土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

6月の花(アジサイ・ハナショウブとオオガハス)

2024-06-25 12:00:21 | Japan
  2024年の関東の梅雨入りは平年より2週間遅く、6月21日でした。
  過去、2番目の遅いものとなりました。最遅は、6月22日です。

  原因は、梅雨前線は日本列島の南側で上陸を待っていたのですが、更に南側と時折の西・北側と
 に張り出した太平洋高気圧と相互に凌ぎを削り、後者が優勢だったからです。

  また、その起因は 太平洋の東側ペルー沖赤道付近の海水温度が1~2℃上がるエル・ニーニョ現象
 というから不思議です。気象や天文について研究して理解するのは難しいように感じます。 
  それらの研究に欠かせないのが戦争や温暖化と言う不確定要素に起因しているからなんでしょう。

  さて、
  6月18日には列島の太平洋側の都道府県に局所的に大雨が降りました。 これは上記の梅雨前線が、
 太平洋高気圧を押し退けたからです。が、翌19日は30℃越えの真夏日に戻りました。23日の日曜日
 も大雨でしたが、24日は30℃越えの真夏日でした。  どうなってんでしょう?

  日本には明確な四季があります。また地球上には自然の営みや日常の生活(農業、電力、上水道等)に
 雨は必要不可欠なんです。そんなに多くは要りませんが、適当には降らせて頂ければと願っています。
  だが、
  自然の神々は、時々、台風や豪雨等の大災害を見舞わせるのです。近年その頻度が高くなっています。
  やっぱり人類の自分勝手な行動に対して、すでに我慢の限界を通り過ぎたものと思っております。
  

  さて
  梅雨時の花と言えば標題の三種類の花たちと考えます。

  また「雨に咲く花」と言えば、すぐに思い浮かぶ歌があります。
  毎年、この時期に性懲りもなく同じ歌を投稿して恐縮ですが・・・・・・。

 ♪ およばぬことと 諦めました だけど恋しい あの人よ 
   ままになるなら 今一度 ひと目だけでも 逢いたいの ♪

  上記朱色の箇所は 結婚してママになるから、もう会えない 悲しい歌と思っていましたが、
 我儘の儘で、思う通りになるならば なんですね。 アリャリャ

 それでは、
 2024年の5,6月は雨が少なく、雨に咲く花は咲かないのでは と 思っていましたが
いつもの様に健気に咲いていました。 花の生命力は不思議です。


 同上、この場所は入園料を徴収するので、園内の手入れが行き届いています。
 行くたびに施設がきれいになっていきます。
 特にトイレが拡張され最新機器?が導入され快適でした。


 同上、水辺に咲く、アジサイとハナショウブのコラボ



 ここはお寺の境内で観覧は無料です。
 小径の両側に主にカシワバアジサイが咲いています。 
 個人的には観覧料を徴収して施設を良くしてもらいたいのですが。


 同上



 ここは民間企業の施設で入園料は以前は取っていたのですが今は取っていません。
 訪問する度に伐採や剪定等の作業をしている人たちを目にします。企業が面倒みているのでしょうね。
 今どき奇特な企業です。エライ
 ガクアジサイ


 同上


 アジサイの花に色がつくのはアントシアニンと言う色素を持っていて、土壌のイオンにより変化します。
 酸性土壌は青色でアルカリ性土壌はピンクと立て札に書いてあります。


 この白いアジサイはアメリカ産のアナベルと言います。
 アントシアニンを持たないために土壌のphには影響されませんので白色です。


 同上


 同上


 同上、個人的には、雨に咲く花はやっぱり水色のこの色でしょうか。


 同上



 虫食いの後がまざまざです。 場所によって虫食いが無い所もあります。
 どちらかと言うとアルカリ性土壌地(ピンク系)に多いようです。


 同上


 同上




 水郷潮来あやめ祭り(茨城県潮来市)

 下流から撮っています。アーチ鋼橋は「水雲橋」と言います。
 写真の右側(左岸側)にアヤメ畑(ハナショウブ)があります。
 この川は前川と言い霞ヶ浦を起点とする(常陸)北利根川に注ぎます。


