土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

五月の風物詩(ウツギ・谷津バラ園・行元寺)

2021-05-29 12:00:25 | Japan
 今年は、季節の変遷が平年より半月ほど早く、梅雨入りも各地でそのようです。
 沖縄、奄美は五月初旬、九州、近畿は5月中旬に梅雨入りをしました。
 関東も五月の中頃から曇りや雨の日が多くなり、梅雨入りまじかと考えます。
 この期間は当然、五月晴れは見られず、ぼんやりした天気でした。が、月末は
 30℃に届きそうな気温もあり異常な天気の推移でした。
 26日は22年ぶりのスーパームーン+皆既月食で 19:00から約1時間観測?
 しました が、 生憎、曇天で世紀の瞬間を見ることはできませんでした。

 自然が織りなす造形は不思議で偉大で神秘的です。
 
 さて、下記の自然は身近に出会えて、それは美しいです。

 近所の垣根や公園にはウツギの白やピンクの花が咲き始めています。

 ♪ 卯の花の 匂う垣根に ほととぎす はやも来鳴きて 忍音もらす 夏は来ぬ ♪

 この歌詞の「卯の花」が ウツギです。 旧暦の卯月は現在の五月から六月になり
 その頃に小さな花を沢山つけます。歌詞に「匂う垣根」とありますが、香りは感じ
 られません。かつては 花が美しく盛りであることを優雅に表現し「匂う」と詠ん
 だのでしょう。
 例えば
 「いにしえの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に におひぬるかな」 や
 「敷島の 大和心を 人問はば 朝日に匂う 山桜花」 等に
 同じような表現があります!!

 ウツギは「空木」と書き、茎や幹が中空であることから名付けられています。


 同上


 同上


 ピンクが混ざった「ハコネウツギ」


 同上


 同上、「サラサウツギ}


 同上



 ウツギの傍にありました。  知っていますかこの花の名前を? 
 シラン(紫蘭)。


 ヤマボウシきれいですね。




 他方、バラは代表的な日本のノイバラが転訛したもので、  外国ではラテン語の
  rosa(ローサ)で呼ばれます。 中南米ラテン音楽の有名な歌ラ・マラグェーニャ
  の最後に出てきます。♪ Como el carmin de una ro----------sa ♪ いい歌です。

 rosaには観賞用に複雑な種間、品種間交雑により栽培されてきた「株立性のバラ」
 と「つるバラ」があります。
 株立性には 四季咲き大輪のハイブリッド・ティ(HT)、中輪房咲フロリバンダ(FL)等です。
 つるバラには 一季咲きと四季咲きがあり、長く伸びるクライマー、3m程度のシュラブや
 横に這うランブラー等があります。
 いずれも、葉は羽形で小葉は先がとがった卵形です。

 訪れたのは5月11日でした。総じて時季が遅かったようです。もう散り際の7分位でした。
 

 満開近いものもあります。


 「和音」 フロリバンダ=FL


 七分くらい?


 同上


 時季は外れていました。


 「ローズうらら」FL


 「ジャルダン ドゥ フランス」FL


 「快挙」HT


 「クリムソン コンケスト」つる


 「スパニッシュ ビューティ}つる


 「ビクトル ユーゴ」HT


 「マルコポーロ」HT


 「フィリップノワレ」HT


 「ケーリーグラント」HT 懐かしいですね。エンパイヤステートビルが目に浮かびます。


 「ヘンリーフォンダ」HT


 クイーン エリザベス」HT


 「みやび」FL


 グレース ドゥ モナコ」HT


 {ロイヤル ハイネス」HT


 「フレデリック ミストラル」HT


 「イブ ピアッチェ」HT


 「ブルームーン」





 凡そ2年ぶりに外房 いすみ市御宿、大原、いすみ鉄道沿線を歩いてきました。
 房総の海と山の自然も素晴らしいです。外房の海は御宿から南は全て美しい海ですが、
 常春の御宿にある「月の沙漠記念像」のある海浜は、まるで 砂漠の様で美しいです。
 ここに来ると必ず寄る場所はメキシコ記念塔です。 (詳細は長くなりますのでこの
 ブログの以前の記事を参照願います)
 
