まわりで起こっていること

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寿命は二十歳

2024年01月30日 | Weblog

と言ったのは、わが父親、昭和二年生まれの昭ちゃんだ。

寿命といったか、ちょっと忘れたけど、父親の妹、叔母が父親が亡くなった後、そう言っていた。

あんたのお父さんは、というわけだ。

そんなことをふと思い出す朝だ。

三つの呼吸を、父母に捧げ、出会った人・出会っている人・これから出会う人、そして、自分に捧げる。

そんなことをやり始めているので、かもしれないな。

思いもよらない、さもない仕草、営みがあるんだ、ということに気付かされて。

本に書いてあっただけ、とも言えるけれど。

それを誰がどんな具合に書いたのか、というのもとても大事なものでもあり。

そう、二十歳の寿命の件だった。

戦争盛んな頃だったんだろうな。

死というものが身近にあり、国そのものがこの先どんなふうになっていくのか、存続できるのか。

なんて瀬戸際でもあったんだろうな、10代の血気も悩みも盛んな頃だ。

だから、終戦後は余分なものだったのかもしれない。

とはいえ、現実は後から後から押し寄せてくるわけで、その都度の軌道修正もしたにはしたんだろうか。

父親の父親はいくつで亡くなったのか知らないのだけれど、怖い人だったらしい、というのも。

妹さんから聞いた話だ。

男には厳しかったので、あたしが間に入ってお伺いをたて、という具合だった、と。

それゆえに、父親の三兄弟は、みんな無口だった。

それぞれにそれぞれの才能はあったんだろうけど、側から見ていると不器用な感じでもあったか。

寿命は二十歳と言って残りの人生を生きてきた父親よりもすでに10年近く生きていることになる。

なんて話を、昨日、長男坊と仕事の話の合間にしたんだったな。

さて、七十二候、最終です。

にわとりはじめてとやにつく、鶏始めて乳。

大寒の末候だ。

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