土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

5月の花だより②(バラ)

2022-05-26 16:34:14 | Japan
 草木も青葉若葉をその枝に蓄え、生き生きと映えて、清々しい季節になりました。
 風も気持ちよく半袖で過ごせる日もあり爽やかな五月です。
 毎年、その新緑の度合いを観察しているのですが、年々、色濃くなっているように感じています。
 周囲の環境が良くなったのでしょう。それは①クリーンエネルギー化②脱炭素化への転換効果が
 表れているものと考えています。人智を尽くして住みやすい地球にしていきたいですね。

  他方、人間界では戦争・観光船沈没・幼児変死等、考えられない人為的惨禍が起きています。
 特に、観光船引き上げの「飽和潜水士」は職業柄、気になります。この言葉は初めて知りました。

  通常、静水圧は10mの深度で10 tonf/m2=1 kgf/cm2 です。片や気圧はトリチェリの水銀柱で
 1気圧(1atm)は76cmの水銀柱(高さ)で、水銀の比重(密度)13.6(g/cm3)=760mmHg=1013hPa(ヘクトパスカル)
 (私の時代は1013mb(ミリバール)(注1))=101,300Pa≒1kgf/cm2です。ほぼ静水圧と等しい。
 ゆえに沈没船の海底で120m分の圧力(12気圧(注2))ですから12kgf/cm2=120,000kgf/m2=120tonf/m2の圧力
 です。120mの深度で1m四方に120ton(お相撲さん約800人を背負う=想像できない数字)の圧力です。 
 飽和潜水士は最終的に12気圧に耐えるべく圧力を体に負荷し水圧に適応させながら潜って行くのでしょう。
 (注1) コンクリートの圧縮強度も以前はkg/cm2だったのがMPa=N/mm2で私たち世代には馴染みが薄い。
 (注2) 大気圧は0として計測=ゲージ圧

  私の経験では東京駅~新橋駅間のシールド工事は掘削深度30mで2気圧を毎回入出坑時に掛けました。
(地下30mの工事はすべて水中であれば3気圧ですが、土質層がありますので2気圧の圧力を体に負荷し
 トンネル坑内に入ります。この主目的は切羽(掘削断面)からの湧水圧を抑える為に加圧をします。
 その加減圧装置としては人間はマンロックで材料搬入出はマテリアルロックで圧力を調整し、この加圧/
 減圧は坑内に入る人間が自分でバルブを調整して圧力をかけます。 坑内から出る時は同様に減圧します。
 圧はゆっくりと掛けたり抜いたりしないと、必ず鼻や耳に異常をきたします。この症状が出れば速やかに
 加減圧を中止しなければ重大災害につながります。これを毎回1972年から約2年間実施していましたので、
 今でもいつもいつも飛行機の中にいる状態で音が聞こえなくなり、その度に耳から圧を抜いています。 
 でも都合の悪い話の時はさらに聞こえなくなりますので便利な時もありますが??

  それにしても曳航中に吊った船を落とすとは情けない事です。プロの仕事ではありませんよ。当然、国との
 契約上、その落下費用はForce Majeure(不可抗力条項)で免責されないので業者負担です。 ここをしっかり
 注視するのが野党の責任です。そうしなければ毎度のように無領収書で国民の税金が流出するハメになります。

 本当に自公政権は可笑しくなってきました。派閥の長が暴力団の組長に見えます。 野党もせっかくの共闘を、
 UNIONの長が横やりを入れてきて弱体化しています。アリャリャ。いまは日本共産党が紳士的でまともです。

 飽和潜水からの話が長くなりました。
 さて本題
 5月の花はバラですね。ブレンダリーが来日したのは丁度1972年です。曲名は「思い出のバラ」で
 日本人歌手のカバーでは「五月のバラ」です。悲しい歌なので曲は割愛します。

 千葉県のバラ園で全国区でつとに有名の場所は「谷津バラ園」と「京成バラ園」です。自宅から前者までは
 高速経由で約20分です。(後者は一般道経由ですので小1時間) 後者は品種も株数も多く、いつも混雑して
 います。運営は民間会社なので手入れは行き届いて、また入園料も高くなっています。前者は自治体が運営
 していますが手入れは行き届いています。ゆえに、近いのと入園料が安いから毎回前者にいっています。

 それでは、「五月のバラ」をご覧ください。

 見学当日は生憎の小雨でバラの色も幾分褪せて見えます。カメラマンの腕のせいでもあります。
 よって、見苦しい点、ご容赦の程をお願い申し上げます。

 南西側(東京湾側)から北側を望む。


 南東側(東京湾側)から北側を望む。


 同上


 南西側の隅角より北側を望む。


 同上より東側を望む。


 西側にある長さ60mの大パーゴラ。


 南側にある長さ50mのバラの大アーチ。


 マリー・アントワネット


 グレース ドゥ モナコ


 プリンセス アイコ


 プリンセス ミチコ


 プリンセス チチブ


 ビクトル ユーゴ


 ヨハン シュトラウス


 マリア カラス


 マーガレット メリル


 レディ ヒリンドン


 アンドレ グランディエ


 マチルダ


 フリージア


 ビッグドリーム


 ローズうらら


 スケルツォ


 カサノバ


 パパメイアン


 ブルームーン


 ユリイカ


 ブルーライト


 以上、バラ園風景



 サラサウツギ


 1月のユーカリノキとプラタナス


 同上、現在。


 メタセコイアとモミノキ


 長生き展望台


 圃場は湛水されています。

 
 以上、5月の花だより。
  

5月の花だより①(藤、ツツジ、山吹、石楠花 他)

