開春新入荷

今シーズンも酒蔵（日本酒）各社から、どんどん新酒が出荷される時季に成っております。そんな中広島県内の蔵元の商品の多い当店に在って先日、島根県大田市温泉津（ゆのつ）町の蔵元「開春」若林酒造さんから、以前から注文していた「開春竜馬・生もと純米生原酒」が入荷しました。
昨年、懇意にして頂いている「某蔵のゴジラ杜氏」が我が家で、ある酒の会を行った時に「これ結構エエですよ～」と持って来て頂いたのがきっかけでこの生もと純米を知り、何とも気に入ってしまったので蔵元に出向いて行き、昨年からお付き合いに成った蔵元さんです。
その取引のきっかけと成ったお酒「生もと純米原酒」が入荷したわけです。しかしながら、前回は17BY（17年度醸造）火当て商品でしたが、今回はもう17BY火当てが終買と言う事も有り、出荷を待って初めて生酒18BYを仕入れました。山口竜馬杜氏入魂のこの酒は、しっかりと飲み応えの有る酒質で、腰の強さを感じる素晴らしいお酒でした。今夜の夕食は「地鶏の足のハーブ塩焼」でしたが、ジューシーな鶏肉の味わいがお酒と非情によく合い、お酒の方は何も食べていない状態よりも、米本来の柔らかな味わいと、幅広い旨味を感じることが出来ました。こういう感じの酒は、最初口の中に何も入っていない時に飲むとボリューム感や力強さや酸味が前面に出ていて、なかには「こういうのがいやだ」と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、食中に飲むと非情に変わった印象に成るので、第一印象で早く決め付けない方が良いかと思います。（こんな事は、食中向きの酒にはよく有る事です）また、このお酒は、割り水燗もお勧めです。（今回は１合に対し中位のお猪口で1/3位の水を割り、燗付けした）本日同じく夕食時に実験をしてみましたが、水に割り負けする事無く、旨味の広がる飲み口のよい酒に成りました。お試しを・・・食べ物との相性のストライクゾーンも広く、個人的には非情に良かったと思います。
また、この商品の「おりがらみ」（澱引きしていない、少し澱がからんでいるもの）も合わせて入荷しましたが、これはほんのわずかです。
昨日「開春」若林酒造社長にお伺いすると、現在出ている「生もと純米生原酒」は七号添加のものですが、今醪に成っているものは、酵母無添加のものと聞いております。火当て商品は勿論、これもまた生酒でも出荷されるようです。（無添加と無添加おりがらみも入荷予定）これもまた楽しみです。
アルコール度数：17.9　原料米：山田錦　精米歩合：65%　酸度：2.3　アミノ酸度：1.7　日本酒度：＋5　醪日数：29日
税込価格1800ml　￥2,520