土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

街歩き、バルセロナ旧市街

2012-03-20 01:05:17 | スペイン(Barcelona)
 スペインの街の造りは、大体、旧市街の中央に大きな広場があり、

 その広場の周りには歴史のある建造物が建ち並んでいます。

 中央の大きな広場からは放射線状の道路が造られています。

 ここバルセロナでは、カタルーニャ広場が、その大きな広場にあたり

 広場から港まで続くランブラス通りは、バルセロナの目抜き通りで

 両側にはプラタナスが植えられ、全長、遊歩道であり歩行者天国となっています。

 遊歩道上には店屋があり、大半が花屋です。 

 ランブラス通りと海岸通りとの交点にコロンブスの塔があり

 その海岸が遊覧船乗り場、フェリー乗り場やバルセロネーターと呼ばれる

 海浜地区があります。

 コロンブスの塔の南側には前記しましたモンジュイックの丘があり、

 バルセロナの街、海岸線や地中海が一望できます。

 また、広場から東側にはカテドラルを含めゴシック造りの旧市街が広がっています。

 広場から西側が19世紀の都市計画により拡張されたアシャンブラ地区があります。

 広場から北側にグラシア通りやサグラダファミリア大聖堂があります。

 上記、著名な地域はカタルーニャ広場から約1km圏内にあります。



 バルセロナのへそ カタルーニャ広場。落ち着いた雰囲気の広場です。
 広さは約100m*100m
 
 フランセック・マシア作のモニュメントと描かれているが
 何を表しているか理解不能。白い彫刻はジョセップ・クララの女神と書かれていました。
 仮設のテントハウスは冬季のみアイススケート場となります。

 反対側にはバルセロナのシャンゼリゼ通りのグラシア通りが伸びています。

 新市街方面です。オリーブの木がありました。

 上記大写し

 カタルーニャ広場から始まり、海へと続く美しい遊歩道。 
 両側にプラタナスが植栽された、ランブラス通り。

 ラ・ランブラ通り。通常は複数形の(ラス)ランブラス通りと呼びます。

 似顔絵描きが居ます。

 同上。

 遊歩道上にレストランのテラスがせりだしています。

 大道芸人。

 同上。

 花屋さん。この通りには沢山の花やが居ます。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。
 
 Teatre del Liceu=リセウ劇場です。スペインのみならずヨーロッパを代表する
 歌劇場です。

 ランブラス通りに入り込む小路(Nou de la Rambla)にある
 ガウディ作のグエル邸

 同上、ファサード

 同上

 同上、天井の装飾

 同上。

 ランブラス通りの終点がコロンブスの塔です。海岸通りから撮っています。

 同上。モンジュイックの丘から撮っています。
 像の左側がランブラス通りで右側が海岸です。

 同上。

 同上、大写し。

 同上。

 同上。

 コロン(ブス)大通り。

 コロン大通りに面して建つカタルーニャ海軍省。(現在は不明)

 港を再開発し、ショッピングセンター、映画館や水族館等があるポルト・ベイ。

 カタルーニャ広場からランブラス通りの北側には
 ゴシック地区が広がります。
 カテドラルです。

 カテドラル内部。ゴシック建築の特徴の丸天井。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上、大きな窓。

 同上。

 半地下の部分にある礼拝堂。

 モンセラットの黒いマリアさま

 屋根に張られたバットレス。

 修復中の鐘楼。

 北側、サグラダ・ファミリアを眺める。

 南側、モンジュイック方面

 東側、コロンの塔

 北東側、ゴシック地区

 雨水樋。ノートルダム寺院にもありました。

 旧市街、ゴシック地区の通りは石造りで道幅は狭い。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 パエーリャの看板。6種類が最少2名以上で約10ユーロ(約1,200円)です。

石造りの狭い路地

 ゴシック地区にはこのような渡り廊下が見られます。

 この厳めしい建物は何だと思います。
 郵便局です。

 バルセローネータ。





 

偉大な建築家と出会った。バルセロナ。

2012-03-03 20:17:57 | スペイン(Barcelona)
 この丸刈りの男性は誰でしょうか?
 19世紀後半にスペイン・カタルーニャ地方に起こった
 芸術活動モデルニスモを代表する偉大な建築家です。

 73歳(1,926年)で亡くなる2年前の写真です。白髪です。
 1,852年に生まれ、1,878年(26歳)のパリ万博に出品したショーケースのデザインが
 実業家のエウセビ・グエルに認められ、バルセロナ市内に、
 グエル邸やグエル公園等奇抜な建築物を造った。
 グエルは資金提供者=パトロンです。

 1,883年(31歳)サグラダ・ファミリアの専任建築家に推薦された。
 後半の人生は熱心なカトリック教徒として過ごし、1,914年(62歳)以降は
 サグラダ・ファミリア建設に全精力を注いだ。
 1,918年(66歳)パトロンのグエルの死去とバルセロナの財政危機により
 建設資金がショートし、自身の財産をつぎ込み、それも欠乏し
 最期は浮浪者同然の格好で市電にはねられ亡くなった(1,926年)。
 何と数奇な運命なんでしょうか。
 奇人でも変人でもありません。天才だと思います。紙一重ではありません。
 凄い人物です。アントニ・ガウディ。
 
