土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

東京マラソン2020と(菜の花・梅・雪吊り風景)

2020-02-25 02:10:08 | Japan
新型コロナウイルスの感染分布が日毎に拡散しています。
・・・・・
天皇誕生日祝賀会の一般参賀等、大勢の人たちが集まるイベントは中止を余儀なくさせられています。
身近には国技館で2月23日開催の5,000人参加の「第九コンサート」が中止になったり、
勝浦市の2月22日から開催の「ビッグひな祭り」も中止になりました。  残念です。

さて、標題
3月1日(日)に開催される東京マラソンも新型コロナウイルス感染防止の為に、
エリートランナー100名のみで実施され、一般参加者38,000名の参加は中止になりました。
その参加費用16,200円/人分=約6億円で、その返金は下記の規約条項により「ない」そうです。

積雪、大雨による増水、強風による建物等の損壊の発生、落雷や竜巻、
コース周辺の建物から火災発生等によりコースが通行不能になった結果の中止の場合、関係当局
より中止要請を受けた場合、日本国内における地震による中止の場合、Jアラート発令による中止
の場合(戦争・テロを除く)は、参加料のみ返金いたします。

なお、それ以外の大会中止の場合、返金はいたしません。」

この返金規約は一般的には「逆」と考えます。
それは
当事者間の責任に帰さない天変地異によるコースの通行不能や
関係当局(当事者以外)よりの中止やjアラート発令による中止等は
まさに「不可抗力」であり、この場合は当事者は責任回避可能です。(=責任を負わない)

海外建設工事契約では不可抗力(Force Majeure=フォース・マジュール)として下記のように記載されます。
当事者間の一切の注意や防止努力にもかかわらず、外部から発生して当事者の義務遂行を阻害
する事象や事態により契約義務が遂行できなくなった場合は、契約義務不緩行の責任を免れる。

契約書には、このことを明示した不可抗力条項(Force Majeure Clause)が書き込まれています。
一般には次のような事象が含まれます。
(1) 地震、洪水、火災、嵐その他の天災、自然の災害
(2) 戦争、侵略、封鎖、その他の敵による武力行為
(3) 革命、反乱、騒乱
(4) ストライキ
(5) 接収、徴発、禁止、規制などの政府の行為
(6) 伝染病
(7) その他
  いずれの当事者では制御できない第三者の過失または不法行為。

だから東京マラソンも当事者同士の予知・予測できない事象により中止になったのですから
これは明白に「不可抗力」条項が成立し、返金はされるべきと考えます。

が、一方、
建設工事と違って、マラソンでは前もって準備する費用が大きすぎて、参加費用では賄いきれず
主催者側がその差額を負担しているそうです。

だったら、上記規約書の「それ以外の大会中止の場合は返金しません」の曖昧な表現の記載ではなく、
返金されない具体的事象や事態を明確に規定すべきと考えます。
「例えば大会準備費用の一部に一般参加者費用の全額が充当されます。
その為に不測の場合で中止になった場合は返金はされない」 等々、

閑話休題、
二月の花は梅ですね。
梅祭り開催の前日の2月21日に人混みを避けて梅の名所「坂田城址梅園」を見てきました。
全体的にはまだ7分くらいでした。
傍らにある菜の花は満開でその香りが漂っていました。

 菜の花が一面に咲いていました。


 その周囲に梅園は広がっています。


 同上


 同上


 紅梅は希少です。


 同上


 紅梅と白梅


 同上


 一本の木に紅梅と白梅


 広大な白梅エリア


 同上


 同上


 同上


 同上


 同上


 同上


 ここは七分咲きです。


 同上


 台風の被害が見られます。


 同上


 河津桜。



いつもの風景
二月の見どころマップ


 福寿草 金色に輝いていました


 これはツバキです。


 湖畔に咲く河津桜。絵になります。


 同上、大写し。



 幕張エリアにある日本庭園のエントランス


 日本庭園


 侘びがあります。


 きれいですね。


 スイセンがありました。



 青葉の森公園

 梅園


 同上


 同上


 白梅


 紅梅


 河津桜。


 同上。旬を少し過ぎていました。



以上、元気だよりを兼ねまして。


2020年「立春」と (サザンカ・ミツマタ・万両・千両・ギョリュウバイ)

2020-02-03 14:11:34 | Japan
  二月とは言え、いまだに「三温・四寒」で、徐々には寒くなっていますが、例年になく暖かい日が続いたり、
 夜は冷えたりで体調の管理が大変です。 風邪などを召されませんように健康にはご留意ください。 
 さて、
  令和初の正月も早々に往き過ぎて、今日3日は「節分」、明日が「立春」です。
 古人は 「春立ち日より 年月は射るがごとく・・・」と曰く、
 それは「光陰矢の如し」と詠んでいます。
 
 また、光陰と言えば次の有名な漢詩があります。
 朱熹の「偶成」です。
      
 少年易老学難成    少年老い易く学成り難し   
 一寸光陰不可軽    一寸の光陰軽んず可からず  
 未覚池塘春草夢    未だ覚めず池塘春草の夢   
 階前梧葉已秋声    階前の梧葉已に秋声 
    
