まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

満49歳で逝去しました

2016年06月28日 | Weblog

という訃報がやってきたのは。

そうだ、彼が10代の頃からの付き合いだから、もう、30年にはなるのか。

今は亡き、わが友人のやっていたスナックで、職人をやりながらのバイトだったか。

細かいことは忘れたけれど。

彼の友人から、病状が重篤であること、聞いてもいたんだけど、なぜか、今回は。

お見舞いにもいかず、今日を迎えているんだよね。

このところ、死への思いが、ちょっと、変わってもいて。

そんなところからだろうか、なんて、勝手に、エクスキューズ、入れているんだけどね。

今夕は、早目に、粛々とお線香を手向け、まさに、死出の旅を見送るとします。

もちろん、残されたご遺族の悲しみは理解しつつも、旅立つご本人にはね、OK、よく生きたよ。

と、ね。

文句なしだ、とも。

そういえば、わが娘が、ハケンで、某こども洋品のチェーン店にお世話になっているんだけど。

最近、エリアマネージャーとかいうのか、正社員のそういうポジションの方と、エリアを回っているそうで。

売れないお店のテコ入れ、とでもいうのか、学歴も何もないんだろうけど、ジャニーズフリークの。

ある意味、プロなんで、それも生き、ということか。

ま、当方も、彼女を、人材として、考えてもいて、なにか、いい場ができるかも、なんて思ってもいたんだけど。

なんにせよ、一つことに打ち込むと、スペースが生まれ、そこにアプリオリでない、というのか、既定でない。

習ったことでない、なにごとかが、天使のように舞い降りるわけだ。

つい最近、ここでご紹介した、「人間の建設」という対談集、新潮文庫の180ページくらいのやつ。

実は、小林秀雄と岡潔の対談でね。

岡潔の経験なんだけど、ある時、奈良の美術館で、正倉院の、古い古い布切れが丹念に貼ってあって、それを、3時間ばかり、見入ってしまった。

外へ出てみると、いつもは何も感じない松の枝ぶりがとても鮮やかに見えたそうだ。

その体験を、彼は。

《丹念に長いあいだ取り扱ってきたものを見ているうちに、

自分の心から、ほしいままなものが取れたのじゃないか。

ほしいままなものが取れさえすれば、自然は何を見ても美しいのじゃないか。》

と、言うんだね。

これは、得がたいけれど、実は、どこにでも転がっていることでもあり、というね。

なかなか、深い境地を語るものだ、と少々、上から目線ぽく、あるけれど、印象に残った。

これが、豊かさなんだよね。

ヒトモノカネ、というけれど、ヒトにしかできないことだ。

そもそも、経済なんてのは、数字、数値じゃなく、ヒトを扱うものだったはずなんだけどね。

今回のEU離脱騒動にしても、カネモノヒト、と順番が逆になっているんじゃね、くらいの感想で。

なんて時に、「善と悪の経済学」というね、チェコだったかの経済学者の本に出会って。

すかさず、kindleでダウンロードし、読了まで11時間半、というカウントまで出るわけだけど。

いきなり、ギルガメシュから始まり、旧約聖書、古代ギリシャ、キリスト教、デカルトと機械論、などなど。

と目次が連なるもので。

iPhoneで、粛々と読み進めてみようか、というのが、今日この頃のイベントの一つ。

さて、今日も、その他にもイベント目白押しで、綱渡りならぬ、時間度の名手を気取って、するりするりと。

二度とやってこない、という約束になっている、この6月28日を味わうことにしますか。

この、二度とやってこない、だけど、ひょっとしたら、パラレルのワールドとして、あるのかも。

というようなことをおっしゃる御仁の動画を見たりして、あるかもね、なんて気にもなっている。

のでもありますが。

それはともかく、流れ急な巴川を眺めながら、朝を始めることにします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする