掛井酒店

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今日を考える

2006-08-06 10:32:29 | 出来事
今日は、広島に住む人いや日本に住む人には特別な日「61年前のAM8:15」あの忌まわしい原子爆弾が広島に投下された日です。私の母は、当時広島市女(現在、舟入高校)に通っていて、大手町(萬代橋よろずえばし)の近くに住んで居りました。その日、原爆によって母は両親を失いました。幸い母は美和町(現在三次市)の親戚の家に行って居り、無事でしたが、翌日あの地獄のような広島市内に足を踏み入れたのです。
自分の頭の中にあった広島の町は微塵も無く、焼け野原が広がりあちこちに焼け焦げた死体の山、焼け残った建物を頼りに我が家に帰るも、爆心地からすぐ近くということも有り跡形も無い・・・・一分の可能性を信じて、被爆者が収容されている場所を歩き周りへとへとに成り、その後変わり果てた我が家の辺りから両親の白骨が見つかり、淡い期待は絶望に変わりました。原爆投下翌日の広島に入り、まだ地面が熱い中を歩き回った母も、一次健康を害しましたが、その後回復し現在では健康に過ごしています。しかしあの悲惨な体験は、母の心の中に、一生決して忘れる事と出来ない辛い思い出として刻み込まれました。そんな辛い思いをした人・何が起こったのかわからず、一瞬にして亡くなった人・後遺症により未だに苦しんでいる人。一発の原爆で、これだけの悲しみ苦しみを与える大量破壊兵器を、人道的にも決して使用してはいけないし、生産してはけないのです。
今日、広島で記念式典が行われ平和に関する催しが行われますが、年々派手に成って来ている様に思います。盛り上がる事は、決して悪い事ではないと思いますが、何かお祭りの様に成って来ているのも、いがめない処です。広島の小学生に「広島に原爆が投下された日が何日か分からないと答えるショッキングなデーターが有る様に聞いています。平和への意識や思いを高め、被爆者を慰霊する、祈りの一日であって欲しいと思います。本日は幸い日曜日なので、夕方まで仕事をして母と一緒に家族で、平和公園でお参りし灯篭を流しに行こうと思っています。合掌