 メキシコ記念塔


 同上


 同上から見た岩和田漁港


 ♪ 月の沙漠を はーるばると 旅の駱駝がゆきました・・・・ ♪
   月の沙漠記念像


 上記の右方向、御宿海浜 土日は大勢の海水浴客が来ます。コロナ禍の今はどうでしょうか。


 同上、さらに右方向




 御宿から千葉市への帰路は大原に出てから 「いつみ鉄道」沿いを圏央道に向かいます。
 途中に国吉駅経由で、房総の彫刻師「波の伊八」の彫刻がある「行元寺」に立ち寄り
 そこの欄間にある実物を見たく訪れましたが、土日祝日のみの閲覧で、この日はダメでした。

 右側が「JR」大原駅、左側が「いすみ鉄道」大原駅。ちょっと可哀想ですが、しょうがないか。


 菜の花電車の終着駅(=始発駅)です。右側に隣接してJRがあります。


 国吉駅ホームから大原方面を見ています。赤字路線なんでしょうね。
 線路のメンテが精いっぱいの状態です。ここは駅構内ですから減速するので許容できますが
 少し可哀想です。 それは線路の継ぎ目(遊間)はリャンコ(交互)に取るのが普通ですが
 同位置にとってあります。だからそこが特に沈んで軌道が歪んで見えるのです。
 (注)遊間とは温度変化による軌道レールの伸び縮みを調整する隙間。
    電車や汽車に乗っているとガタンゴトンする場所。


 標準長のレールを無駄に切断したくない等の理由があったのでしょうね。
 レール面は光っているのは列車本数が多いと言う事です。が、ここは時間数本ですから錆びているのが普通です。
 きっと転用品なんでしょう。レール上部フランジの角も両方丸くなっています。大変なんでしょうね。


 クッション材のバラスト(枕木間に敷き詰める石)上も草が生えています。大変なんでしょうね。
 大多喜町と千葉市方面です。大多喜には徳川四天王の一人、本田忠勝が城主の大多喜城があります。
 現在は歴史博物館になっています。


 駅舎は綺麗に整備されて気持ちが良かったです。ここは線路側で町側も赤いポストや洋式トイレがあり
 綺麗でした。駅員さん達?が毎日清掃をされて観光客を迎えているのでしょうね。
 (なぜか 逆境に負けず頑張っている銚子電鉄を思い出しエールを送りたくなりました。)




 行元寺の参道入口の沿道に看板が立てられ圧倒されます。


 日本一 幻の彫師 「高松又八」
 天下一 「波の伊八」


 葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」図は 波の伊八の影響を受けたと書いてあります。


 同上


 高松又八の「錦鶏」の看板

 
 参道の途中から下流をみる。


 同上、山門をみる。


 行元寺由来
 開山嘉洋2年(849年)、兵火に遭い、当地に天正14年(1586年)に移設。


 山門(慈雲閣)の彫刻詳細


 山門(慈雲閣)


 同上大写し


 本堂


 本堂の左側にある 「母さんをたずねて」の詩碑 と  その上方にある鐘楼
 ♪ まいごのまいごの こすずめは おせどのやぶで 母さんたずねて よんだけど
   サラサラつめたい かぜばかり かぜばかり ♪



 「母さんたずねて」の由来。
  戦禍を逃れて当山に集団疎開した東京国民学校の八十余名の女生徒の思いを馳せ作曲された と句碑に
  書かれています。


 鐘楼前から 本堂とその先にある茅葺き屋根の「客殿」をみる。


 お寺の守護神「毘沙門天」


 その前方にある行元寺の絵画・彫刻の看板


 本堂の前方にある休憩所=伊八亭に飾られている北斎の「神奈川沖浪裏」の写真


 伊八の彫刻「波の宝珠」の写真


 同上「波に鶴と朝日」の写真


 本堂の右側奥にある客殿(旧書院)の説明看板


 客殿の横に広がる里山風景


 茅葺き屋根の客殿。


 ・・・・・

 野球少年はいつも元気いっぱいです。


 ネット裏で見守る父兄もまた元気です。



 秋桜は満開です。出番時季を忘れるような陽気なんでしょうね。



 以上、元気報告を兼ねまして。