土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

6月の花だより(潮来・佐原あやめ、紫陽花、オオガハス 他)

2022-06-21 17:21:06 | Japan
  本日21日は夏至です。昼の長さが一番長い日で東京の日の出は4:25分で日の入りは19:00で約14.5時間あります。
  (千葉は日の出が4:24分で日の入りは18:58分)
  
  関東甲信は6月6日に、沖縄、奄美に次いで梅雨入りをしました。九州より先に梅雨入りしたのです。
 梅雨に入り、水は豊富にありますが、旧暦名(和風月名)は水無月です。
 10月は 神無月で、これは全国の神様が会議の為に出雲に出張するので、彼らの国は留守になるからだそうです。
 と言う事は、この時期、誰が神様の代役をやり、健康長寿、家内安全、縁結び等の催事を司ったのでしょうか。
  
  さて表題6月、の水はどこに出張するのでしょうか。  それは、
  「圃場」=「たんぼ」です。 

  田植え時期なので、溜池や圃場に満々と湛水するほどの水が必要となります。
 灌漑用水と同水源である各家庭の上水用が不足になり水無月・・・と思いますが、 (これは間違いです)
 正解は水無月と書いて「水の月」と呼ぶのだそうです。神無月は神の月で、 出雲は無関係です。
 毎年、同じ文言を記載しますが、度忘れ防止の備忘録として書き留めています。ご容赦ください。

  南米では灌漑用水及び上水は6000m級の山々からの雪解け水が一般的です。その主水路は延々と50km~100km
 引いてきます。土地が広大ですから等高線に沿って如何様にも引けます。途中途中で堰を造り圃場に引水します。
 これが我田引水ですが、これは嫌な言葉で汎用性は少で、今は永田町界隈の人達のみの専用語になっているようです。

  また上水も同様ですがアンデス山脈では地下、約100m~200mの帯水層から深井戸にてポンプでくみ上げます。
 中米・カリブでは雪解け水は極少ですので、もっぱら雨水による河川水です。ここも等高線に沿って10km~50km
 引いてきます。通常は上水も等高線に沿ってですが、まれに貯水池や浄水場が高いところになる場合はそこまで
 ポンプ圧送し、あとは自然流下にて配水します。
   
  それはさておき、6月も美しい花たちが咲き誇っています。 
 所謂「雨に咲く花」です。  ♪ 別れた人を 思えばかなし 呼んでみたとて遠い空・・・
             ・・・雨に打たれて 咲いている 花がわたしの 恋かしら ♪

  「雨に咲く花」は、 1960年に井上ひさしでリバイバル発売され大ヒットしたものです。
 リバイバルなのでそれ以前に歌われていたものだそうです。(昭和10年(1935年)に関種子)
 だから悲しい恋の歌なんですね。

  毎度ですが、この雨に咲く花は何だったのでしょうか。
 多分、10人中7人の方は「紫陽花」と答えると思います・・・・。 

  紫陽花の語源(大言海では)は「あづさい」で「集眞藍」と書き眞藍(さあい)を集めると言う意味です。
 雨の中で眞藍を集めて咲く様子は日本人の心に沁み込む美しさがあります。 
 これも毎年、同じ文言を記載します。 ボケ防止の備忘録です。ご容赦ください。

  また、
「あやめ」,「花しょうぶ」,「かきつばた」,「みずばしょう」や「ゆり」等も 雨にさく花です。
 どれも凛とした美しい容姿の花たちですが、何故か、もの寂しげな感じがします。
 それは、6月の雨のせいなんでしょう。

 閑話休題
 6月も5月に負けず劣らず沢山の花たちが咲きます。
 毎年、行く場所はルーティンになっています。
 ①あやめ。・・・と言えば水郷ですね。水郷と言えば、常陸利根川を挟んで千葉県と茨城県がつとに有名です
         常陸利根川は水源を霞ヶ浦と北浦に有し、以前に記載したように東庄町で利根川と合流します。

 ①ー1。水郷潮来

  ♪ 潮来の伊太郎  ちょっと見なれば 薄情そうな 渡り鳥 それでいいのさ  あの移り気な
     風が吹くまま 西東 なのによー  なぜに目に浮く  潮来笠 ♪
 

 前川に架かる「水雲橋」からみる舟着き場の風景。
 

 舟着き場から「水雲橋」を見る。この先が常陸利根川につながっている。
 この船頭さんは私が写真を撮っている前で一瞬で舟を反転させました。すごい技を見せてくれました。
 

