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スタン・ゲッツのウエスト・コースト・ジャズ 

2020-09-13 | JAZZ
スタン・ゲッツが強力にスイングした演奏を聴かせるアルバム
「WEST COAST JAZZ」 VERVE MGV - 8028
  
1. EAST OF THE SUN
2. FOUR
3. SPLIT KICK
4. NIGHT IN TUNOSIA
5. SUMMERTIME
6. SHINE
CONTE CANDOLI(tp) STAN GETZ(ts)
LOU LEVY(p) LEROY VIMMEGAR(b) SHELLY MANNE(ds)
録音 1955年8月15日

こちらも東海岸中心のメンバーによるアルバムで、このレコーディングの前にハリウッドのクラブに出演していたことからタイトルが付けられたようで、53年のアルバムが「MORE WEST COST」で、こちらの55年の録音が「WEST COST JAZZ」という、タイトルの付け方もいい加減なところがあります。

ゲッツとコンテ・カンドリの2管はテーマ部でのユニゾンは時折みられるものの、ボブ・ブルックマイヤーの時のようにアドリブ部分で絡み合うことは少なく、ピアノ・トリオをバックにそれぞれがソロを取るというカルテット演奏部分が多く、これはこれで聴きどころがあります。
ピアノ・トリオにも多くのスペースが与えられており、アドリブの順番を決めたぐらいで簡単な打ち合わせだけで演奏されているようにも感じられ、逆にそれが好演となっています。

スタン・ゲッツに焦点を当てて聴いてみると、
A面3曲は「 EAST OF THE SUN」や「SPLIT KICK」の様に、未だ「クール」という雰囲気を残しつつ淡々と進むプレイが中心となっています。
一方B面は、「 NIGHT IN TUNOSIA」のハードでホットな演奏や、続く「SUMMERTIME」も後半に入いるとその余韻を残しつつ、アップ・テンポの「SHINE」まで続いており、その最終曲での2人の強烈な掛け合いが最も印象に残る演奏となっています。
この「SUMMERTIME」は、64年8月録音のアストラット・ジルベルトを迎えての「GETZ AU GO GO」でも再現されており、そちらも名演です。

このアルバムは、強力なピアノ・トリオに鼓舞されてスタン・ゲッツの演奏がスイングしているし、シェリー・マンのサクサクと刻むブラシの音もしっかり捉えられています。


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