鳴き声のようでもあり、それに富樫のドラムス(タムタム)が絡み、後半では吉沢のベースがソロを取り突然終了しています。(本来は続く演奏だったのかも知れません)

「ARTISTRY IN PERCUSSIONS」は、富樫の多重録音によるパーカッションと多彩なドラミングが堪能できる1曲です。

「 FANTASY FOR STRINGS」は、高木がコーンパイプを吹き、高柳の生ギターと吉沢のチェロがそれに加わり、更に富樫がドラムスを始め様々なパーカッションで色付けをする演奏となっていますが、いつの間にか終わってしまったという印象のエンディングとなっています。

アルバム・ジャケットの内側には、悠雅彦さんが「新しい創造、日本のニュー・ジャズ」と唱えているように、1970年を前後して日本のジャズが大きく転換したことを象徴する演奏内容で、今聴き直しても全く古さを感じさせず、むしろ新しい発見もありました。

コメント
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