まわりで起こっていること

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芸能界

2009年08月10日 | 素人郷土研究
日本が、国という組織が、成り立つ前から、芸能の団体が、あった。

そうです。

芸能界ですね。

折口信夫が、「日本芸能史ノート」のなかで、書いてるらしい。

「その歴史を調べると、日本の奴隷階級の起源・変化・固定のさまが、よくわかる。」

んだそうだ。

「日本には、良民とうかれ人(浮浪民)がある。

その、うかれ人が、芸人なんである。」

と。

ざっくり言っちゃうと、生まれた土地にずっといる人々=良民と、定住せず、ずっと、旅に生きて死んでいく人々=うかれ人とあった、というわけです。

啖呵売しながら、旅から旅でくらす寅さんと、柴又のとらやのみなさん、という対比が、わかりやすいかな。

唐突に、なぜ、こんな話題か、というとですね。

テレビの酒井法子報道に、辟易しているからなんですが。

やれ、刺青していた、だとか、おやじと弟は、やくざだった、清純派の転落だとかね。

コメントしている人は、良民だと、信じて疑わないんだろうけどね。

ところで、興味のない方は、スルーしてください。

って、とっくにしてるか。

自分自身、うまく消化できていないので、谷川健一さんの文章を、貼り付けます。

「彼らは、土地や主従関係に縛り付けられた定住者の小さな安定より、

おそいかかる、寒さと飢え、

盗賊と野獣の危険に満ちた、旅の苦難のほうを、選んだ。

昨日も今日も明日も歩き続ける。

そんな、かれらを、わたしは、畏敬をこめて、永久歩行者と呼ぶ。」


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