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ローランド・カークのライブ・イン・パリ

2016-08-03 | JAZZ
ローランド・カークはこの8月7日で、生誕80年となります。
(生年は1935年と36年の2つの説があり、35年だとすれば生誕81年となります)
そこで取り上げたのがライブ・イン・パリの2枚、
お得意の(期待した)ハプニングは殆ど登場しませんが、ゲストの面々のサポートも良く、スマートなストレート・ジャズを繰り広げています。

「LIVE IN PARIS 1970 Vol.1」 ESOLDUN FC 109
  
1. EASY TO LOVE
2. LOVE MADELINE
3. MY CHERIE AMOUR
4. PETITE FLEUR
5. INFLATED TEAR
6. THREE FOR THE FESTIVAL
7. BOOGIE MAN SONG
ROLAND KIRK(as, fl, above) DICK GRIFFIN(tb) RON BURTON(p)
VERNON MARTIN(b) JEROME COOPER(ds) JOE TEXUDOR(perc)

1曲目は、テナーサックスで快調に飛ばす「イージー・トゥ・ラヴ」から始まります。
2曲目の「ラヴ・マデリン」は、クレジットではカークの作曲となっていますが、中身は「恋とはなんでしょう~家路~ラヴァー」のメドレーで、これをマルチ・ホーンを駆使し無伴奏で簡単に演っています。
続くスティービー・ワンダーの「マイ・チャーリー・アモール」はフルートで、途中ホイッスルも吹いて賑やかに、
メンバー紹介を挟んでクラリネットで演奏される「小さな花」、
以前にフルートで演奏したものもありますが、スロー・テンポでテーマが出たとたん、拍手が起こることからもこの曲に対する期待の大きさが伺えます。
1コーラスの後は、ラグタイムのリズムによるアドリブで、ピアノのソロを挟んで後半はサックスに持ち替えています。
レコードでいうB面に移っては、アトランティック・レコードでお馴染みの2曲が続き、最後はタイトル通りブギによるお決まりの大宴会です。


「LIVE IN PARIS 1970 Vol.2」 ESOLDUN FC 115
  
1. SWEET FIRE
2. MAKE ME A PALLET ON THE FLOOR
3. CHARLIE PARKER MEDLEY
4. VOLUNTEER SLAVERY
5. YOU DID IT. YOU DID IT
6. SATIN DOLL
ROLAND KIRK(as, fl, above) DICK GRIFFIN(tb) RON BURTON(p)
VERNON MARTIN(b) JEROME COOPER(ds) JOE TEXUDOR(perc)
録音 1970年2月22日

2枚目の最初の「スイート・ファイヤー」、
16分を超える4ビートの長尺演奏で、テーマをトロンボーンとのユニゾンで吹いた後、カークのテナー・サックスでのアドリブがたっぷり聴けます。
トラディショナルの「メイク・ミー・・・」はクラリネットとトロンボーンによるニュー・オリンズ・スタイルの演奏で、カークのマルチ・リード奏者の面目躍如の1曲です。
チャーリー・パーカー・メドレーの2曲は、パーカーに敬意を表してか、ストリッチでメロディをストレートに吹いています。。
次の「ヴォランティア・スラヴェリィ」では曲の後半にビートルズ・メロディが、続く「ユー・ディド・イット、ユー・ディド・イット」はフルート演奏の中で、カッコウの鳴き声も飛び出して、聴衆を沸かせています。
おしまいは、エリントンの「サテンドール」をマルチ・ホーンで堂々と吹いて締めくくっています。(お見事!)

このライブは、一部の曲にトロンボーンが参加し、ローランド・カークの発するマルチ・ホーンと合わさって、一層重厚なサウンドを作り出しています。

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