土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

イースター週間

2011-04-17 05:55:46 | ボリビア(2nd)
 日本語では「聖週間」or「受難週」
 英語では 「Holy Week」or「Passion Week」
 西語では 「Semana Santa」(セマナ サンタ)

 本日4月17日は聖週間の始まりの日「Palm Sunday」です。
 キリスト教の最も重要な行事で、その週にあたります。

 本日(Palm Sunday)は
 「春分の日から、最初の満月の、直後の日曜日」から始まります。
 今年で言いますと
 ・春分の日=3月21日
 ・その後の最初の満月=4月14日
 ・直後の日曜日=4月17日 となります。

 この週の金曜日(今年は4月22日)はイエス・キリスト受難日
 (ゴルゴダの丘で磔刑になり昇天した日)です。
 この13日の金曜日は欧米では不吉な日とされています。
 蛇足ですが、超高層ビルの13階はユーティリティーズ・エリア(機械、電気及び設備機器室)で
 締め切られており、またホテルの13号室は欠番なっています。等々。

 英語圏ではGood Friday,西語圏ではViernes Santo(ヴィエルネス サント)と言います。
 ここ中南米では祝日になります。
 米国は州毎に祝日は異なりますが、大体、中南米と同様です。
 春を迎える欧州では金曜日と月曜日(Easter Monday)を祝日にし
 土日を挟んで4連休になります。

 受難日から3日目の日曜日が「復活祭」です。所謂「イースター(Easter)」です。
 イースターの前日の土曜日から、日曜日(安息日)を数えず40日前の水曜日(Ash Wednesday)
 の直前の日曜日が 「カーニバル」=「謝肉祭」です。
 この40日間はイエス・キリストが荒野にて断食をされた日とされ、「四旬節=Lent)」と
 呼ばれます。
 この断食の後、聖週間に、
 エルサレム入りされ、受難(死)を迎え、復活(生)されるのです。

 キリスト教徒は基本的にこの40日間は断食していますので、肉類、卵や乳製品は
 禁じられています。
 つまりカーニバルと聖週間最後の日=復活祭 の日に、上記肉類等を食べるのです。

 「復活祭」には色付けされた卵や卵の形をした菓子やチョコレートが食卓や商店に並びます。
 また卵の他に、ウサギの形をした菓子やチョコレートも見られます。
 日本でも今週1週間は同様に卵やウサギの形をした菓子やチョコレートが
 商店に並びます。ご覧下さい。

 受難の前日、木曜日が、12人の使徒との「最後の晩餐」です。
 この使徒の内、ユダがイエス・キリストを裏切ったことは有名ですが
 他の11名も、当時エルサレムを支配していたローマ帝国の権力に屈し
 崇拝する主イエス・キリストに掌を返したのです。

 イエス・キリストは
 1.人間は弱く自分の都合の良い方向に行動し不正(不道徳)行為をする。
 2.その後受難の日を迎える。
 3.3日後に復活をする。
 とわかっていて、「すべての人々の贖罪を背負い」
 磔刑になり神に許しを乞うたのです。
 ・・・・・・・・・・
 毎年「聖週間」が近づくと、小学生の頃、学級全員で観に行った
 映画「ベン・ハー」を思い出します。
 子供心ながらの記憶が未だに残っています。
 この映画でイエス・キリストとベン・ハーが出会う場面が2回あります。
 いずれも「ひしゃくで水を差し向ける」シーンです。
・1回目はイエス・キリストからベン・ハーへ
・2回目はベン・ハーからイエス・キリストへ
 ・・・・・・・・・・
 話が長くなりますので、映画の中味は「ベン・ハー」をご覧ください。
 また、同時に「(ヨルダン編)モーゼ終焉の地」にて掲載しました
 映画モーゼの「十戒」もご覧いただければと思います。

 最後に、この度の未曾有の東日本大震災により犠牲になられた方々に
 レクイエムの意をこめて、十字架上のイエス・キリストの写真を
 手向けます。