第2回はジェリー・マリガンの「ナイト・ライツ」です。
ジェリー・マリガン (1927年4月6日 - 1966年1月20日)
バリトン・サックス奏者兼アレンジャーで、ビック・バンドリーダーの時代もありました。
ちなみにバリトン・サックスは、メロディを演奏する吹奏楽器の中では最も大きいほうで重量も6kgあり、肩からぶら下げても重いし、これを演奏するには肺活量も要ります。
キィーはE♭管で、バリトン・サックスが「ソ」の音を出した時に、ピアノやフルート(C管)が「ド」の音で同じ音程になります。
またこの楽器で早いフレーズをバリバリ演奏するようなケースもあまり多くはありません。
ジェリー・マリガンはチェット・ベイカーと共に行動していた時期に、洗練されたウエスト・コースト・サウンドを追及していたこともあり、音質もソフトサウンドです。
同年代のサックス奏者に1930年生まれのペッパー・アダムスがいますが、こちらは切れ味鋭いサウンドで「ナイフ」というニックネームが付いています。
話を本題に戻して、このナイト・ライツはその名の通り、深夜に聴いても良いアルバムです。
1. NIGHT LIGHTS (1963 VERSION)
2. MORNING OF THE CARNIVAL
3. WEE SMALL HOURS
4. PRELUDE IN E MINOR
5. FESTIVAL MINOR
6. TELL ME WHEN
GERRY MULLIGAN(bs, P) JIM HALL(g) BILL CROW(b) DAVE BAILY(ds)
ART FAMER(tp, flh) BOB BROOKMEYER(tb) 1963年9月12日 10月3日 録音
1曲目のナイト・ライツはジャケットのイラストをイメージする内容で、マリガンはピアノを弾いています。
そして1963年バージョンとなっていますが、CDでは1965年のバージョンも追加されています。
2曲目と4曲目は軽いボサノバにアレンジされています。
この2曲目は、以前紹介したアン・バートンのブルー・バートンのアルバムにも入っており、4曲目はショパンのプレリュード第4番からのアレンジ曲です。
奏者の中でアート・ファーマーは、トランペットより一回り管が太く、柔らかい音が出るフリューゲル・ホーンも吹いています。
それからスタン・ゲッツとの共演も多くあるトロンボーンのボブ・ブルックマイヤーは、バルブ・トロンボーンといってスライド管ではなく、トランペットのような3本バルブの楽器を使用しています。
また、第1回のグランド・エンカウンターにも参加していたギターのジム・ホールが今回も参加しており、そういう意味では前回と同じ雰囲気を持ったアルバムであるともいえます。
なおこのアルバムは、全曲ジェリー・マリガンのアレンジによるものです。
初めてジャズを聴く人が「何かいいアルバムはないか」という場合、私は大抵このアルバムを紹介しています。
ジェリー・マリガン (1927年4月6日 - 1966年1月20日)
バリトン・サックス奏者兼アレンジャーで、ビック・バンドリーダーの時代もありました。
ちなみにバリトン・サックスは、メロディを演奏する吹奏楽器の中では最も大きいほうで重量も6kgあり、肩からぶら下げても重いし、これを演奏するには肺活量も要ります。
キィーはE♭管で、バリトン・サックスが「ソ」の音を出した時に、ピアノやフルート(C管)が「ド」の音で同じ音程になります。
またこの楽器で早いフレーズをバリバリ演奏するようなケースもあまり多くはありません。
ジェリー・マリガンはチェット・ベイカーと共に行動していた時期に、洗練されたウエスト・コースト・サウンドを追及していたこともあり、音質もソフトサウンドです。
同年代のサックス奏者に1930年生まれのペッパー・アダムスがいますが、こちらは切れ味鋭いサウンドで「ナイフ」というニックネームが付いています。
話を本題に戻して、このナイト・ライツはその名の通り、深夜に聴いても良いアルバムです。
1. NIGHT LIGHTS (1963 VERSION)
2. MORNING OF THE CARNIVAL
3. WEE SMALL HOURS
4. PRELUDE IN E MINOR
5. FESTIVAL MINOR
6. TELL ME WHEN
GERRY MULLIGAN(bs, P) JIM HALL(g) BILL CROW(b) DAVE BAILY(ds)
ART FAMER(tp, flh) BOB BROOKMEYER(tb) 1963年9月12日 10月3日 録音
1曲目のナイト・ライツはジャケットのイラストをイメージする内容で、マリガンはピアノを弾いています。
そして1963年バージョンとなっていますが、CDでは1965年のバージョンも追加されています。
2曲目と4曲目は軽いボサノバにアレンジされています。
この2曲目は、以前紹介したアン・バートンのブルー・バートンのアルバムにも入っており、4曲目はショパンのプレリュード第4番からのアレンジ曲です。
奏者の中でアート・ファーマーは、トランペットより一回り管が太く、柔らかい音が出るフリューゲル・ホーンも吹いています。
それからスタン・ゲッツとの共演も多くあるトロンボーンのボブ・ブルックマイヤーは、バルブ・トロンボーンといってスライド管ではなく、トランペットのような3本バルブの楽器を使用しています。
また、第1回のグランド・エンカウンターにも参加していたギターのジム・ホールが今回も参加しており、そういう意味では前回と同じ雰囲気を持ったアルバムであるともいえます。
なおこのアルバムは、全曲ジェリー・マリガンのアレンジによるものです。
初めてジャズを聴く人が「何かいいアルバムはないか」という場合、私は大抵このアルバムを紹介しています。