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夏に聴く「エスターテ」

2022-07-01 | JAZZ

1960年に、伊のブルーノ・ブリゲッティの詞にブルーノ・マルティーノが曲を付けた「エスターテ」は、イタリア語で「夏」と言う言葉ですが、これをミシェル・ペトリチアーニが取り上げていて、タイトルも同様のアルバムです。
6月の中旬からは猛暑日の連続となっていて、早くも梅雨が開けましたが、アルバム全体のイメージは、夏と言うより春風の様に爽やかで明るい印象を持った演奏集となっており、これは伊の2人のベテランのサポートによるところも大きいと思われます。

「ESTATE」 IRD RECORDS TDM 001-1
  
1. PASOLINI
2. VERY EARLY
3. ESTATE
4. MAYBE YES
5. I JUST SAY HELLO
6. TONE POEM
7. SAMBA DES PROPHETES
MICHEL PETRUCCIANI (p) FURIO DI CASTRI (b) ALDO ROMANO (ds)
録音 1982年3月~5月

ミッシェル・ペトルチアーニは、1981年にチャールス・ロイドのグループに参加して、本格的な演奏活動を開始していますが、このアルバムでもチャールス・ロイドを始めビル・エバンスや、ドラマーのアールド・ロマーノの曲を取り上げています。
その中で、このアルバムのタイトルにもなっている「ESTATE」は、ボサノバやジャズで演奏されることがあり、ペトルチアーニもこの曲を気に入っていたようで、ここではゆったりとしたテンポの中で、高音を中心に一音一音を紡いでいくような演奏となっています。

その他、自身の作曲した2曲(MAYBE YES、 I JUST SAY HELLO)は、速いテンポとゆったりしたテンポによる両極端な演奏で、そのいずれもがペトルチアーニそのものです。
また、かっては師匠でもあったチャールス・ロイドの「TONE POEM」では、力強いタッチでピアノをフルに鳴らしての熱演を展開しています。


下は同じピアノ・トリオで、エスターテの入っているキャスパー・ヴィヨームと安次嶺悟のアルバム(CD)です。
3枚のアルバムは、それぞれに特徴がありますが共に美しい演奏です。
なお、安次嶺悟の「フォー・ラヴァーズ」は、2009年発売時に限定品でしかも演奏内容が良いということで当時チョッと話題になったと記憶しています。(現在は再発されているようですが)

 

2022.7.10追記

「ESTATE」が収録されているCDが更に見つかりました。

これは独のピアニストであるウォルター・ヤングが、過去に行ったことのある国の関連ある曲を取り上げたもので、「りんご追分」も入っていますが、肝心なエスターテは、非常に遅いテンポでベースとの掛け合いを行っていて、珍しい演奏となっています。

 

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