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私の愛聴盤(第103回)

2017-02-12 | 私の愛聴盤
第103回はタル・ファーロウの「タル」です。
「TAL」 VEAVE MGV-8021
  
1. ISN′T IT ROMANTIC
2. THERE IS NO GREATER LOVE
3. HOW ABOUT YOU
4. ANYTHING GOES
5. YESTERDAYS
6. YOU DON′T KNOW WHAT LOVE IS
7. CHUCKLES
8. BROADWAY
TAL FARLOW(g) EDDIE COSTA(p) VINNIE BURKE(b)
録音 1956年5月31日

タル・ファーロウは、ノーグラン(ヴァーヴ)に数多くの作品を残していますが、この時期にエディ・コスタとコンビを組んだ数枚が特に素晴らしいです。
中でもこのアルバムは、タルの骨太のギター音とエディ・コスタの硬質なピアノのバランスが絶妙であり、ドラマー不在の中でダイナミックなスイングを生み出していく一方で、スリリングなインタープレイや繊細なアンサンブルの魅力が発揮されています。
ゆったりしたテンポで始まる「ロマンティックじゃない?」は10分を超える長尺演奏で、タルの華麗なギター・テクニックが沢山詰まっていて、テーマ演奏の中では、ギターの弦の響きをカットして面白いサウンド効果を出しています。
後半ではベースにも長いソロが与えられていますが、その後ろでリズムを刻むギターは、まるでドラムのスネアの様な効果を出しています。
2曲目の軽快な「ノー・グレイター・ラヴ」からは、速いテンポで演奏される曲が続き、「イエスタディズ」で最も速くなり、2人のプレイが段々熱を帯びていきます。
続く「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ」で、バラードを挟んだ後、再びミデアム以上の速い演奏で締め括っています。
大半の曲はギターが奏でるテーマ演奏の後、そのままアドリブへと入り、ピアノ~ベースの順で演奏されますが、曲によってはギターとピアノの掛け合いもあります。
ここに並んだ8曲は、この順序で収録されたわけではないでしょうが、これが編集の巧さで、聴くものを最後まで引き込んでいくマジックがあり、繰り返し聴いても飽きないレコードです。


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