土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

えー・・・Mobile P.C.が消えた

2011-01-20 02:24:10 | ボリビア(2nd)
 
 ・ここはボリビア国の首都ラパス市のエルアルト国際空港。
  (世界一高所の空港=標高4,070m=天空都市とほぼ同じ高さ)
 ・日時は12月22日の午前4:30頃。
 ・クリスマス休暇を利用し旅行に出発の為、寝ぼけ眼と多少気が緩んで、
  一番乗り、と思いきや
 ・既に7~8人のインディヘナの女性と3~4人のメスティーソの男性が
  当該航空会社のカウンターの前の待合室のベンチを占有
 ・当該航空会社のカウンターはまだ開いてなく
 ・居るのは私たちだけ。
 ・私の座る位置は右端の公衆電話の横のみ。

 ・通常、国際線の搭乗手続きは概ね3時間前の4:30と
  前日市内の支店でリコンファームしたときに言われ、
 ・またこの国では飛行機の遅れや取り消しは常で
  (また、乗客名簿と搭乗人数が合うと早く出発する場合もある)
 ・未だ夜も明けきれぬ時刻に空港に到着。
 ・以前はW. BookingやT.Bookingはあったが今は改善されて無くなってきたし、
  空港ビルも以前よりは改善された。 が、中身のサービスはセキュリティも含め以前同様。
 ・私は大・中・小のカバンを前に置きカウンター前の指定席?に座る。
 
 ここまでの設定でお分かりだと思います。

 上記の10~12人の芝居に引っかかったのでした。
 仕掛け人達は上手くそれぞれに与えられた演技をこなし、
 3つのサイズの内、中のカバンだけが数10秒間で消えていたのです。
 中には重要な書類、M.PC、デジカメ、腕時計、電子辞書等々貴重品のみを入れていました。
 腕時計やデジカメは通常身に着けるものですが、わざわざ用心して中に入れておいたのです。

 過去にデジカメは数台、上手い手口で盗まれそれなりに用心をしていたのですが、
 久しぶりの休暇で気が緩んでいたのでしょう。海外生活30数年の実績も見事に覆されたのです。
 情けなやー。ああ情けなや 「浜の真砂は尽きるとも世に・・・・・・・・・・」。
 幸いにもパスポートとクレディット・カードは上着の内ポケットに入れていたため無事で、
 憂鬱な気持ちを引きずり旅行に出かけたのでした。

 道中、自分の不注意にただただ自問し、「馬鹿だった」と自答し、
 眩いばかりの朝日が上がった窓外の景色に目が移り
 「モミジの錦神のまにまに」でも、幣も手向ける元気もなく
 重苦しいく落ち込んでの「たび」でした。

 ・・・・・中間割愛・・・・・

 そして数日後、頭が空回りし思考が宙に浮いた心地で天空都市への帰路に着いたのです。
 標高約3,500mの地点、普段は清々しい気持ちで青い空や白い雲を見ながらの道程ですが
 うつむき加減で窓の下方をずっと虚ろに見たままの状況でした。

 !!!・・・!!!

 何と、素晴らしい光景に出くわしたのです。

 群生した(10本位ですが・・)サボテンに約15~20cm位の白い花が清楚に咲いていたのです。
 !!! 何と美しい光景なんでしょうか !!!
 暫し時間をわすれ思わず見とれていました。
 その内に、今まで引きずっていた心のしこりを払拭してくれたのです。

 更に天空都市へ戻ってきたら民族衣装を着た子供達が民族舞踊を披露し迎えてくれました。
 心が癒され休まる空間がここにはありました。

 「世の中は常にもがもな なぎさこぐ ・・・・}

 人間はすべて心優しい純朴な心根を持っています。
 ただ生まれて来た環境が貧困であるがゆえ、
 「生きていく」ために悪へ走らずを得ない状況は致し方ないのです。

 ・・・・文章割愛・・・・

 当地だけに限らず、特にアフリカ等、世界の貧困民を少しでも減らすために、
 国際社会の支援がなされるように改めて実感させられた数日間でした。
 そしてその支援の一員として、微力ながらお役に立てればと、改めて思う次第です。