 嫁入り舟。花嫁さんと仲人さんとで花婿の所に向かいます。
 ギッチラギッチラとゆっくり進みます。

 (潮来市役所HPから引用)

 ろ舟乗り場


 ♪ 潮来花嫁さんは 潮来花嫁さんは 舟で行く 月の出潮を ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
   人のうわさに かくれて泣いた 花も十八 嫁御寮 ♪
 左側にあるボタンを押すとこの歌が流れます。


 ♪ 潮来の伊太郎 ちょっと見なれば 薄情そうな 渡り鳥 それでいいのさ あの移り気な
   風が吹くまま 西東 なのにヨー なぜに眼に浮く 潮来傘 ♪


 (注):上記「潮来花嫁さん」と「潮来傘」は1960年(昭和35年)発売ですので、ご存知の方は
    ご年配の方だと想像します。

 ハナショウブ畑


 同上
 花弁の付け根に放射状に黄色の模様があるのが「ハナショウブ」 後述参照されたし


 同上


 同上
 

 同上


 同上



 カキツバタ、ハナショウブとアヤメの見分け方
 「潮来あやめ祭り」の6月に咲いてる花は全て「ハナショウブ」です。


 花の命は3日間




 水郷佐原あやめパーク(千葉県佐原市)

 上記、潮来アヤメ園は(常陸)北利根川の左岸にあり、こちらは右岸にあります。
 (常陸)北利根川と利根川本流は、以前に投稿しました東庄町の利根川河口堰(利根川大橋)で
 合流します。


 東京ドーム球場の約2倍の広さを有するハナショウブ畑
 約400品種150万本が咲き誇ります。


 同上


 同上、潮来同様に嫁入り舟や観光舟が出ています。


 伊勢系、肥後系、江戸系等です。


 同上


 同上


 同上


 同上


 同上


 同上






 千葉公園オオガハス(千葉市)

 2000年前から存在したとされるハス。昭和26年に現、東京大学検見川運動場で大賀一郎博士
 が発見し、この名が付きました。 


 花弁数は14~24枚、花径は15~28cm、一重咲き、花色は淡紅色で極早咲き性のハスです。


 花の命は4日間です(上記ハナショウブは3日間)
 ♪ 花の命は短くて苦しきことのみ多かれど、風も吹くなり、雲も光るなり ♪
 一生懸命に生きなさいよ と言うメッセージと思います。


 一般の人にはどの状態が何日目かは見分けられません。
 一日目は
 朝4時頃から花弁が緩み始め、徳利型に開いた後、全開せず8時頃には閉じ始めます。


 二日目は
 深夜1時頃から緩みだし朝7~9時頃に全開し、降る前には閉じます。


 三日目は
 朝9時頃に全開し、花径が最大となる。昼頃から閉じ始め完全には閉じない状態で終わる。


 何日目かは?


 同上


 同上


 同上


 四日目
 8時頃までに全開になり花弁が少しずつ散り始め午後3時過ぎには完全に散る。
 花托上面は緑色が濃くなり雄しべの先が黒ずんでくる。


 同上


 同上




 梅雨の季節
 新緑から深緑に変わって行きます。


 同上


 同上


 圃場は湛水しました。


 この花は何でしょうか


 この淡いクリーム色の穂状の花はほとんどが雄花です。匂いは?です。
 クリの木は以前は鉄道の枕木にしました。


 つわもどもの夢の後。


 7月1日は半夏生です。
 本当に忠実に咲きます(白くなります)


 夏至(6月21日)から数えて11日目が半夏生です。
 24節気を三つに分けた72侯の一つです。


 同上




 いつもの美術館の梅雨時の風景



 今年は暑くなりそうですね。


  
(追加写真:1)

 山野でよく見かけるのですが、住宅地内道路沿いにポツネンと立っていました。


 北アメリカ原産のミズキ科ヤマボウシです。


 同上、ハナミズキ同様に4枚の花弁に見えるものは「苞」です。ホォーですか?


(追加写真:2)

 ノウゼンカズラが咲きました。
 

 同上


 半夏生畑を見つけました。一面が真っ白になるのでしょう?




 以上、元気報告をかねまして
 PS:2024年は3月以外に6月も6週あり6週目は一日ですが一週間長生きした様な気分です。