土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

NYC 「エンパイア・ステート・ビルディング」からのパノラマ眺望

2009-04-16 22:50:54 | U.S.A(NY,LA & Others)
 「タイトルが中南米なのに何でニューヨーク?」と思われる方の為に下述と重複いたしますが説明をします。中南米の西側諸国は日本からだと主にロスアンジェルス経由です。一方、カリブ海諸国やブラジルは主にニューヨーク(又はマイアミ)を経由します。と言う訳で中南米のGatewayとしての両市を最後に掲載させて頂いた次第です。

 マンハッタン島の北側を見ております。写真中央やや左側のビルの後ろに、約半分隠れた「セントラル・パーク」とその向こうにヤンキースタジアムがある「ブロンクス」地区があります。「セントラル・パーク」の大きさは南北が約4km,東西は約800mで約340haあり、新宿御苑の約6倍の広さです。写真は旧パンナムビルのあるパーク・アヴェニューからハドソン川及びその西側のニュージャージー州を見ております。目の前の公園は5番街の40丁目から42丁目に面して立つニューヨーク市立図書館から6番街(=アメリカス街)までのブライアント・公園です。右端がメットライフビル(旧パンナムビル)です。旧パンナムビルの高さは約247mあり58階建で、ほぼ東京都庁の高さ243mと同じです。建設完成はは1,963年で今年で46歳です。以前掲載しましたエンパイア・ステート・ビルは78歳です。



 上記と同じ位置ですが少し目線を下げました。ブライアント公園越のビルは「W.R.Grace」 で50階建。右下の白色の縦縞が入ったビルは55階建の「425 5th Avenue」と言うコンプレックス・ビルで上階は億ションです。その向こうに見える3角屋根が緑色かかったビルは1,929年完成の約190mで48階建の「Mercantile Building」です。今年80歳で「エンパイア」より年上です。



 メットライフビル(旧パンナムビル)の左側が「Bear Stearns Bld」で高さ約240mで47階建で都庁とほぼ同じ高さ。「メットライフ」の後方に見える屋根が45度傾斜の建物は「シティーコープ・センター」ビルで高さ約280mで59階建。右側のうろこ状の尖塔があるのは先回掲載しました「クライスラービル」で約320mで77階建。その右側の黒い建物は「Trump World Tower Bld.」で約260mで72階建ての億ションです。その右側に緑に囲まれた「国連本部」があります。因みに2009年現在で日本一高いビルは横浜ランドマークタワーで約296m、東京タワーは333mです。



  「グランド・セントラル駅」や「クライスラー・ビル」の42丁目を東側へ行き、イーストリバーに沿って42丁目~48丁目までが国連本部です。この縦長のThe United Nations Headquaters(国連本部)には4つの建物があり、通常目にするのは総ガラス張りで横に線が入った建物で「事務局ビル」です。168mで39階建です。右端のトウモロコシの粒状の形をした造りのビルが「The Corithian Apart Building」55階建です。



 左端の上記トウモロコシの粒状の形をした「The Corinthian Apart Bld.」55階建、約153mから右に(南東部)カメラを振りました。対岸の正面が「ブルックリン地区」及び左側が「クイーンズ地区」です。写真中央の地平線近くの白い所が「ジョン・エフ・ケネディ J.F.Kennedy 国際空港」辺です。



 上記写真を更に右に振りました。イーストリバーに架かる橋は「Williamsburg Bridge」で鋼製の吊橋です。中央径間488m,全長2,227mで1,903年完成で自動車と列車の併用橋になっております。右下の尖がり屋根の建物は「New York Life Building」で1,928年完成の188m、40階建です。今年で81歳になります。その向こう側の黒い建物は「NY Merchandice Mart Building」で1,974年完成で176m、42階建です。ここNYCでは未だ35歳の青年です。これらのビルは5番街とブロードウエイ街が交差する23丁目から26丁目の5番街とマディソン街に囲まれている「マディソン・スクエアーパーク」の東側に位置します。下記にある「マディソン・スクエア・ガーデン」とは違いますので要注意です。



