掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

ひやおろし

2006-08-25 22:10:43 | 日本酒
お盆以降、長くブログの更新をしていませんでしたが、本日から本格始動・・・と言う事でしょうか。さて、そんな事で8月も残すところ一週間。来月からいよいよ9月。早い酒蔵メーカーでは、そろそろ「ひやおろし」の出荷案内や出荷が始まりました。昨日も、藤井酒造「龍勢・備前雄町中取り純米原酒 冷やおろし」「龍勢・八反錦中取り純米原酒 冷やおろし」を発注致しました。明日には店頭に並びます。地元西条の酒蔵メーカーの冷やおろしも、賀茂泉酒造「特別純米(造賀地区産・山田錦)ひやおろし」(9月4日発売)の案内や賀茂鶴酒造「冷やおろし楽月吟醸(芸・備北産八反35号) 冷やおろし」などと案内が来ています。また福山市神辺の天寶一からも「辛口純米大吟醸 秋上がり冷や詰め」も発売の案内が届いています。元来「冷やおろしは」春先に火入れを行った後、タンクで貯蔵・熟成されその後火入れせず瓶詰めされ、タンク内のお酒と外気温が同じ位に成った秋ころに出荷されていました。夏を越して程よく熟成された酒は荒々しさが消え、丸みの有る味わいに成ります。その状態を「秋上がり」とも言われます。〈蔵元によってばらつきが有り、すべてのお酒が夏を越しただけで、丸み有る味わいにならない(1年以上かかるお酒も有ります)ものも多々有りますが〉また冷やおろしと言うネーミングから「冷酒で飲むんでしょといわれる方が多いのですが、先程書いた様に貯蔵・熟成され秋上がりしたお酒は、お燗にするとより美味しく戴けます。食材も豊富に成り、朝晩涼しく成って来る時季大変よく合ってくれます。
しかし近年、まだ暑さの残るこの時季「冷やおろし」が出回るように成って来ました。これって「冷やおろし」この傾向はどんどん加速されている様な気がしています。もう一ヶ月(9月末位)に出荷されるのが本来だと思いますが・・・・。味乗りし、美味しければ細かい事言わなくてもいいのでしょうが。いずれにせよこれから日本酒が美味しい季節に成って来ます。是非程よい熟成の「冷やおろし」をお燗で楽しんでみて下さい。