土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

海に浮かぶお城? Mont St- Michel

2012-10-29 02:25:02 | モンサンミッシェル(France)
 修道院を見上げるテラスから島へのアクセス道路(堤防)を望む。
 堤防の上下流には砂が堆積している。

 同上。古の巡礼者は干潮時にこの干潟を渡って島に上陸した。

 同上。一日二回の干潮時には干潟になる。
 
 古の巡礼者たち。

 現在の観光客。
 修道院の全容。

 同上。

 同上。堤防北側小段。

 同上。堤防南側小段。

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 以上プロローグ
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 フランス西部、ノルマンディ地方の広大でどこまでも続く平野。

 その地平線の彼方に突如として現れるお城?があります。何でしょう?

 近づくにつれてそのお城の容姿が次第に大きく映ってきます。

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 世界中の観光客を魅了して止まない、そして一生に一度は訪れたい所と言えば

 1.ペルーのマチュピチュ、2.フランスのモン・サン・ミッシェルです。


 ペルーのマチュピチュはその全容は、登ってみなければ分かりません。

 玉手箱を開けるようなドキドキ感があり、それが突然に眼前に現れるのですから

 言葉には言い尽くせない素晴らしい感動がそこにはあります。

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 が、ここモン・サン・ミッシェルは徐々に徐々にその巨大な全容が近づいてきます。

 平野の彼方にあったその孤高の建造物は、やがて眼前の海の中に浮かび上がり

 それは何とも言えなく荘厳で、神々しく、人々を感嘆の渦の中に惹き込みます。

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 パリからのアクセスは

 1.モンパルナス駅からTGVでレンヌ駅=約2時間

 レンヌ駅からバスでモン・サン・ミッシェルまで直通=約1.5時間 計=3.5時間

 見学、昼食を含め都合パリからの往復所要時間約11時間。

 2.パリ市内から観光バス 約4.5時間(途中休憩0.25時間+修道院内のレストランで昼食込み)

 があります。都合パリからの往復所要時間約13時間。

 乗り換えを考慮すると値段は約2万円しますが2.がお勧めと判断します。

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 パリをまだ暗い7:30に出発します。制限速度130km/hで高速道路を通行し、

 ノルマンディ地方の広大な草原を走り抜けて12:00頃に到着。(途中休憩有り)

 数キロ手前からお城?のシルエットが草原の彼方の地平線上に見えてきます。

 近づくにつれ、そのモニュメントは海の中に聳えており、神々しく

 神秘的で崇高で孤高で荘厳で訪れる人々を圧倒させます。


 パリを7:30に出発です。
 日帰りバスツアーの所要時間は約13時間です。ゆえにパリ戻りは20:30頃です。

 朝もやの高速道路の制限速度は130km/hです。

 高速道路沿いはこのような草原です。

 広大な草原には羊が草を食んでいます。

 遥か彼方にお城が見えてきました。

 少しづつ近づいています。

 同上。

 同上。

 同上。

 
 現在は堤防の小段に駐車場があります。
 将来はこの堤防を撤去します。荘厳な建造物です。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 堤防下流を撮っています。島に向かって左側です。

 同上。


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 今は堤防で島とは繋がれていますが、以前は干潮時にしか渡ることができなく、

 潮を読み間違えて何人もの巡礼者が渡っている途中で命を落としたと聞きます。

 この堤防は近年に観光の為に造られたもので海流が滞留し砂が堆積し、ここに住む

 150種以上の生物の生態系を破壊していると聞きます。

 自然の海流を堤防で遮断したために起因した人災です。

 この堤防を撤去し橋梁にて島とをつなぐ工事が開始されていると聞きます。(Dec.2,011)

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 さぁー島の入り口の門(ラ・ヴァンセ門)をくぐり入っていきましょう。

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 モン・サン・ミッシェルの歴史は古く、西暦966年にベネディクト会修道院建設の為に

 島の東西南北に礼拝堂の建物を建て始めました。これが現在の建造物の基礎となり、

 修道院の尖塔の上に立つ黄金の大天使ミカエル像まで約150mの高さの建造物が

 1922年までの約100年間で建造、修復と再建されたのです。

 島の中には巡礼者の為の宿舎やレストランも備わっています。

 巡礼者にとっての一番のもてなし料理はオムレツです。今でもその伝統は継承され

 レストランはふかふかのオムレツで観光客をもてなしてくれます。

 
 堤防の突当りの白い建物の左側端が入口のラ・ヴァンセ門です。

 ラ・ヴァンセ門。

 同上。

 ラ・ヴァンセ門を抜けて大通り門(ブールヴァール門)へ。

 大通り門の向こう側には王の門があります。
 
 グラン・リュ 通り

 同上。

 同上。

 同上。

 王の門を抜けると島のメイン道路「グラン・リュ」です。
 そこに19世紀から巡礼者に宿泊施設を提供している「ラ・メール・プーラール」
 ここは名物のオムレツがあり、サクサクした食感です。

 玉子を泡立てている所が観光客に人気です。

 島は海の中ですから魚や魚介類も豊富です。

 グラン・リュから望む大聖堂。

 同上。 

 グラン・リュから堤防を望む。

 グラン・リュから南側を望む。

 堤防から修道院を望む。

 同上、大写し。

 南側のガブリエル塔。
 壁の開口部には大砲が備えられていた。

 北側を望む。

 同上。このような塔が数か所ある。

 グラン・リュから修道院を望む。

 修道院の尖塔部を望む。

 尖塔の上の金色の像は大天使ミカエルです。(サン・ミッシェル)
 
 同上。大写し。
 神から賜った剣を持ち、ドラゴンを退治したと言う。

 グラン・リュの途中にある、サン・ピエール教会。

 上記、教会を過ぎて左に曲がると修道院に登る大階段がある。

 同上。階段。

 同上。

 階段から見る修道院の尖塔。

 同上。

 修道院から北側を望む。

 同上。

 修道院ファサード。

 同上。

 修道院前テラスからアクセス道路(堤防)を望む。

 修道院内部。
 ゴシック様式とロマネスク様式が混在する。

 同上。

 同上。

 同上。

 列柱廊(メルヴェイユ)と言われ四角と円、光と影の対称形が美しい中庭。

 列柱廊から修道院の大教会を望む。

 同上。

 これは何のための滑車でしょうか?

 地上から列柱廊階まで約80m荷物を上げていたものです。

 修道院の出口にある大天使聖ミカエル像のレプリカ。

 修道院の影が海浜に映し出せれ幻想的な光景。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。


 以上