 バルセロナのシャンゼリゼ通りである「グラシア通り」の両側には
 高級ブランド店、洒落たレストランやホテル等が並ぶ。
 その中にモデルニスモの建築物が点在する。
 最初はその異様さに度肝を抜かれる。が、見れば見る程に
 親しみを感じ、すごい建築物と納得してくる。
 この建物は「カサ・ミラ」と言い石を積み上げた独特の建築から
 「ラ・ペドレラ」=石切り場とも呼ばれている。

 同上。カメラアングルを少し左に振りました。
 曲線の美しい、自然が表現されている建物です。
 前記したように、ジート見ていれば、その素晴らしさに感嘆します。

 同上。正面です。
 ガウディの建築物は人の心を楽しませ、休ませるように工夫がされているようです。

 同上。カメラアングルを少し左に振りました。
 建築物に温かさを感じます。と、同時に見れば見ている程に心が落ち着いてきます。

 夜の「カサ・ミラ」

 この建物のテーマは「海」です。
 外壁に色とりどりのガラスモザイクをはめ込み
 まるで海面に光が乱反射しているかのようです。
 「カサ・バトリョ」と言います。

 同上。

 同上。夜の風景。

 同上。



 こちらは実業家グエルのイギリス風田園都市を造る予定でしたが
 色々と問題が発生し、最終的には公園になりました。その名も「グエル公園」です。
 ここが入口がある正面で突き当りに列柱廊があり、その上方は大広場になっており、
 大広場の周囲にはタイルで装飾された円形のベンチがあり、そこから
 市街地が一望できます。そこは憩いの場所となっています。

 入口を入った右側にある門衛館。

 上記、屋根部の大写し。
 なんだかテーマパークに来たように心わくわくします。

 正面入って左側の小尖塔のついた建物。

 上記の大写し。

 前記、列柱廊の前に飾ってあるドラゴン。
(観光書にそう書いてありました。私はカエルかと思いました。尻尾が長いのでドラゴンかなぁ。)

 上記から正面入り口を望む。

 通称「百本柱の間」、天井は体内をイメージしている。
 天井が波打っています。肋骨でしょうか??

 同上、大写し。

 同上。これらあざやかな装飾は全てモザイクタイルですよ。

 大広場。周囲は色彩タイルが貼られたベンチになっています。

 同上

 大広場から正面入口ならびに市街地を見ています。

 グエル公園から見た市街地。 
 サグラダ・ファミリアやオリンピック村の建物が見て取れます。

 同上。サグラダ・ファミリア大写し。

 屋根のついた石造りの散歩道。
 傾斜した柱と一体化している。

 同上。

 可愛いサボテン。

 大きなアロエ。

 1,926年亡くなるまでガウディが住んでいた住居もある。

 同上。現在はガウディ博物館になっている。



 1,882年に着工、ガウディは翌年1,883年からこの教会の建設に従事します。
 こちら側が西側正面です。「受難のファサード」と言います。
 4本の鐘楼とキリストの受難を石造にて描いています。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。十字架を背負ったキリスト。

 同上。

 「受難のファサード」が実質的な正面です。
 そこから少し右にカメラを振りました。

 4本の鐘楼。鐘楼へはらせん階段で登れます。
 また、その中の一楼には高速エレベーターが設置されています。

 北側から見ています。

 同上。

 同上。

 南側から見ています。

 上記、塔の大写し。

 同上。何と夢に溢れた素敵な建造物でしょう。
 ここにいるだけでテーマパークにいるようです。

 同上。

 東側の正面「生誕のファサード」です。
 キリストの降誕が描かれています。
 こちら側が明らかに時代を感じさせます。
 そうですガウディが携わったのはこちら側です。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。


 さぁー教会の内部に入りましょう。
 まず驚くのが内部空間の広さです。
 ゴシック建築においては、天井のドーム部を梁にて受けています。
 ここは梁のスパンを短くするために、柱から枝が出ています。 

 天井や柱には貝殻模様で絵画が描かれています。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 天井部の明り取り。

 同上。

 同上。

 ノートルダム寺院で見た美しいバラ窓がありました。

 同上。

 同上。

 同上。美しいですね。

 北側の礼拝堂。

 南側のゴシック建築。柱に枝を付け、内部空間を大きくとっています。

 柱には装飾がされています。

 天井も装飾がされています。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 鐘楼に登るらせん階段です。

 エレベーターの終点=高さ約60mから撮った南側の真下。

 壁の隙間から見た市街地。

 見てるところは、壁の隙間からです。
 墜落落下防止の柵や網が施されていないので身を投げ出せません。
 高所恐怖症の筆者は恐る恐る撮りました。
 日本の労働基準監督署の規則では違反事項ですが。