 「水雲橋」から対岸(左岸)を見る。
 

 同上、あやめ園の上流を見る。潮来の伊太郎もいます。この左手が舟乗り場。
 

  ♪ 潮来花嫁さんは  潮来花嫁さんは  舟でゆく 月の出潮を  ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
    人のうわさに  かくれて咲いた  花も十八  嫁御寮 ♪
 
 仲人夫妻と花嫁さん一人で嫁入りします。すごい覚悟だったと思います。
 
 (写真は潮来市HPから引用)
 
 アヤメ園=ハナショウブ園? 私が訪れたのが6月中だったので、ハナショウブと考えます。
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

 黄色い線が入っているので「ハナショウブ」
 

 花弁が15cmはあるので「ハナショウブ」    ・・ と思います。
 

 アヤメ、カキツバタとハナショウブの見分け方。(赤線部分)
 


 ①ー2 水郷佐原のあやめパーク

 潮来は前川沿いの左岸側だけに植生してますが、ここは約8ha(ヘクタール)(後楽園ドーム球場の約2倍強)。
 (ドーム球場のドームに囲まれた面積は約3.5haです。観客席を除いたグラウンド部は約1.3haです。)
 

 約400品種150万本の「ハナショウブ」が咲くとパンフレットに書いてあります。
 あやめ祭りの最中ですが、やっぱり、大半は「ハナショウブ」です。
 

 同上、ここは常陸利根川の右岸側です。
 

 同上、この水は与田浦 経由で常陸利根川→利根川とつながっています。
 

 同上
 

 同上
 

 同上、さっぱ舟遊覧ができます。
 

 同上
 

 さっぱ舟
 

 スイレンとハナショウブ。
 

 アジサイ→ハナショウブ→スイレン→ハナショウブときれいです。
 


 ② アジサイ。

 ②ー1 宗吾霊堂(東勝寺)

  宗吾霊堂は成田市の西側、印旛沼よりにある古刹です。本堂の裏手に約1haのアジサイ園があります。
 

 散策道の両側に無数にあります。
 

 同上
 

 同上
 

 カシワバアジサイが大半です。
  

 同上
  

 青色もきれいです。
 

 同上、アジサイの花弁は4枚です。
 

 ガクアジサイの四片の花弁は白から赤に移ります。そのためか花言葉は可哀そうですが「移り気」です。
 アジサイは日本原産で江戸末期に来日した医者シーボルトがヨーロッパにもっていき、それが改良されて
 ハイドランジアとして再輸入されています。
 


 ②ー2 川村記念美術館

 初夏の風景
 

 散策道も緑が濃くなりました。
 

 きれいです。
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

 森の中は立ち入り禁止でした。
 

 土手の左手側にアジサイ散策道があります。
 

 土手の下はオオガハス池です。まだ開花していません。(同時期に千葉公園のものは開花していました)
 

 ドクダミ。
 白い花に見えるものは苞(ほう)で花は中央に立っている黄色っぽい芯のようなところにいくつもついています。
 

 「こはくちょう」のいる蓮池
 

 上記、蓮池の畔に咲き出した半夏生の葉っぱの半分が白くなっています。=今は「半々夏生」?
 今年の半夏生の日は、本日、夏至(6/21)から数えて11目の7月2日となります。
 この日までに田植え等の農作業を終えておかなければ半夏雨と言う大雨が降り作業は中止を余儀なくされます。
 昔は、半夏生は農作業の終了の目安の日だったのです。昔の人の知恵はすごい。。
 



 ③オオガハス は千葉公園。
 
 平日の朝の10:00時に来たのですが、もう大半は花を閉じていました。
 
 
 同上
 

 もう夏です。
 

 きれいです。
 

 オオガハスは4日間の命です。全部が一緒に咲くわけではないので、10日間くらいは観賞できます。
 

 どの状態なのかは 想像されてください。
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

 同場所に咲くアジサイもきれいです。
 


 スモークツリーも初夏の花です。
 

 ユリの花も。
 

 ベニバナは未開花です。昨年のは6月初めでした。
 

 一片だけ咲いていました。
 

 ・・・・・・・・・

 元気をもらっています
 

 同上。
 

 同上。無限の元気いっぱいです。
 


 以上、元気報告を兼ねまして。
 2022年6月21日(夏至の日)