 向こう側の橋が「Manhattan Bridge」で中央径間448m、全長2,089mで1,909年12月31日に完成ました。上記「ウイリアムズバーグ橋」同様、自動車と列車の併用橋です。歩行者通路や自転車通路もあります。手前の橋は先回説明しました「ブルックリン橋」です。中央径間486m,全長1,834m,1,883年完成の鋼製吊橋としては最古の物と言われております。自動車のみで、歩行者と自転車通路を備えております。それぞれの橋はもう100歳を越しても元気です。



 マンハッタン島最南端の「バッテリー公園」です。「自由の女神」行きの船から撮っております。船のデッキ上は多数の観光客で動きが取れない状態でした。



 「Liberty Island=自由の女神像の島」から上記マンハッタン最南部を見ております。先回も説明したのですが2001年9月11日まではこの角度にマンハッタン島で最高の建物が2棟建っていました。



 「エンパイア・ステート・ビルディング」からマンハッタン島最南端方向を撮っております。先端の右側の島に「自由の女神像」が立っています。この写真では3つある島の一番奥の島です。見えますよね?



 「ハドソンリバー」を上流方向=エンパイア・ステート・ビルの西側」です。写真中央左側の白い円形の建物が「マディソン・スクエア・ガーデン」です。元々は上記「マディソン・スクエア・パーク」内にあったと聞いています。この建物の地下に米大陸を横断する長距離旅客列車「アムトラック」の駅である「ヘンシルバニア・ステーション」通称「ペン・ステーション」があります。その横の建物は「ペン・パーク・ビル」で1,972年完成、約228m、57建です。右端の「NEW YORK TIMES BUILDING」は2,007年完成で建物は52階建で228mでアンテナを入れると319mに成ります。



 この写真で一回りしました。真ん中の鉄塔のあるビル= Four Times Square Bld.48階建約246m(鉄塔入れると約341m)が43丁目とブロードウエイ街と7番街が交差するNYCの不夜城「タイムズスクエア」です。





 ここから個人的にNYCを感じる4枚の写真+4月の今の時期に咲く花「桜」及び「ハナミズキ」を掲載し一旦筆をおきます。

 最初はエンパイア・ステート・ビルディングのエントランスホールの壁画です。(先回掲載済)



 二枚目はその「エンパイア・ステート・ビルディング」です。(先回掲載済)


 
 三枚目は「自由の女神」像です。



 4枚目は道路の真ん中にそびえたつ「旧パンナム」ビルです。最初に見た時は驚きました。その前にグランド・セントラル・ターミナルがあります。




 やはり日本人にとっては「桜」ですね。 場所は「魏志倭人伝」に出てくる「邪馬台国」の本物です。この「泉自然公園」は日本における桜の名所百選に数えられております。



 由緒ある場所に咲く白い「ハナミズキ」です。



 同上、背景と同色で見にくいのですが、白い「ハナミズキ」です。



 最後の一枚は ♪薄紅色の・・・・・♪  「ハナミズキ」です。



 長い間お世話になりました。次回中南米や他国に行く機会が有ればまた厚顔にて掲載させていただきます。adiosアディオス=さようなら。a Dios 神の下への意味の西語。



NYC 「自由の女神」像」からの眺望とマンハッタン島南端部

2009-04-06 22:07:07 | U.S.A(NY,LA & Others)
 ニューヨーク市のシンボルです。アメリカ独立記念日(=1776年7月4日)後100年を記念してフランスから寄贈されました。右手の「たいまつ」は移民たちに希望の灯をともし、王冠の7つの「とげ」は世界7大陸をあらわし、左手には「独立宣言書」を持っております。像の高さは46mで台座を含めると93mあります。マンハッタン島最南端部のバッテリー公園のハドソン川側にフェリーの切符売り場があり、約1時間公園内を並び乗船できました。約15分でリバティー島(自由の女神像)に着き、島内はFREEPASSで時間制限はありません。但し、台座内見学は事前予約が必要であり、知らなかった為上れませんでした。インターネットで事前予約する様になっているそうです。同時テロ以来セキュリティのチェックが厳重になされるようになったと痛感します、し世界各地で戦争が勃発しております。冷戦後の一大国による国連決議を得ない強い者勝ちの身勝手な行為が、国際間及び民族間(宗教や思想)の格差を生じさせ、現在のような未曾有の最悪な経済状況や一触即発の治安状況に陥ったように感じられます。 李下に冠を正さず ですよ。「国益の為」は詭弁な言い逃れに聞こえてきます。


