・・・本投稿は2012年9月28日の物です。・・・
南スーダン共和国。 はてさて、どこにある国でしょうか?
それもその筈、私も赴くまでは知りませんでした。
写真中央の右寄りに位置します。アフリカ大陸のやや上方で東よりです。
昨年2011年7月9日にスーダン共和国から分離独立を果たし
生まれて立ての、まだほやほやの国です。(第193番目の国連加盟国)
北のスーダンとは人種も宗教も違い、それこそ血で血を洗う、
多くの内戦の末、やっと独立に至ったのです。
が、人種と宗教が異なる垣根は高くて、そう容易く乗り越え難く
南北間の紛争は和平合意後の今も、くすぶり続けております。
・・・・・・・・・・
宗教の違う特にイスラム圏とカトリック圏を歩いていますと、
人種と宗教の相違は早々に解決する問題ではないように再認識します。
・・・・・・・・・・
現在、国連を主体として、世界各国から、生まれたばかりのこの国を
一人歩きさせるべく多くの支援の手が差し伸べられています。
日本もPKOで約300名強の自衛隊員を派遣し昼夜を問わず支援活動を行っています。
・・・・・・・・・・
南スーダンは内陸国で国土面積は日本の約1.7倍、人口は8.3百万(2008年)です。
首都は南部に位置するジュバです。(北緯4°50′=赤道直上、東経31°36′日本との時差ー6時間)
北側はスーダン、そこから時計回りにエチアピア、ケニア、ウガンダ
コンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国に囲まれています。
国土の中央にはナイル川の支流である白ナイル川が縦断しています。
南スーダン経由は白ナイルと呼ばれ、
エチアピアのタナ湖を水源とする青ナイル川と
(北の)スーダンの首都ハルツームで合流します。
一方、白ナイル川はウガンダ、タンザニア及びケニアに跨るヴィクトリア湖を
水源としています。
河口はエジプト・カイロを経て地中海です。
ナイル川は世界一長い川で、その延長は6,650kmに及びます。
・・・・・・・・・・
兎に角、貧困です。内戦の脅威により大人たちの顔つきも目も動物のように精悍です。
そんな中で、
彼ら大人たちに交じって、大勢の子供たちが、それこそ「うじょうじょ?」います。
一家族の平均人数は8-10人と聞いています。 もっといるように見えます。
その子供たちは、初対面では身構えていますが、こちらが笑みをもって近づくと
明るい笑顔を返してくれます。(中には警戒している子もいますが・・)
子供達の笑顔からは明るい明日に向かって、そして未来に向かって
「前を向いて毎日を必死で生きている」と言う表情と気持ちが感じとれます。
・・・・・・・・・・
街歩きは危険と、空港到着時から宿舎へ向かう道中で容易に察し取れます。
安全なホテルも平屋建て(標的になる?)で必要最低限のものしかない有様です。
でも安全が第一ですから、少しくらいの不自由は致し方ありません。
現地の方に連れられて街を見て歩くと、多くの人は、鋭い睨みをきかしてきます。
それは、独立後も民族間で小競り合いをしているので油断ができないからです。
そして、明日にでも民族間の内戦が起こっても不思議ではない状況なのです。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
ゼロからのスタートなので、どこから手を付けたらよいのか難しいのですが
まずは、生きていくための水道、電気、道路等のインフラ整備が急務です。
病院や学校等の教育整備も並行に実施されなければなりません。
その後、自活の道へと。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
そうして、
この笑顔の子供たち表情がいつまでも続いていき、
彼らがこの国の将来を担っていく日を願っております。
その時まで見守ってあげたいと思っております。
(2012年9月21日起稿、ジュバにて。ばく)
追伸:停電が日常茶飯事でINTERNETの接続が上手くいきません。
また、写真を貼り付けるとてきめんにタイムオーバーでエラーです。
ゆえに、最低限の写真の掲載になります。
なにはともあれ現状をご覧ください。
日本からの経路はバンコック→ケニア経由ジュバです。
ケニアからはご覧のようなサバンナの気候です。
南米のアマゾン川同様に延長が長く(6,000km強)高低差のない大河は
洪水時の土砂の掃流がなく滞留し土の色に染まっています。
ラテライト土に覆われた大地に延々と道路が続きます。
どこまでも続く広大な大地です。
同上。広大なアフリカ大陸です。
