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私の愛聴盤(第161回)

2022-01-23 | 私の愛聴盤
第161回はグラント・グリーンの「トーキン・アバウト」です。
これは前掲載の「INTER SOMETHIN′」に参加していたグラント・グリーンが、その2か月前に録音したもので、ここにもラリー・ヤングが加わっています。

「TALKIN ABOUT!」 BLUENOTE ST-84183
  
1. TALKIN’ ABOUT J.C.
2. PEOPLE
3. LUNY TUNE
4. YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS
5. I’M AN OLD COWHAND
GRANT GREEN (g) LARRY YOUNG (org) ELVIN JONES (ds)
録音 1964年9月11日

グラント・グリーンのブルーノート盤は、没後に発表されたものも含めて26枚のアルバムが確認されていますが、その中で、これは8枚目になります。
収録されている5曲は、ラリー・ヤングが2曲を提供し残りは良く知られた曲ですが、ギター、オルガン、ドラムスというシンプルな編成において、リーダーのグリーンはと言うと、ラリー・ヤングとエルヴィン・ジョーンズという個性の強い強力な助っ人の中でもいつもと変わらぬシングルトーンで歌心溢れる演奏を展開しており、またそれが魅力の一つでもあります。

1曲目の「TALKIN’ ABOUT J.C.」は、タイトルに“J.C.”とあるように、ジョン・コルトレーンに傾倒していたラリー・ヤングのオリジナルで、勢いのあるオルガン・ソロがエルヴィンのドラミングに鼓舞されて強烈な印象を与えます。
一方、リーダーであるグリーンは、同じフレーズを繰り返しながら徐々に盛り上がっていき、途中「朝日の如く」の1節を挟む余裕も見せてヤングとは好対照となっており、それぞれが上手くマッチングしているところが凄いです。

その他の4曲についてはラリー・ヤングのプレイが控えめで、グリーンの良く歌うソロが際立っており、ミュージカル「ファニー・ガール」の中のヒットナンバーである「 PEOPLE」などは、メロディをストレートに弾いた後、エルビンのブラシによるアクセントをバックに原曲を生かしたソロが魅力的に響きます。
また、ラリー・ヤングの2つ目のオリジナル「 LUNY TUNE」は、いずれも変わらぬグリーンのソロと共に、オルガンのベースラインがクリアで、印象に残る演奏となっています。


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