 フェリーから自由の女神像越にマンハッタン島を見ております。写真中央の少し右側に「エンパイア・ステート・ビルディング」が見えます。


 「自由の女神」像の台座の前の芝生の上からのんびりとマンハッタン島を見ております。ハドソン川でニュージャージー州と隔てられ、左側の反射したビルはジャージーシティになります。


 マンハッタン中央部のミッドタウン~最南部のロアーマンハッタンを見ております。2001年9月11日まではこの写真の中央にかつてはマンハッタン島で一番高いビルが2つそびえていました。


 大写ししました。右側の角錘(アメックスビル)とドーム屋根(メルリリンチビル)をもった地域を称して「ワールド・ファイナンシャル・センター エリア」と呼びます。この後方にかつては上記の2つの巨大ビルがそびえ立っていました。この写真の右端のビルが2006年建築された新しい「7 ワールド・トレード・センター ビル」 226mで52階です。壁面の複雑な東京都庁243mと壁面のカーブが美しい新宿センタービル216mのほぼ中間の高さです。


 
 上記及び下記の写真を参照して下さい。「ワールド・ファイナンシャル・センター・ビル」後方にそびえ建っていた、今は無き「ワールド・トレード・センター・ビル」です。北ビルと南ビルはそれぞれ110階で、417mの屋上に展望台があります。北ビル(写真左側)はアンテナを入れると528mあります。屋上の高さだけでも東京タワーの1.25倍でアンテナまで入れると約1.6倍の高さです。エンパイアステートビルの約1.2倍の高さです。が、「絶対」と言う言葉は私は使わないのですが、数千人の無関係な一般市民の生命を一瞬に奪い去り、世界を恐怖に陥れたこの残虐卑劣な行為は「絶対」に許されものではありません。

(Wikipediaより写真引用)
 
 今は無き上記写真の南側です。マハッタン島最南部ロワーマンハッタン部(Lower Manhattan)をみております。右端の青い尖塔のあるビルの前がウオール街(Wall Street)です。


 上記写真の南側です。Lower Manhattanの最南部にあるバッテリー公園をみております。フェリー桟橋に船が接岸しています。朝8:30に切符売り場が開門ですので8:00に行くのがBESTのような気がします。昼から夕方は観光客でこの公園が長蛇の列になります。


 上記写真の南側です。マンハッタン島最先端です。自由の女神像がある湾や対岸のブルックリンとの間の湾はアッパー・ニューヨーク・ベイと言いブルックリンとは海底トンネルやブルックリン橋とマンハッタン橋で結ばれています。最先端のビルの右に見える白い橋のようなものが見えます。


 対岸のブルックリン地区とをつなぐ見栄えの美しい橋です。映画の舞台に頻繁に使用されます。


 1869年から14年間の工期にて1883年に完成した世界最古の鋼鉄ワイヤー(ケーブル)を使用した吊り橋と言われています。メインケーブル(=橋桁を吊るワイヤーを支える)から複数の吊りワイヤーが張られています。その上流にみえるのがマンハッタン橋です。これらはイーストリバー(East River)に架かっております。

(Panaramioから写真引用)

 今まさに出航使用とするフェリーから乗船桟橋があるバッテリー公園を見ております。右側及びその後方は乗船を待つ長蛇の列です。蛇足ですが左側がハドソン川です。以前はこの角度の左端に2つの巨大な建物が有りました。


 世界貿易センター(World Trade Center)は同時テロにて崩壊しましたがその残骸の歪に潰れた地球儀がバッテリー公園内に展示されています。


 ワールド・ファイナンシャル・センター地区のビルの後方にワールド・トレード・センターの跡地復興に向け「グラウンド ゼロ」に建物が再建中です。


 グラウンドゼロ(旧世界貿易センター跡地)とWall Sreetの間にあるNY最古のトリニティ教会。眼前が下記。


 世界の金融市場の中心地でNY証券取引所や連邦準備銀行や大手銀行や証券会社が立ち並ぶウオール街。