まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

母さん、あのヒヨドリ、どこへ行ったんでしょうね!?

2021年06月10日 | Weblog

ずっと前に流行った、あれ、「人間の証明」だったか。

かの原作者は、あの帽子、とか言ったんだった。

チャンドラーの小説からか詩からか、とった言葉を使っていたような気もしている。

そんな気分の、ヒヨドリは、昨日、わがベランダを訪れ、実は、くたーっとしていた。

はじめ、鳩かな、と思えるほどの鳥が、エアコンの室外機の陰で、だったんだ。

野生の鳥が、こんなところで死に様を晒すのか、と心配しつつも訝しくも、の思いのまま。

やっぱり気になるので、なんとか救出できるものならば、という思いとともに外へ出た。

もう動かないだろうなと近づいていくと、彼?彼女?、バタバタと動き出し、飛び出し、電線に停まった。

羽を休めていたのか、そりゃ、申し訳なかったな、という間に、どこかへ消えた。

という小さな物語なんだけどね。

さんざん、食い物にしてきただろう、わがDNAに、感応したんだろうか。

逃げ足の速いこと、という情景の、ある意味、切なさもあり、だな。

ちょっと、感傷的になったりもして、と言いつつ、食卓には、ブラジルからの鶏肉が並び、というわけだ。

このところの巴川情景は、走る方が増えている、何度も書いているけれど。

中には、顔一面マスク、なんて方もあり、だけど、そろそろ、熱中症だよね。

マスクといえば、古い知り合い、今は黄泉の国へ旅立った職人さんがいて。

彼、むくつけき顔、とでもいうか、強面でもあって、もちろん、心根はとても優しいんだけどね。

ある時、酒によって顔面を強打。

それを隠すために、マスク、さらにサングラスをかけ、銀行にお金を下ろしに行った。

ことを、彼の女房が、ねぇ、困る、と僕に説明する話がおかしくて。

あんなカッコしていったら、銀行強盗と間違えられちゃうよね、と。

無口の彼は、ニコニコもせず、その話を聞いていた光景が思い出される。

もっとも、今ではあんまり、強盗なんて聞かないな。

そうだ、彼、癌を患い、回復したのかしないのかのうちに、鬱状態になり、自ら水に入ったんだったな。

今頃、どこで何をしているのか、な。

と書きつつ、僕の中ではイキイキと生きているんだよね。

今朝は、コロンビアだ、サマニエゴ、いつもよりちょっと濃いめに淹れた。

毎朝、ほぼ熱帯地方、遠い遠い地からやってきた珈琲豆に被せるように、さまざまな思いをめぐらせる。

この時間、言っちゃえば、至福の時間。

さて、明日の指針発表会の原稿を、書くとします。

 

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