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プーさんのラスト・ソロ

2021-04-07 | JAZZ (CD)
これまでかなりの作品を聴いてきた菊池雅章のアルバムですが、
先の福居 良のライブ盤と同時に購入した菊池雅章のラスト・ソロを聴きました。
2013年の暮れに録音されたこのアルバムは、彼が亡くなる1年半ほど前に録音されています。
ブックレットの冒頭には、ゲーリー・ピーコックの菊池を讃えるコメントがありました。

「花道」 KKJ 9010
 

また、演奏中の厳しい姿とは対照的な、穏やかな表情を捉えたフォトも貴重なショットです。


1曲目の「RAMONA」は、ゆったりしたテンポの演奏で、ピアノの響きだけに集中しているように聴こえます。
続く「SUMMERTIME」は、遠くから演奏が聞こえて来るような響きを持ったメロディ中心の演奏であり、また、2つのバージョンからなる「MY FAVORITE THINGS」は、最初がアドリブ中心、2つ目は遅いテンポにおいてメロディの断片を紡ぎ合わせていくのですが、この雰囲気が次の「INPROVISATION」まで続いて行きます。
ラストは彼のフェイヴァリット・チューンである「LITTLE ABI」で、これまで演奏してきたコードとは異なる響きを持っており、ゆったりしたテンポの中で、最後に相応しい演奏となっています。

全曲を通して演奏中に声を発することも無く、正にプーさんの音楽に没頭できる1枚です。

コメント
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