ジュバの街が見えてきました。
街の中に大きな岩石山が見えます。岩石だけが風化されず残ったのです。
白い雲と大きな空です。
同上。ラテライトの大陸です。
同上。今は雨季ですので埃は多くはありませんが
乾季にはもうもうと舞い上がります。(コンゴ編参照)
同上。大きな空と雲。空は南米のようには無限に抜けて行っていないよう感じます。
雲は白くて大きいです。が、下記したように真っ黒い雲になります。
雨季の季節だからです。乾季はラテライトが空に舞い赤く染まると思います。
大通りは何でも通行可です。
街一番大きな教会です。
北のスーダンはイスラム教で、ここ南スーダンはキリスト教です。
大きな木はマンゴです。
中南米のマンゴの木の1.5倍はあります。
赤く熟す前に棹で落として収穫します。
同上。
ほぼ赤道直下(北緯約5°)ですから太陽は大きく見えます。
大きな雲ですが、この雲が一転し黒い雲になります。
だんだん雲行きが怪しくなってきました。
強風が吹いて来ました。スコールが来ます。
強風に木々は揺さぶられ、車の運転は危険な状況です。
同上。
降雨はこの白ナイル川に流入します。
ジュバでナイルの起点から約1,500kmですが、川幅は約500mあります。
降雨の跡は、このように漁師が魚釣りをします。投網です。(コンゴ編参照)
植物はイキイキとしています。
火焔ジュのサエエンドウの実は優に50cmはあります。
同上。
プルメリアです。暑い地方に咲く花です。
レイにするときれいです。
この笑顔です。
同上。
小さな子は大きな子供が抱っこします。
身構えて居ました。
色んな表情をしています。
きっとガキ大将もいるのでしょう。
下校中の小学生。
以上です。
ここからおまけです。
ここの人種は痩身で背が高いです。進化したと言っています。
何のために進化かは、木の実をとるためと言っていました。真偽は分かりません。
この男性は警備員です。身長は2.2mと言っていました。多分もっとあります。
車体の上から怪しい人物を発見できるのでしょうね。きっとそうでしょう。
これはマラリアの薬です。毎週月曜日に服用します。
マラリアの媒体はハマダラ蚊で蜂のように針(曲がっています)がおしり側についています。
副作用があり2種類常備されていて体に合う方を飲みます。
だからこれのお世話になっております。
南スーダン共和国。 はてさて、どこにある国でしょうか?
それもその筈、私も赴くまでは知りませんでした。
写真中央の右寄りに位置します。アフリカ大陸のやや上方で東よりです。
昨年2011年7月9日にスーダン共和国から分離独立を果たし
生まれて立ての、まだほやほやの国です。(第193番目の国連加盟国)
北のスーダンとは人種も宗教も違い、それこそ血で血を洗う、
多くの内戦の末、やっと独立に至ったのです。
が、人種と宗教が異なる垣根は高くて、そう容易く乗り越え難く
南北間の紛争は和平合意後の今も、くすぶり続けております。
・・・・・・・・・・
宗教の違う特にイスラム圏とカトリック圏を歩いていますと、
人種と宗教の相違は早々に解決する問題ではないように再認識します。
・・・・・・・・・・
現在、国連を主体として、世界各国から、生まれたばかりのこの国を
一人歩きさせるべく多くの支援の手が差し伸べられています。
日本もPKOで約300名強の自衛隊員を派遣し昼夜を問わず支援活動を行っています。
・・・・・・・・・・
南スーダンは内陸国で国土面積は日本の約1.7倍、人口は8.3百万(2008年)です。
首都は南部に位置するジュバです。(北緯4°50′=赤道直上、東経31°36′日本との時差ー6時間)
北側はスーダン、そこから時計回りにエチアピア、ケニア、ウガンダ
コンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国に囲まれています。
国土の中央にはナイル川の支流である白ナイル川が縦断しています。
南スーダン経由は白ナイルと呼ばれ、
エチアピアのタナ湖を水源とする青ナイル川と
(北の)スーダンの首都ハルツームで合流します。
一方、白ナイル川はウガンダ、タンザニア及びケニアに跨るヴィクトリア湖を
水源としています。
河口はエジプト・カイロを経て地中海です。
ナイル川は世界一長い川で、その延長は6,650kmに及びます。
・・・・・・・・・・
兎に角、貧困です。内戦の脅威により大人たちの顔つきも目も動物のように精悍です。
そんな中で、
彼ら大人たちに交じって、大勢の子供たちが、それこそ「うじょうじょ?」います。
一家族の平均人数は8-10人と聞いています。 もっといるように見えます。
