土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

モスク百景(No.2)

2009-12-07 16:50:51 | ヨルダン
 イスラム教に於けるモスクは礼拝堂です。礼拝堂は屋根をドーム型にし内部空間を広く取っております。アッラーフ(アラー)を唯一の神とし、絵画や彫像等の偶像の崇拝を完全に否定しています。モスクの床には敷物があり、メッカ(マッカ)の方角にミフラーブと言う「くぼみ」があり、そこに向かって決められた時間に信者が「おじぎ」を数回します。モスクの横には大体「円柱」と「角柱」の2タイプのミナレットと呼ばれる「尖塔」があります。モスクは町の街区毎に必ず1ヶ所存在し、ミナレットには全方向にスピーカーが設置され朝5時?から5回/日(数えた事は有りませんが書物にそう記されています。)にイスラムの聖典、コーラン(クルアーン)を、肉声で、失礼だけど「がなり立て」ます。金曜日の安息日の礼拝は都市交通が麻痺する位の人達が集まってきます。 長年、カトリックの国々で生活してきた者にとってはその外観も内観も然り、このコーランの大きな音には馴染めない感じです。

 写真は円柱型のミナレットです。頂上は大体、円錐型です。スピーカーがあるお立ち台(踊り場)には昔はムアッジンと言う朗詠師が礼拝の時間を肉声で告げていたと聞きます。



 これは角柱型のミナレットです。頂上部は円錐型です。



 これは「灯台」ではありません。お立ち台に設置されたスピーカーと柱が同色で、とてもしゃれた感じでした。



 角柱のミナレットで高さも45m位(約15建のビル)あり聳え立っていました。段々、街の中の渋滞を避けて、モスクも郊外に散在して来ているようです。



 ミナレット内部はラセン階段になっております。明かり取りの窓が着いた容姿端麗?なものです。



 同上



 ミナレットは1塔形式と2塔形式がここヨルダンでは大部分≒殆んどです。多塔式はお目にかかりません。



 同上 2塔形式のミナレットを持ったモスクです。



 小学校の校庭の中にモスクがありました。もしくは逆で、モスクの庭の中に小学校があるのかも知れません。



 夕暮れ時からミナレットは灯が点ります。街はアンマン市です。



 上記「ミナレット」部の大写しです。



 上記「ミナレット」の上方部を昼間に撮りました。




 前々回投稿の「ススキ」に類似した草花の名前をメールにて頂戴致しました。ありがとう御座います。なまえは「Pampas Grass」パンパス・グラスと言い、何と南米アルゼンチンのパンパ=大草原 が原産地でした。


 上記「Pampas Grass」をアルゼンチン・パタゴニアのパンパの写真集から探しましたが、牛や羊を育成している大草原パンパは同国の北側で、ここ南側のパタゴニアには大半が不毛の大地で、この写真のように茎の小さなものが路傍に咲いておりました。こちらは「ススキ」かもしれません。文明には汚されていないパタゴニアの空の青さを改めて想い出しています。



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