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ジョージ・シアリング・トリオ、そしてメル・トーメとの共演盤(CD)

2023-08-23 | JAZZ (CD)
ジョージ・シアリングに絡んで、彼のトリオ作品と、ヴォーカリストとの共演盤を聴きました。
1枚目のCDは、レイ・ブラウンとマーヴィン・スミッティ・スミスを迎えて、スタンダードとエリントン・ナンバーを中心に演奏しています。

「GEORGE SHEARING TRIO BREAKIN´ OUT」VICJ - 23156
 
録音 1987年5月

ジョージ・シアリングは、1980年にコンコード・レーベルと契約し、1992年にこのレーベルを離れるまで、幾多のレコーディングを残してきていますが、レイ・ブラウンとのレコーディングはこれが初めてであり、これにマーヴィン・スミッティ・スミスを加えてのピアノ・トリオでの演奏は、スローテンポでの「DAY DREAM」「IN THE WE SMALL HOURS OF THE MORNING」「PRELUDE TO A KISS」において、リリカルで魅力的なシアリングのタッチが美しく、これにブラウンの安定したベースのサポートが演奏を一層引き立てています。
また、アップ・テンポの曲においてもスインギーで豊かに歌っており、スミッティ・スミスのドラミングもうるさく無く演奏の引き立て役に徹していて、レナード・フェザー作曲の「12TONE BLUES」では、ベースとドラムスにも長いソロ・スペースが与えられています。


2枚目は、サンフランシスコ市内の高級ホテルのレストランにおけるメル・トーメの歌の伴奏を収録したもので、バックはピアノとベースというシンプルな編成となっています。
なお、このアルバムは第25回グラミー賞最優秀男性ジャズ・ヴォーカル賞を受賞しています。

「AN EVENING WITH G. SHEARING AND M. TORME」VICJ - 23820
 
録音 1982年4月15日

目の不自由なジョージ・シアリングが、ライブで歌の伴奏をするという難しいシチュエーションの中で、スリル満点の最高の音楽を作り上げています。
メル・トーメは、時にはスキャットを交えて最高のパフォーマンスを披露しており、中でも珍しく男性歌手が歌う「A NIGHTINGALE SANG IN BERKELEY SQUARE」で極上のバラードを聴くことができます。
収録されている10曲の内、2曲は歌抜きの演奏となっていて、「GOOD MORNING HEARTACHE」では、ベース担当のブライアン・トーフが電子楽器を使って低音部を支配し、その上をシアリングがノー・リズムでメロディを弾くという演奏となっています。
そして最後はやはりこの歌「LULLABY OF BIRDLAND」で、珍しくシアリングの弾き語りからスタートし、トーメが引き継ぐという演出が行われており、ピアノ、およびベースのソロを挟みながらスキャットを織り交ぜて軽快に歌うトーメのパフォーマンスが素晴らしいです。

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