その子供たちは、初対面では身構えていますが、こちらが笑みをもって近づくと
明るい笑顔を返してくれます。(中には警戒している子もいますが・・)
子供達の笑顔からは明るい明日に向かって、そして未来に向かって
「前を向いて毎日を必死で生きている」と言う表情と気持ちが感じとれます。
・・・・・・・・・・
街歩きは危険と、空港到着時から宿舎へ向かう道中で容易に察し取れます。
安全なホテルも平屋建て(標的になる?)で必要最低限のものしかない有様です。
でも安全が第一ですから、少しくらいの不自由は致し方ありません。
現地の方に連れられて街を見て歩くと、多くの人は、鋭い睨みをきかしてきます。
それは、独立後も民族間で小競り合いをしているので油断ができないからです。
そして、明日にでも民族間の内戦が起こっても不思議ではない状況なのです。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
ゼロからのスタートなので、どこから手を付けたらよいのか難しいのですが
まずは、生きていくための水道、電気、道路等のインフラ整備が急務です。
病院や学校等の教育整備も並行に実施されなければなりません。
その後、自活の道へと。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
そうして、
この笑顔の子供たち表情がいつまでも続いていき、
彼らがこの国の将来を担っていく日を願っております。
その時まで見守ってあげたいと思っております。
(2012年9月21日起稿、ジュバにて。ばく)
追伸:停電が日常茶飯事でINTERNETの接続が上手くいきません。
また、写真を貼り付けるとてきめんにタイムオーバーでエラーです。
ゆえに、最低限の写真の掲載になります。
なにはともあれ現状をご覧ください。
日本からの経路はバンコック→ケニア経由ジュバです。
ケニアからはご覧のようなサバンナの気候です。
南米のアマゾン川同様に延長が長く(6,000km強)高低差のない大河は
洪水時の土砂の掃流がなく滞留し土の色に染まっています。
ラテライト土に覆われた大地に延々と道路が続きます。
どこまでも続く広大な大地です。
同上。広大なアフリカ大陸です。
ジュバの街が見えてきました。
街の中に大きな岩石山が見えます。岩石だけが風化されず残ったのです。
白い雲と大きな空です。
同上。ラテライトの大陸です。
同上。今は雨季ですので埃は多くはありませんが
乾季にはもうもうと舞い上がります。(コンゴ編参照)
同上。大きな空と雲。空は南米のようには無限に抜けて行っていないよう感じます。
雲は白くて大きいです。が、下記したように真っ黒い雲になります。
雨季の季節だからです。乾季はラテライトが空に舞い赤く染まると思います。
大通りは何でも通行可です。
街一番大きな教会です。
北のスーダンはイスラム教で、ここ南スーダンはキリスト教です。
大きな木はマンゴです。
中南米のマンゴの木の1.5倍はあります。
赤く熟す前に棹で落として収穫します。
同上。
ほぼ赤道直下(北緯約5°)ですから太陽は大きく見えます。
大きな雲ですが、この雲が一転し黒い雲になります。
だんだん雲行きが怪しくなってきました。
強風が吹いて来ました。スコールが来ます。
強風に木々は揺さぶられ、車の運転は危険な状況です。
同上。
降雨はこの白ナイル川に流入します。
ジュバでナイルの起点から約1,500kmですが、川幅は約500mあります。
降雨の跡は、このように漁師が魚釣りをします。投網です。(コンゴ編参照)
植物はイキイキとしています。
火焔ジュのサエエンドウの実は優に50cmはあります。
同上。
プルメリアです。暑い地方に咲く花です。
レイにするときれいです。
この笑顔です。
同上。
小さな子は大きな子供が抱っこします。
身構えて居ました。
色んな表情をしています。
きっとガキ大将もいるのでしょう。
下校中の小学生。
以上です。
ここからおまけです。
ここの人種は痩身で背が高いです。進化したと言っています。
何のために進化かは、木の実をとるためと言っていました。真偽は分かりません。
この男性は警備員です。身長は2.2mと言っていました。多分もっとあります。
車体の上から怪しい人物を発見できるのでしょうね。きっとそうでしょう。
これはマラリアの薬です。毎週月曜日に服用します。
マラリアの媒体はハマダラ蚊で蜂のように針(曲がっています)がおしり側についています。
副作用があり2種類常備されていて体に合う方を飲みます。
だからこれのお世話になっております。