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菊池雅章の「テザート・ムーン」

2015-07-14 | JAZZ
菊池雅章の最後は、1990年に結成された「テザート・ムーン」です。
手元にあるのは1990年10月のファースト・レコーディングから、99年5月までの6枚のCDです。

   

このピアノ・トリオは、ゲイリー・ピーコックの口利きで、菊池に声が掛り、当初は2人でスタンダードを中心に演奏を始めたところ、ドラムを入れた方が良いと言うことで、更にポール・モチアンにお声が掛り、目出度くトリオとなっています。

ファースト・アルバムは、結成されて7年目にして初めて日の目を見たもので、デビュー作としては2番目(上段中央)のタイトル「テザート・ムーン」が最初のリリースとなりました。
ファースト・アルバムとは数曲がダブっていますが、2作目のほうが主張がハッキリしています。
解説によると、最初のレコーディング曲の中には演奏時間が19分を越えるものまであったため、レコードにするには長すぎてオクラ入りになっていたようです。

3人のコラボが増し、充実した音楽となっているのは3番目のその名も「トライアングル」で、以下はクルト・ウイル、ジミ・ヘンドリックスの作曲集、それにエディット・ピアフの十八番からシャンソンを題材にしたアルバムとなっています。
これらは単に素材として選んでいるだけで、菊池の作り出す独特のコード(ハーモニー)と、それに絡むゲイリー・ピーコックがアルバムを支配しています。
ドラマーのポール・モチアンは叩きすぎず、控えめなバックに終始しています。

「テザート・ムーン」が作り出すサウンドは、ズバリ菊池雅章の「音」そのもので、リラックスして聴けるものではなく、精神性の強いものです。
だからこそ、緊張感と開放感の両方を味わうスリルがあり、キース・ジャレットの「スタンダーズ」とは一線を画す音楽です。

菊池雅章とキース・ジャレット、
2つの夫々のピアノ・トリオに一つだけ共通点がありました。

それは・・・
共にピアニストが唸り声をあげて演奏していることです。

しかし・・・
私は、これが苦手です。


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