2022-05-15 15:15:00 | Japan
  風薫る5月です。が、今年2022年は例年になく偏西風に乗り熱い風が吹いてきています。
 余談ですが、偏西風で思い出すのが、我々の学生時代に「Jet Stream」と言う音楽番組が
 深夜にありました。飛行機に乗ってどこか見知らぬ国へ連れて行ってくれる様な番組でした。
 ナレーターの城達也氏が軽快な語り口で曲を紹介していきます。オープニングナレーション
 はミスターロンリーの曲に合わせ 「遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、
 遥か雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。満天の星を
 いただく果てしない光の海を、豊かに流れゆく風に心を開けば、・・・」
と語りかけてきます。
 ・・・・・
  世間では4月29日(金) から、長い人で5月8日(日)の10日間の大型連休でした。
 コロナ規制解除後の連休ですので東京発着の主要幹線道路は軒並みに約40kmの渋滞です。
 マイカーは自宅から目的地までdoor to doorですし、車内は家族専用空間で他人からの干渉も
 なく渋滞だけを我慢すれば利便性は他の交通手段よりはるかに優れています。そして混雑も
 また楽しい思い出作りアルバムの一コマです。今はナビがあるので抜け道も簡単に探せます。 
 
  それはさておき、
 私も世間の一員で、今は10連休どころではなく、年中連休ですので、誰にも拘束されず自由に
 どこへでも行きたい所に出向くことができます。ガソリン代、高速代や食事代とその他を考える
 と大体1日/週の平日に日帰りで、ポーンと弾けて出掛けています。

  4月の28日(木)に、 銚子の妙見宮妙福寺の藤が4月の後半が満開と聞き及び慌てて連休直前に
 行ってきました。生憎の曇り空でしたが雨には遭わず、そのお陰で観光客もまばらで、美しい藤の花、
 別名「臥龍の藤」を、ほぼ貸し切り状態で観覧してきました。
 
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

  
 蛇足ですが、
 藤の絵札は下記です。
 
 「藤に不如帰(ほととぎす)」 と言う 四月(卯月)の絵札です。
 不如帰は時鳥とも言われ、藤と同様に初夏を告げる鳥です。


  初夏を感じる花は他にもあります。「うつぎ」=「卯月」=「空木」=「卯の花」です。
 
  ♪ 1.卯の花の匂う 垣根に 時鳥 早も来鳴きて 忍び音もらす 夏は来ぬ 
     2.五月雨の 注ぐ山田に 早乙女が 裳裾濡らして 玉苗植うる 夏は来ぬ ♪


  5月の6日(金)も、慌ててボタンを見に行きました。こちらは90%散っていて、残っていたのは黄色
 の品種だけで残念でした。シャクヤクはボタンより遅く咲き50%は残っていましたが旬は過ぎていました。

 6月(水無月)の絵札は下記です。牡丹は6月なんですが5月初旬には散っていました。
 
 「牡丹に蝶々」 

  では、五月(皐月)の絵札は、
 
 「菖蒲に八橋」です。この絵は菖蒲ではありません。これはアヤメです。八橋は三河にあるカキツバタの
 名所です。はなしょうぶやアヤメやカキツバタは6月の花で、総じて「あやめ」と呼称されます。
 佐原の菖蒲園ではあやめ、はなしょうぶ、かきつばたが一斉に咲いて、それを「あやめ祭り」と言っています。
 アヤメ、ハナショウブやカキツバタは5月末から6月初頃が見頃になります。

  菖蒲は下記です。
 
 これは端午の節句の時に入る菖蒲湯の菖蒲で、あやめの様なきれいな花は咲きません。きれいな花が咲く
 菖蒲は花菖蒲と言いアヤメ科です。菖蒲はサトイモ科でこの写真のようなガマみたいな花が咲きます。


  気候が暖かくなって頭の中も暖かくなったようです。それでは
 
 
 桜やハナミズキも去って、すっかり初夏の装いになってきました。風が心地よいです。
 新緑のまぶしい季節です。草木が生き生きとしています。
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

 メタセコイアも若葉が付きました。
 
 1月の同上
  

 モミノキの緑も目立たなくなりました。
 
 1月の同上
 

 つつじの季節です。そこかしこと色とりどりに咲いて心を和ませてくれています。
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

 同上
 

 大きなヤマブキです。
 

 同上
 

 オオテマリ
 

 シャクナゲ
 

 同上
 

 ポピーとネモフィラ
 

 ネモフィラ
 

 ポピー
 

 ハチさんが作業中
 


 銚子に藤を見た後は、いつもの所に行ってきました。
 

 人っ子一人いない貸し切り状態でした。
 

 灯台南側風景
 

 同上北側
 

 灯台東側(太平洋)にある洋上風力発電。海底からの高さは100m以上はあります。
 


 この木は何の木でしょうか。白いのが枝にぶら下がっています。
 

 ハンカチの木
 

 このきは何の木でしょうか。
 

 白い糸くずの大きいのが無数に咲いています。
 ヒトツバダコ=ナンジャモンジャの木
 

 竹林も高くなりました。
 

 タケノコが所々に出てきています。タケノコご飯は美味しいですね。
 

 サラサウツギです。
 

 同上
 

 ナニワイバラ
 

 ハチさんが作業中
 

 ボタン
 

 同上
 

 こちらはシャクヤク。
 

 同上
 

 同上、牡丹は木で芍薬は草ですので枝を見ればわかります。
 

 アゲハ蝶さんも作業中
 

 これは何と言う花か。 シラン
 


 この展望台に一度登ると1日寿命が長くなるそうです。もう何年延びたかなぁー。
 

 展望台からは太平洋が見渡せます。田植えが始まりました。また、お茶も美味しい季節ですね。
 

 子供たちは元気いっぱいです。
  

 
 以上 元気報告を兼ねまして。

 PS: 本日7月15日は沖縄が本土復帰して50年目にあたります。(1972年7月15日)