 口語訳
 若者はアッという間に年をとってしまい、学問はなかなか成就しがたい。
 だから、少しの時間でも軽々しく過ごしてはいけない。
 池の堤の若草の上でまどろんだ春の日の夢がまだ覚めないうちに、
 階段の前の青桐(あおぎり)の葉に、もう秋風の音が聞かれるように、
 月日は速やかに過ぎ去ってしまうものである。

 さて
 昨年の3回の台風で県内の庭園や公園も市井の施設同様に甚大な被害に会い立入禁止処置がとられました。
 去る21日(火)、4ケ月ぶりに川村記念美術館の庭園の大半部分が開放されました。
 その他、「歴博暮らしの植物苑」や「都市緑化植物園」は昨年末には約半分が開放され
 徐々に開放区域が拡大されています。(未だに立入り禁止処置(標識)はあります)
 
 いずれの庭園や植物園の散策路脇にあった大きな木々はかなり倒されて伐採されて
 片付けられています。いま、春に向けて全面開放がなされようとされてます。


 それでは
 「川村記念美術館庭園」

 木漏れ日が差し込む冬の静寂な庭園風景です。
 美しい庭園です。正面のサイロ風の建物が美術館です。


 自然散策路の両側の木々は倒木し整理されてスッキリしました。


 前図の反対方向からの写真でスッキリしました。ここは秋にはイロハモミジで美しく紅葉します。


 右側の杉林は大半が倒木し整理されました。ここは梅雨には沢山のアジサイがきれいです。


 ハクモクレンの芽が吹き始めました。


 右側がアジサイ通りで左側に枝垂桜が咲きます。


 オオガハス池、左側は大桜。


 中央広場。カメラマンはどこから撮っているのでしょうか。


 同上広場。左側にブロンズの大きな彫刻が立っています。


 商業施設および出口へ



 「歴博くらしの植物苑」
 
 正門。サザンカ展が1月26日まで開催されていました。前日の1月25日に訪ねました。


 休憩処。軒先にあるのはサザンカです。もう見頃は終わっていました。


 園内でもらった「サザンカ」と「カンツバキ」等の分類表。
 一般的に前者は一重~二重で後者は八重です。また「ツバキ」は一重~千種です。


 鉢花として鑑賞されてる「サザンカ」。


 同上。漢名では山茶花ではなく茶梅です。ツバキは山茶です。茶の仲間です。


 同上。シンプルな美しさです。


 赤い実をつける「ナンテン」は縁起物です。それは「難」を「転」じるに由来します。
 もう赤い実がついていません。多分、鳥の餌になったと思います。


 同上「マンリョウ=万両」、後述の千両より実の数が多いので名づけらたと言います。
 万両、千両、百両、十両と一両とあります。赤い実の多少で区分けされていると思います。


 「ヤツデ」:変わった白い花をつけています。八つ手ですが花びらは9枚ありました。


 「馬酔木」:葉に有毒成分があり牛馬が食べると呼吸困難になり酔ったような状態になります。
 だから動物は近寄りません。害虫の駆除にも使われます。
 アセビと読み、短歌や俳句の同人誌はアシビです。


 「ミツマタ」:枝が三本ずつに分かれます。製紙材料になります。


 ♪ 垣根の垣根の曲がり角・・・♪  サザンカです。


 「タチバナ」:平安京の内裏紫宸殿(ししんでん)前庭の右近にあるその「タチバナ」です。左近は桜。
 苦みと酸味が強く食用には不向きです。神事用です。



 「都市緑化植物園」

 1月の見どころマップ。


 メタセコイヤも落葉し冬の佇まいです。


 このエリアはかなりの倒木がみられ整理されました。


 五葉松:常緑高木ですが庭園用に丈低く仕立てられています。


 多行松:タギョウショウ:アカマツの園芸品種の一つで低木に仕立てられています。


 ヒイラギ=柊:節分の日にイワシの頭とともに飾り厄除けや魔除けに使われます。
 次図のヒイラギナンテン同様に葉が尖っています。


 ヒイラギナンテン:前図ヒイラギ同様に魔除け(鬼門除け)に使われます。


 アオキ:常緑樹。斑入りは白と黄色の2種類あります。


 縁起物の赤い実の植物たち。万両から一両まであります。


 マンリョウ=万両


 センリョウ=千両


 前述のナンテン



「花の美術館」=「山陽メディアグラワーミュージアム」
 
 ギョリュウバイ:耐寒性があり、その鉢花は冬に出回ります。


 ジャノメエリカ:南アフリカ原産の常緑低木。枝先につぼ形の紅色の花を3個ずつ下向きに付けます。


 ローズマリー:ハーブの一種で冬に淡い空色の可憐な花を付けます。


 隣接する稲毛の浜からみる「富士山」


 以上、元気便りを兼ねまして。