土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

やっぱりアフリカは暑かった

2013-09-30 04:54:32 | 南スーダン
 
 今年の日本の夏は・・・・・・暑かったですね。

 が、アフリカの夏は・・・・・それ以上に暑かった。

 青い広大な空には白い大きな雲が浮かんでいます。

 青い空と白い雲。ここは南スーダン共和国の首都ジュバ市です。

 同上。

 天高くバク肥える季節 の雲のようです。
 ここにも秋が訪れるのでしょうね。

 毛糸のセーターがほぐれたのではありません。
 何と言う雲何でしょうか? うろこ雲でしょうか。



 9月からは乾季と聞かされていましたが、今でも時々スコールが来ます。

 長雨ではありません。降雨後は涼しくなりますし、埃避けには丁度良い降雨量です。

 9月の日中の日向の気温は日本から持参した50℃温度計の針が振り切れる暑さです。

 日陰では37℃です。湿度は前者で35%、後者で40%位です。

 だけど朝晩の気温は23℃位になり、湿度は優に90%を越えます。

 エアコンは除湿で運転し、寝る前には消します。

 北のスーダンは湿度が20%以下でしたので、室内に干した洗濯物は半日で乾きます。 が、

 ここは1日位は乾くのにかかります。

 でも、(北)スーダンよりは気象条件ははるかに良く、気候的には住みやすく感じています。


 今の時期は乾季と雨季の狭間にあり、日本風に言えば初秋のようだと思います。

 温度50℃超、湿度35%。(昼の日向)

 温度37℃、湿度40%。(昼の日陰)

 温度23℃、湿度90%超。(夜)


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 異常に暑い日本の夏を堪能し、沢山の思い出を作り、過日、南スーダンへ到着しました。

 日本からの経路は 成田→ドバイ(UAE)→ウガンダ→ジュバ(南スーダンの首都)となります。

 成田発が22:00でジュバ着が翌16:00(日本時間22:00)と丸一日の旅程です。

 途中ドバイで5時間、ウガンダのエンテベ空港で2時間の待ち時間で、

 そこからジュバまでは約1時間です。

 
 正味の飛行時間は17時間です。南米よりは3時間ばかり短い時間です。

 世界地図をみるとアフリカの東海岸は南米の西海岸の約2/3の距離だと推測します。

 南米も24時間以内で到着します。それだけ飛行機の乗り継ぎ便が良いと言う事です。

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 話を戻します。

 アフリカまでの道中、眼下に雲の膜があり、アフリカ大陸は所々しか見ることができませんでした。

 ウガンダの首都カンパラにあるエンテベ空港は、アフリカ第一のヴィクトリア湖の北端に位置します。

 ゆえに着陸時は大きな湖が見渡せるハズだったのです、生憎の小雨模様で、

 着陸時の機内から見る湖はボンヤリとしていました。

 晴れていても水平線の彼方まではとても見渡せない広さです。

 ここで蛇足、

 ボリビアのティティカカ湖(琵琶湖の約13倍)も大きかったのですが、

 このヴィクトリア湖は琵琶湖の約103倍あります。

 と言う事は九州と中国地方がスッポリ入る大きさで世界第三位の湖です。

 世界第一位は以前に紹介しましたカスピ海で日本全土がユルユルとスッポリ入ります。

 改めて、その大きさには驚かされます。

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 ウガンダ・エンテベ空港からから南スーダン・ジュバ空港までも

 空はポッカリ雲に覆われていましたが、赤茶けたラテライト土の地表は時々垣間見ることができました。

 ジュバ市のランドマークである通称ジュバ山(正式名称はジェベルコロック山)が

 見え出すと着陸態勢に入ります。

 空港内はUN(国連)の飛行場と見間違うほど沢山の白いUN機が駐機しています。

 飛行場は1年前とは変わっていませんが、街は急速な復興途上で

 建設中の6,7階建てのビルが数多く目立ち始めました。

 道路は幹線道路は、と言っても数KMで数本の舗装道路しかありません。  が、

 現在PKO部隊が戦争で壊された市街地の道路を整備しています。

 整備と言ってもアスコンやコン舗装ではなく路床盤の整正だけです。

 それでもデコボコで雨季には滞水する道路が徐々に敷き均されて道路になっています。

 何はともあれ写真をご覧ください。
 
 
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 成田発22:00時で、最終が22:05時です。

 搭乗ゲート付近の人通りはマバラです。

 定時に出発です。

 成田からアラビア半島東部のドバイまでの経路です。
 このアラビア語は全く理解できません。
 飛行時間は11:00時間です。

 当便はドバイのエミレーツ航空とJALの共同運航便です。
 機材はエミレーツ航空の物で、客室は超豪華です。
 今まで乗った中でもダントツの一位です。
 後方にはバーラウンジがありビックリしました。

 離陸して1時間で遅い夕食です。
 夕食後消灯しますが満天の星が輝いています。
 (これは天井に描かれたものです。)

 ドバイ空港着翌日4:00am。
 ここで5時間仮眠します。
 
 空港の2階に約200m位の長さのラウンジがあります。
 多くのレストランが入って全て無料です。
 徹底的なサービスです。
 写真は出発時(8:50am)に撮りました。

 出発ロビーに掲げられたドバイの街並みのポスター。

 朝のドバイ空港。

 ドバイからウガンダの首都カンパラにあるエンテベ空港までの経路。
 紅海の上を過るんですね。
 ウガンダの公用語は英語です。
 所要時間は約5時間です。

 紅海は厚い雲に覆われ見ることはできませんでした。

 アフリカ大陸に入ると景色が変わります。

 同上。

 ヴィクトリア湖です。
 天気が悪く見通しが悪く、水平線はかすんで見えません。

 同上。

 湖の北端にエンテベ空港はあります。

 生憎の雨でした。写真の上方がヴィクトリア湖です。

 乗降用タラップは車載型。

 ここで2時間待ち、その後ジュバに向かいます。

 同上、大写し。

 ジュバの経路はヴィクトリア湖をかすめないで西方向に向かいます。
 道中の陸地はドバイからの景色とは違って、ずーっと緑が見えていました。
 飛行時間は約1時間です。

 同上。

 ジュバ市が見えてきました。
 正面に見えるのが、通称ジュバ山です。

 同上。次第に高度を下げています。

 同上。

 写真中央に見える白い物体はUN(国連)の飛行機です。

 同上。ヘリもいます。

 ジュバ空港も降雨です。
 ここは乗降用タラップなんてなく、駐機した所から雨に打たれながら歩いて空港建屋までいきます。
 エミレーツ航空とは比較の対象になりません。
 しょうがないですよね。お金がないのですから。

 イミグレと税関検査で小1時間掛かり(私の荷物が多かったため、
 またここは荷物は徹底的に検査するため)
 空港から市街地へ続く、その名も「空港通り」です。

 同上、「空港通り」

 一歩中に入るとラテライト道路。

 市街地を少し外れると、凸凹道路。

 だから現在PKO部隊が市街地の道路を整備中です。

 同上。

 市街地内はいつも渋滞します。

 バイクがタクシーです。乗用車のタクシーはお目にかかりません。
 このバイクタクシーは街角にいます。

 ホテル内部はガードマンが厳重に警備をしています。

 ガードマン会社の事務所。

 これ荷物運搬車です。中国製です。
 ここジュバも中国の台頭が目覚ましいです。

 プレハブベニヤの宿舎です。(ホテル)

 2M位あるアリ塚です。木はマンゴーです。この時期はまだ緑色です。

 青い空と大きな雲です。

 同上。

 同上、白ナイルです。




 この続きは次回です。