二、三日前だったか、伊勢の地から電話があった。
三年くらい前になるのか、かの地での結婚式で、涙流しながらの祝辞を申し上げ。
という御仁、カッコ元社員、から。
声は弾んでいて、おめでとう、よかったな。
と応じた次第で。
そりゃ、おとうさんは、実感ないんだよ、俺もそうだった。
なんてことも返し、昨夜、飲みながらの相方に、一緒に結婚式に列席した家族と。
11月に、「子ほめ」に行こうか、と決定。
また、楽しい旅になるだろう。
思い起こせば、くだんの御仁、あれは、19歳の頃だ。
父上と喧嘩して家を出て、朝、引っ越し前の事務所に、やってきたんだった。
今年の新入社員さんとほぼ同年代の時期に。
あれから20年は経ったのか。
少々遅がけのおとうさんになるわけだ。
時はめぐる。
そう、昨日は、「柳田格之進」の感想を聴いたんだった。
リアル柳家花緑さんの落語会、彼、夜眠れなかった、と言っていた。
カセットテープでの志ん生とリアル花緑と。
その時間を、こちらも味わったかのような、そんな共有の仕方になった。
その後、くだんの御仁からのお土産は、シルク・ド・ソレイユ。
お台場で、3回目の公演を見てきた、という話。
カナダ発祥のサーカスなんだってね。
全世界からセレクトされた10の演目。
まるで、W杯の予選リーグを突破した16チーム、みたいなものだ。
その話をお聞きしていて、6割方その場に臨んでいたような、そんな錯覚に陥るくらいの。
話だった。
深く味わう、というのか、その瞬間、その場を心底味わう、というのか。
自画自賛でもないけれど、いいもんだ。
たぶん、そんなところに、宇宙の秘密が隠されているのかもしれない。
なんたって、その謎解きが、という表現とも違うけど、勘違いした宇宙、この世界とも違う。
真性の、真実の宇宙、そのデキを発見するのが、生きるテーマでもあるんで。
あだやおろそかにできません、小さなできごとをね。
ところで、予選リーグの突破の仕方で、さまざまな議論が展開されていて。
まんま、各人の世界観が映し出されているようなものだ。
あえて、0−1での負けを選択した事ね。
卑怯だ、とか、レギュレーションに則れば当然だ、とか、侍たるもの負けに向かう選択は信じられん。
とかね。
はいいとしても、これで、日本チーム、強くなるだろうな、と思える。
根拠?ないけどね、感です、第六感。
選手の誰かが言っていたけど、叩かれた方がいい試合できる、なんてのね。
する人と見る人の違いだね。
人生も似たようなもので、人生を「する人」と人生を「見る人」の違い、ってわけだ。
言い古された言葉にすれば、すべての瞬間を主体者として迎える、と。
そこに、進化し続ける集団の要諦がある、とも言えるか。
さて、今日は、茅の輪くぐり。
夏越の祓。
この列島の住人たるわが方も、かつては、舶来だったのかも、というそんな習俗の一員となるわけだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます