掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

第16回小笹屋竹鶴呑み切り会2

2012-09-25 15:29:51 | 出来事
第16回の小笹屋竹鶴の呑み切り会も、いよいよきき酒タイムです。
出品数は、23年度に仕込まれたお酒の他貯蔵酒も含め64点。相変わらず沢山です・・・・きき酒開始時に頂く評価表に、評点・熟度・感想を書く欄があり、きき酒しながらこれに記入して行きます。もう十数年この作業をして来ました・・・・・
記入した評価表は名前を記入して提出し、その後蔵もさんが評価表をコピーし原本は返して下さいます。自分自身も拙い表現ですが訓練の為、出来るだけ感想欄は埋めて行くように心がけています。
評価表の順番通りにきき酒して行くと、いきなり最初から清酒竹鶴・加水生モト木桶仕込(黒ラベル)に成るお酒の原酒23BY(23年度醸造)でした。今年3月に蔵にお伺いした際も、きき酒しましたが23BYにも拘らず味わいはすでに旨味も乗っていて、膨らみ力強さを感じました。
【お酒の説明をする蔵人の藤原さん】今回の23BYはどのお酒も多少後口に渋を残すものの、かなり味乗りが早く、すでに味わいが整っているものも数多く有りました。その要因としては、仕込みの時に確り糖化させ尚且つ汲み水を詰めて(少なくして)造られている為です。しかしながら、そんな状況下にも拘らずアルコールは19度以上と確りと醗酵しております。これらの23BYの出荷は熟成期間を経て、一部商品を除きまだ先の出荷に成りますが、どういうふうなお酒に成るのかが楽しみです。
他の21BY・22BY・20BY・・・・などの熟成具合も良好で、これもまた楽しみです。
また、この10月から出荷される22BYの木桶仕込の生モトは、どのお酒も総じて骨格の有る男前のお酒に仕上がっている印象でした。中でも大吟も若干渋を残すものの力強さや酸キレもよく、容易にお燗は旨いだろうな・・・と想像が付くお酒です。【お酒の説明をする石川杜氏】竹鶴酒造さんのきき酒は、いつも驚かされる事が多くとても刺激になったきき酒タイムでした。
その後、お楽しみの懇親会へと・・・・・・・・。



第16回小笹屋竹鶴呑み切り会

2012-09-25 12:00:25 | 出来事
先日は京丹後で行われた「玉川呑切会」のご紹介に引き続き、今回は地元広島の竹原で行われた「小笹屋竹鶴呑切会」のリポートです。
実は、玉川の呑み切りが9/16(日曜日)・そして今回ご紹介する竹鶴の呑み切り会が9/17(祝/月曜日)。そうですいわゆる連荘・・・・・
16日は朝7時頃に自宅を出発⇒昼前に京丹後へ到着・呑み切り会が終わり(懇親会・二次会を含む)同会場の久美浜温泉「湯元館」で一泊・翌日朝6時半頃宿を出発⇒昼前に自宅に到着・昼食を済ませ嫁を積んで二人で竹鶴の呑み切り会場の湯坂温泉郷「賀茂川荘」に⇒午後1時15分に到着・1時半より小笹屋竹鶴呑み切りに出席という強行スケジュールでした
竹鶴の呑切会は今年で何と16回を数える事と成りました。
実は竹鶴酒蔵の呑み切り会は、16日日曜日~18日火曜日の三日間開催され、初日は竹コースと呼ばれる、蔵でのきき酒のみの会。続く17日(第一部)~18日(第二部)は鶴コースと呼ばれる、会場を賀茂川荘に移しきき酒と懇親会を含めた会に成ります。
参加人数は竹コースが55名。我々が参加した鶴コース一部は67名・鶴コース二部は52名でした。石川氏が竹鶴杜氏に就任してから、本人が熱望され始まった呑み切り会です。ですから早いもので石川さんも杜氏生活16年と言う事になります。
会は恒例の竹鶴寿夫社長のご挨拶から始まりました。続いて、竹鶴敏夫専務から、海外出張の報告当をお聞き致しました。その後、これまた毎年恒例の石川杜氏からのお酒にか係るお話が有り、今年のお題目は「酒造りとは・・・」というものでした。いつもは「生モト造りについて」とか「木桶仕込について」などと具体的なものが多かったのですが、今回は「酒つくりとは・・・」と、一見何か掴み処がない抽象的なお題目で最初は面食らいました。しかしながら始まってみると、完全発酵の話を中心にとても具体的な内容でした。詳細についてはについては、皆様諸々考え方がお有りなので差し控えさせて頂きますが、個人的には今までにないくらいの迫力と、酒つくりに対する揺るぎ無い方針を垣間見る事が出来ました。つづいて、スタッフ紹介が有り、いよいよきき酒の時間になりました。   つづく・・・・・・